Blue Note-4009 The Scene Changes / Bud Powell

モダン・ジャズ・ピアノの元祖といわれるバド・パウエルの作品中、日本で最も人気があり、愛されているアルバム。
人気曲『クレオパトラの夢』を収録した58年の作品。

久しぶりのJAZZネタです。しかも久しぶりのBlue Note。 本当は、本日（というか、もう昨日になりましたが）ジムでZUMBAをやってきたので、そのノリでラテン系JAZZを取上げようと思ったのですが、中々良いネタがなくて、こちらに変更です。 本日取上げたのは、モダン・ジャズ・ピアノの元祖と言われている "BUD POWELL"の『The Scene Changes / The Amazing Bud Powell』です。Blue Noteのナンバーは「4009」。

モダン・ジャズ・ピアノの開祖ともいうべき存在のバド・パウエル。 バップのイディオムをピアノという楽器で表現した最初の人物という意味から”ピアノのチャーリー・パーカー”とも呼ばれています。 そのバドのBlue Noteに残した作品で「The Amazing Bud Powell」と題されたアルバムは全部で5枚。 その中の5枚目にあたるのが本作で、彼のアルバムの中でも多分最もポピュラーで、特に私たち日本人に人気のあるのがこの本作ではないかと思われます。
その人気を決定付けたのがアルバム冒頭に収録されている「クレオパトラの夢」。 この曲は多分、JAZZを好んで聴かない方も知っている名曲ではないかと思います。 現在に至るまでにも幾人かのジャズ・アーティストがこの曲を取上げていますし、テレビCMにも使われていました。

　　　　　　

バドの鬼気迫る演奏を体験したい方は、『The Amazing Bud Powell』シリーズのVol.1かVol.2、あるいは『バド・パウエルの芸術』といったアルバムを聴けば、彼のスタイルは堪能できますが、結構「バド・パウエルは、難解だ」として敬遠される方も多いでしょう。 そんな方には、是非本作をお薦めします。
まず一押しは冒頭の「クレオパトラの夢」。なんともエキゾチックなタイトル。そして哀愁を帯びたメロディは、特に私たち日本人の心に響いてくるものがあります。 それだけではなく、全曲オリジナルで固めた本作の殆どがマイナー調で、これは以前、ソニー・クラークの『Cool Struttin'』でも述べましたが、このマイナー調のメロディが日本人に馴染むのですよね。親しみやすいメロディ、演奏が魅力の一枚だと思います。 いわば、バドの世界への入門篇というべきか…。
名盤、名演というより、愛聴盤として手元に置いておきたい逸品です。

「バドは難解（泣）」とお嘆きのあなた、一度チャレンジしてみてください。 というより、もうジャズ・ファンの方、ピアノ好きな方なら既に体験済みですよね（笑）。

--「バド・パウエル」関連映像--
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Bud Powell Trio - 'ROUND MIDNIGHT




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【The Scene Changes / The Amazing Bud Powell Blue Note 4009】
1. Cleopatra's Dream
2. Duid Deed
3. Down with It
4. Danceland
5. Borderick
6. Crossin' the Channel
7. Comin' Up
8. Gettin' There
9. Scene Changes
10. Comin' Up [Alternate Take]
1958年録音

ザ・シーン・チェンジズ バド・パウエル,ポール・チェンバース,アート・テイラー EMIミュージックジャパン このアイテムの詳細を見る

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