私達の心に永遠に残るキューブリックの最後の傑作!
鮮烈で、華麗で、忘れがたい・・・
スタンリー・キューブリック監督が最後の作品で挑んだ多くの事柄・・・それは性的な精神世界への旅立ちである
心に浮かぶ妄想、決して目が離せないサスペンス作品!
ウィリアム・ハーフォードは、9年前に結婚した美しい妻アリスと7歳になる娘とともにニューヨークで暮らす裕福な内科医。ある晩、知人宅で催されたパーティから帰った後、彼は寝室で妻から「家族で出かけたバカンス先のホテルで視線を合わせただけの海軍士官に心惹かれ、ウィリアムに抱かれながら、その男のことを考えていた」という告白を聞かされる。これまで知らなかった彼女の一面を垣間見て動揺したウィリアムは、海軍士官にアリスが抱かれている妄想が頭から離れないまま、深夜の街をさ迷い歩く。やがて、医学部時代の同級生を通じて郊外で開かれている秘密のパーティの存在を知ったウィリアムは、そのパーティに紛れ込むのだが・・・。
あの巨匠スタンリー・キューブリックの1999年に公開された遺作です。 『2001年宇宙の旅』『シャイニング』『時計仕掛けのオレンジ』『フルメタル・ジャケット』など、彼の創り出す作品のテーマは非常に独特で、かなり難解なものと受け取られがちなのですが、この最後の作品は意外とシンプルなもので、ごく普通の夫婦の性の問題を取上げた作品として発表されましたが、実はこの作品も非常に奥が深い。 キャストは当時実際に夫婦でもあったトム・クル-ズとニコール・キッドマン。 公開当時の前評判は、かなり過激な作品として宣伝していましたが、公開後は、前評判ほどの評価を得られなかった作品だったようです。 しかし実際観てみると、公開前に宣伝していたような過激な性描写の作品というよりも、人間の心の置く深くに潜む欲望、そしてタブーを鋭く描いた作品で、私個人的には中々面白かったと思います。
”欲望””タブー”というテーマを描写する時、人間生活の中で一番身近な問題として出てくるのが ”性” という問題。第三者に一番わかりやすく表現できるものが夫婦間の性の問題ではないかとキューブリックは考えたのではないかと思います。 夫婦間の性の問題をベースに、日常生活のその奥底に潜む欲望、タブーを鋭く抉った作品・・・。 やはり、キューブリックという人は凄い人だったのですね。
ただ、公開当初のキャッチコピーをそのまま鵜呑みにして、華やかな部分だけを期待して観てしまうと、がっかりしてしまいますよ(笑)。
余談ではありますが、クルーズ、キッドマン扮する夫妻の姓「ハーフォード」はハリソン・フォードの捩りだということらしいです(笑)。 また、実はこの作品はキューブリックがこの作品の映画化を志したのが1970年代なのだそうです。1972年には映画化権を取得したのですが、他作品の制作などに忙殺されるなどにより実現出来ず、1990年代に入りようやく制作が本格化し、1999年に漸く世に出た作品とのこと。
--「アイズ・ワイド・シャット」関連映像--
Eyes Wide Shut - Theatrical Trailer
Eyes Wide Shut trailer
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【アイズ・ワイド・シャット / Eyes Wide Shut】
監督/ スタンリー・キューブリック
原作/ アルトゥール・シュニッツラー『夢小説』(1926年)
出演: トム・クルーズ/ニコール・キッドマン/シドニー・ポラック/マリー・リチャードソン/トーマス・ギブソン/リーリー・ソビエスキー/ヴァネッサ・ショー/トッド・フィールド
1999年アメリカ・イギリス合作
アメリカ「R17指定」 日本「R18指定」
鮮烈で、華麗で、忘れがたい・・・
スタンリー・キューブリック監督が最後の作品で挑んだ多くの事柄・・・それは性的な精神世界への旅立ちである
心に浮かぶ妄想、決して目が離せないサスペンス作品!
