先日、自分で編集したプログレのオムニバスCDを紹介したときに、久しぶりに聴いてみたら、「Shine On You Crazy Diamond」のフレーズがが妙に頭の中にこべりついて離れないので、思い切って聴いてしまいました(笑)。
多分、これでまた当分FLOYD三昧になってしまいそう・・・(爆)。
「Shine On You Crazy Diamond」が収録されている『Wish You Were Here』は、1975年のリリース。前作『狂気』リリースに伴う英米ツアーを絶賛のうちに終了したフロイドは、デビュー以来初の長期休暇に入ります。
その間、彼らの新作に対するファンの期待は膨れ上がり、様々な憶測が飛び交ったそうです。なんでも、「次のアルバムは、楽器が一切使われない」というものだったそうです。
『狂気』から2年半のインターバルを経てリリースされた本作は、ファンの膨れ上がった期待、憶測を大きく外したものになりました。楽器を一切使わないアルバムでないばかりか、前作『狂気』を超えるような派手なものではなく、リリース当時は多くのファンをがっかりさせたそうです。
確かに『狂気』に比べると、楽曲自体も地味なものが多くなっているのですが、ウォーターズによると、”より直接的な表現で自分たちの立場を明確にしたかった”とのこと。『狂気』が爆発的に売れるのと同時にショウビズ界のヒーローとして祭り上げられた彼らは内外から責めてくる ”狂気” にさいなまれていたといいます。どこにも逃げられない状況に陥ってしまった彼らには、現世界からあちら側の世界へと行ってしまった友人、シド・バレットがいました。彼らは、向こう側へ行ってしまったシドと今の自分たちの状況を重ね合わせ、シドの持っていたある種の感覚のようなものをこちら側から有機的な形で音楽に表現したのがこのアルバムなのです。
このアルバムのテーマともなっている前半と後半の大半を占める「Shine On You Crazy Diamond」は、”狂気”にさいなまれている現状の自分たちと、そっち側に入ってしまったシドに重ね合わせた名曲です。
今になって考えてみると、フロイドの曲の殆どは(初期から中期のウォーターズ在籍時)、あちら側の世界へ羽ばたいてしまったシド・バレットのことを題材にしたようなものが多いような気がします。前作『狂気』も全体を通してそんな気になるアルバムでしたし・・・。
で、このアルバムで軌道修正したのではないでしょうか。「あちら側の世界に行ってしまうと通常の日常生活にはもどれなくなるよ」みたいな。そんなメッセージが込められているアルバムなのではないかと思います。
なんか、書いていて精神論みたいな感じになってきてしまいましたが、このアルバムは幻想的、非現実的な表現をしてきたフロイドがはじめて現実を見て、向こう側のことを表現したアルバムじゃないかと思います。「わたしはここにいるよ。だからあなたもここにいてほしい・・・」と。
補足ではありますが、本作リリース当時、店頭に並ぶアルバムには紺色のビニールカバーで中が見えないように密封され、いかにもヒプノシスらしいデザインのステッカーが貼られたものになっていました。ファンは自宅に持ち帰り、封を開けるまでは実際のジャケットを見ることが出来なかったわけです。この辺、コレクターズマニアの心を擽るようなにくい演出ですね。
↑ 開封前のジャケット ↑開封後のジャケット
■「Wish You Were Here」関連映像
Shine On You Crazy Diamond (Syd Barrett Tribute)
Welcome To The Machine
Have a Cigar
Wish You Were Here
***********************************
【Wish You Were Here / Pink Floyd】
1. Shine On You Crazy Diamond
Part 1.2.3.4.5
2. Welcome To The Machine
3. Have A Cigar
4. Wish You Were Here
5. Shine On You Crazy Diamond
Part 6.7.8.9
1975年リリース
■関連作品LINK
■MY Blog LINK
「原子心母」>>>
「おせっかい」>>>
多分、これでまた当分FLOYD三昧になってしまいそう・・・(爆)。
「Shine On You Crazy Diamond」が収録されている『Wish You Were Here』は、1975年のリリース。前作『狂気』リリースに伴う英米ツアーを絶賛のうちに終了したフロイドは、デビュー以来初の長期休暇に入ります。
その間、彼らの新作に対するファンの期待は膨れ上がり、様々な憶測が飛び交ったそうです。なんでも、「次のアルバムは、楽器が一切使われない」というものだったそうです。
『狂気』から2年半のインターバルを経てリリースされた本作は、ファンの膨れ上がった期待、憶測を大きく外したものになりました。楽器を一切使わないアルバムでないばかりか、前作『狂気』を超えるような派手なものではなく、リリース当時は多くのファンをがっかりさせたそうです。
