CRESCENDO / Yosuke Yamashita

”肉体派格闘”ジャズ・ピアニスト、山下洋輔・NEW YORK TORIO の名実況録音盤　　　
1988年7月ニューヨークのスイート・ベイジルにおけるライヴの模様を収録した、セシル・マクビー ＆ フェローン・アクラフを加えたニューヨーク・トリオのデビュー作

実を言うと私、山下洋輔のJAZZは解らないのです（苦笑）。 ニ、三度彼のライヴも観には行っているのですが、私には山下洋輔のJAZZは難しい・・・。 そんな私が彼の作品のレビューをするなんて無謀ですよね（笑）。
そんな私でも彼のアルバムは数枚持っています。 ですが、殆どのアルバムは一～二度聴いただけで箪笥ならぬ ”CD棚の肥し” と化してしまっています（笑）。 ・・・が、その中で唯一聴けるのが、本日取上げることになった88年のライヴ盤 『CRESCENDO』 です。

　　　　　　

本作は山下洋輔が80年代中ごろでしょうか、単身ニュー・ヨークに飛び、セシル・マクビー（ベース）、フェローン・アクラフ（ドラム）とニュー・ヨーク・トリオを結成、NYの ”SWEET BASIL” でライヴを行なった時の実況録音盤です。 このライヴでは、彼のオリジナルに加え、エリントン等のスタンダードを演奏していますが、彼のスタンダード・ナンバーは、特にライヴは決まってそうなるのですが、最初は「あ・・・、これはスタンダードの〇〇だ」 と解るのですが、演奏されていくうちに、原曲が何かわからなくなるほど崩れます（笑）。 しかもあの得意の ”拳奏法” ”肘奏法” も飛び出してきて・・・もうひっちゃかめっちゃかです（笑）。 ところがこのアルバムは、その独特な演奏がスタンダードには取り入れられてなく、比較的すんなり聴けてしまったのです。
「あ、こんなヨースケもあるんだ。」
特にこのアルバムの中で気に入っているのが、エリントン楽団の名演で有名な「Take The "A" Train」。 そしてアルバムのラストナンバーである「My One Only Love」。 比較的原曲がわかる旋律ですね（笑）。
生粋の山下洋輔マニアの方にはちょっとなるいかもしれませんが・・・（笑）。

　　　　

このライヴ盤のリリース後、ガーシュインのナンバーを取り扱った『Plays Gershwin』というアルバムもリリースされていまして、こちらも中々良い出来（私が良い出来というくらいですから、ヨースケ・マニアには物足りないかもしれませんね）でした。
結局彼のアルバムで何度もリピートしているのはこの2枚なんだろうな。 でも彼のパフォーマンスはいつも凄いですよ。 もう70近くなるのに未だ現役バリバリなのですから（笑）。
JAZZ好きなら一生に一度は彼の生の演奏を観ておいて損はないと思いますよ。 ただ、私はやはり ”フリー・ジャズ” は苦手かも・・・（笑）。

--「山下洋輔」関連映像--
※You Tubeで88年のライヴを探してみましたが、該当映像がありませんでしたので以下の映像をお楽しみください
Greensleeves


MINA'S SECOND THEME




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[CRESCENDO / Yosuke Yamashita LIVE AT SWEET BASIL]
1. Autumn Changes
2. Take The "A" Train
3. Soul Eyes
4.C.P.Blues
5. First Bridge
6.My One Only Love
1988年リリース

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