★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

18は青春のターニングポイント

2017年10月18日 00時09分51秒 | 徒然(つれづれ)
 9月生まれの私にとって、18歳は青春のターニングポイントだった。
 18歳前半は九州の辺境の田舎町の高校3年生、後半は日本が世界に誇る観光都市、古の文化と現代のカルチャーが渾然一体に同居する京都の大学1回生だった。

 これほどの変化、落差は私の人生でも大エポックメーキングな出来事だった。
 海と山に挟まれた、何の変哲も刺激もない、時が止まったような田舎町から、一夜明けたら、当時の私の中では大都会である京都での生活だ。

 我ながらよくその変化に対応できたものだと思う。
 多分、その変化が、夢のあるアップグレードなものだったからだろう。

 あの本当に夢のような18歳後半を私は忘れない。
 京都という歴史ある大都会を闊歩する私、最高学府の大教室で学問に勤しむ私、音楽同好会でバンド活動に没頭する私、酒にパチンコ、麻雀に競馬、そして華やかな男女交際…辺境の田舎町で描いた夢を実現したのだ。
 
 まだ日本に数えるほどしかなかったマクドナルドやケンタッキーは、今のスターバックス並みのアメリカナイズされた空間だった。
 貧乏学生御用達のジャズ喫茶やパブや居酒屋は、私たちを大人の世界へ導く羅針盤だった。
 そんな場所へクラブの連中と繰り出したものだ。
 
 夢のような日常に慣れるのも早かったが、あの半年間が私の記憶の中で色褪せることはない。
 つらい時、つまらない時、そして夢を見る年齢を卒業した今、私はいつも今では極度に美化されたあの頃を振り返る。
 そんな時期を持っている私は、人がどう思おうと、幸せだ。

 その18歳の私の京都での生活をデフォルメして描写した拙著をぜひご購読ください。

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