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2017-02-12 | 山川健一

 



山川健一
『人生の約束』★★★


山川さんの小説
以前挫折したことがあった『ニュースキャスター』
やはり山川さんはエッセイが絶妙で小説に手が出ない。
今回は竹之内豊が表紙ってことで(コレさださんからのつながり?)

 

--------(抜粋)

 

IT企業のカリスマ経営者である祐馬。仕事に没頭する日々の中、かつての共同創業者であり親友の航平が、故郷で死んだことを知る。同じ頃、会社では不正取引が発覚し‥‥‥。何もかも失った祐馬が、友の愛した故郷、家族や仲間達のため選んだ道とは――人生は失くしてから気づくことばかり。
孤独の先にかけがえのない大切なものを見出す感動小説

 

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主人公のイメージは竹之内 うん ステキ

週末読書


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最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である――
チャールズ・ダーウィンの言葉








人間の体のほとんどは水でできている。
水は空から降って来て、大地に染み込み、それを俺達が飲んでいる。水だけじゃない。地球上のあらゆる物質が巡り巡って俺達の体を作ってるんだ。われわれ自身が地球なのだ。
地球は宇宙で大きな星が爆発し、その欠片からできた。宇宙はわれわれの故郷で、だから星々や月を見ると懐かしいと感じるのだろう。葉から零れ落ちる一滴の水の中に宇宙があるという仏教の教えは、たとえ話ではなく、本当のことだったのだ。







「クラスの中で、私あなたがいちばん好き」
「ほんとに?」
「音楽のこともよく知っているし。こういう人は、女の子と寝る時はどうなんだろう、っていつも考えてた」







「今日は、もうお別れしましょう。ずっと二人でいると、私、また朝まで一緒にいたくなっちゃうもん」








「あんたのコンピューターで米が作れますか?魚は獲れますか?」
あの男は耳元で、そう囁いたのだ。








「ここじゃ、曳山を曳くことを『つながる』って言うのよ」








「ダーウィンの進化論、二ーチェの哲学、フロイトの精神分析か」
「それがキリスト教的な従来の価値観にピリオドを打ったのさ。神が支配する世界にピリオドを打ち、そのせいで人間は神の子供ではなく、ひどく孤独な存在になった」








窓の向こうの東京タワーが、発行する注射器のように見えた。








「生命が生命にとって生きやすい環境を作るように、ビジネスもビジネスにとって生きやすい環境を作るべきではないのかね?そういうこと、考えたことがあるか?」








「失くしてから気づくことばかりだな、人生は」








納得して、時が流れる――







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抜粋して思った。
山川さんらしく会話が絶妙「らしさ」が多々ちりばめられている。





























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