ウィリアム・ハーフォードは、9年前に結婚した美しい妻アリスと7歳になる娘とともにニューヨークで暮らす裕福な内科医。ある晩、知人宅で催されたパーティから帰った後、彼は寝室で妻から「家族で出かけたバカンス先のホテルで視線を合わせただけの海軍士官に心惹かれ、ウィリアムに抱かれながら、その男のことを考えていた」という告白を聞かされる。これまで知らなかった彼女の一面を垣間見て動揺したウィリアムは、海軍士官にアリスが抱かれている妄想が頭から離れないまま、深夜の街をさ迷い歩く。やがて、医学部時代の同級生を通じて郊外で開かれている秘密のパーティの存在を知ったウィリアムは、そのパーティに紛れ込むのだが・・・。
あの巨匠スタンリー・キューブリックの1999年に公開された遺作です。 『2001年宇宙の旅』『シャイニング』『時計仕掛けのオレンジ』『フルメタル・ジャケット』など、彼の創り出す作品のテーマは非常に独特で、かなり難解なものと受け取られがちなのですが、この最後の作品は意外とシンプルなもので、ごく普通の夫婦の性の問題を取上げた作品として発表されましたが、実はこの作品も非常に奥が深い。 キャストは当時実際に夫婦でもあったトム・クル-ズとニコール・キッドマン。 公開当時の前評判は、かなり過激な作品として宣伝していましたが、公開後は、前評判ほどの評価を得られなかった作品だったようです。 しかし実際観てみると、公開前に宣伝していたような過激な性描写の作品というよりも、人間の心の置く深くに潜む欲望、そしてタブーを鋭く描いた作品で、私個人的には中々面白かったと思います。
”欲望””タブー”というテーマを描写する時、人間生活の中で一番身近な問題として出てくるのが ”性” という問題。第三者に一番わかりやすく表現できるものが夫婦間の性の問題ではないかとキューブリックは考えたのではないかと思います。 夫婦間の性の問題をベースに、日常生活のその奥底に潜む欲望、タブーを鋭く抉った作品・・・。 やはり、キューブリックという人は凄い人だったのですね。
ただ、公開当初のキャッチコピーをそのまま鵜呑みにして、華やかな部分だけを期待して観てしまうと、がっかりしてしまいますよ(笑)。
余談ではありますが、クルーズ、キッドマン扮する夫妻の姓「ハーフォード」はハリソン・フォードの捩りだということらしいです(笑)。 また、実はこの作品はキューブリックがこの作品の映画化を志したのが1970年代なのだそうです。1972年には映画化権を取得したのですが、他作品の制作などに忙殺されるなどにより実現出来ず、1990年代に入りようやく制作が本格化し、1999年に漸く世に出た作品とのこと。
--「アイズ・ワイド・シャット」関連映像--
Eyes Wide Shut - Theatrical Trailer
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【アイズ・ワイド・シャット / Eyes Wide Shut】
監督/ スタンリー・キューブリック
原作/ アルトゥール・シュニッツラー『夢小説』(1926年)
出演: トム・クルーズ/ニコール・キッドマン/シドニー・ポラック/マリー・リチャードソン/トーマス・ギブソン/リーリー・ソビエスキー/ヴァネッサ・ショー/トッド・フィールド
1999年アメリカ・イギリス合作
アメリカ「R17指定」 日本「R18指定」
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この作品は、ニコールのファンでもあったので
公開直後に見に行きました。
まあ、キューブリックということで大作を期待すると
それは違うかもしれませんね。
でも、世間の評判ほどの駄作ではないと思います。
ニコール・キッドマンって凄い女優ですね。
この作品もまさに体当たり演技。
「アザース」にしても「ドッグヴィル」にしても凄い演技でした。
特に「アザース」の彼女は凄かったです。
で、「アイズ・ワイド・シャット」ですが、
私もこの作品は、かなり良い評価をしています。
が、何かの雑誌で読んだのですが、キューブリック本人は
「自分の生涯の中で最高の出来」と公開時にコメントしていたのですが、
後になって「実は今まで撮った作品の中で最悪」と言い換えています。
何故なんでしょうね。 世間の評価が低かったから?
一説によれば、業界一操作の難しい俳優トム・クルーズの扱いに
キューブリックも手を焼いていたからとの事・・
真相はどうなんでしょうね。
まだ、若かったからでしょうか。
どうしても、「よく分からない」という結論に達してしまったのです。
うーん、今観たらもう少し理解出来るかも知れませんが、トム&ニコールだと別の事を考えて気が散りそうですよね。(笑)
いやぁ、お久しぶりです。
中々伺えなくてすみません。
また近いうちに音楽ネタ持って伺いますね。
さて、この作品ですが、私も初見は理解しにくかったですよ。
私は、もう3~4度ほど観ていまして、漸くわかってきました(苦笑)。
OZZYさまも、もう一度ご覧になられてみては?
はじめまして。
お越しいただきありがとうございます。
そうなんですよね。完全版はワイドスクリーンなんですよね。
ただ、このDVDが初リリースをした当時、
キューブリック自身が4:3を望んで、支持した
ということを聞いたことがあります。
しかし、確かに4:3よりワイドスクリーンのほうがいいですものね。
4:3支持説が本当なら、キューブリックの狙いはなんだったのでしょう??