確かに『狂気』に比べると、楽曲自体も地味なものが多くなっているのですが、ウォーターズによると、”より直接的な表現で自分たちの立場を明確にしたかった”とのこと。『狂気』が爆発的に売れるのと同時にショウビズ界のヒーローとして祭り上げられた彼らは内外から責めてくる ”狂気” にさいなまれていたといいます。どこにも逃げられない状況に陥ってしまった彼らには、現世界からあちら側の世界へと行ってしまった友人、シド・バレットがいました。彼らは、向こう側へ行ってしまったシドと今の自分たちの状況を重ね合わせ、シドの持っていたある種の感覚のようなものをこちら側から有機的な形で音楽に表現したのがこのアルバムなのです。
このアルバムのテーマともなっている前半と後半の大半を占める「Shine On You Crazy Diamond」は、”狂気”にさいなまれている現状の自分たちと、そっち側に入ってしまったシドに重ね合わせた名曲です。
今になって考えてみると、フロイドの曲の殆どは(初期から中期のウォーターズ在籍時)、あちら側の世界へ羽ばたいてしまったシド・バレットのことを題材にしたようなものが多いような気がします。前作『狂気』も全体を通してそんな気になるアルバムでしたし・・・。
で、このアルバムで軌道修正したのではないでしょうか。「あちら側の世界に行ってしまうと通常の日常生活にはもどれなくなるよ」みたいな。そんなメッセージが込められているアルバムなのではないかと思います。
なんか、書いていて精神論みたいな感じになってきてしまいましたが、このアルバムは幻想的、非現実的な表現をしてきたフロイドがはじめて現実を見て、向こう側のことを表現したアルバムじゃないかと思います。「わたしはここにいるよ。だからあなたもここにいてほしい・・・」と。
補足ではありますが、本作リリース当時、店頭に並ぶアルバムには紺色のビニールカバーで中が見えないように密封され、いかにもヒプノシスらしいデザインのステッカーが貼られたものになっていました。ファンは自宅に持ち帰り、封を開けるまでは実際のジャケットを見ることが出来なかったわけです。この辺、コレクターズマニアの心を擽るようなにくい演出ですね。
↑ 開封前のジャケット ↑開封後のジャケット
■「Wish You Were Here」関連映像
Shine On You Crazy Diamond (Syd Barrett Tribute)
Welcome To The Machine
Have a Cigar
Wish You Were Here
***********************************
【Wish You Were Here / Pink Floyd】
1. Shine On You Crazy Diamond
Part 1.2.3.4.5
2. Welcome To The Machine
3. Have A Cigar
4. Wish You Were Here
5. Shine On You Crazy Diamond
Part 6.7.8.9
1975年リリース
炎~あなたがここにいてほしい~EMIミュージック・ジャパンこのアイテムの詳細を見る |
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狂気EMIミュージック・ジャパンこのアイテムの詳細を見る |
ザ・ウォールEMIミュージック・ジャパンこのアイテムの詳細を見る |
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エコーズ~啓示 ザ・ベスト・オブ・ピンク・フロイドEMIミュージック・ジャパンこのアイテムの詳細を見る |
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「原子心母」>>>
「おせっかい」>>>
ギルモアのギターの音色で、自分は飛べちゃいます。
けっこうこのアルバムって、プレイする回数多いです。
「おせっかい」と同じくらい好き!
私もこのアルバムで飛びましたよ(笑)。
ただ私は「おせっかい」の「エコーズ」のほうが
より高く飛べるのですが・・・(爆)。
本作ではなぜか「Welcome To The Machine」が好きですね。
「Shine On You Crazy Diamond」・・・
幼馴染だったシドのことをロジャーが歌にしたんですよね?
P.FLOYDストーリーのDVDを持ってて(一度観たきり^^;)何度もこの曲がエンドロールで流れていて・・・私は悲しくってなんだか泣いてしまいました。
今でもFLOYDは5人だと感じる時がありますけれど・・・
ロジャーやニックなんか、まさにそうなんでしょうね。
ショービジネスの世界で切り捨てられてしまった孤高の天才シドとその後、成功し不動の地位を築きあげた後の4人・・・
私は、男の友情についても考えさせられました。
「The Wall」もしかりです。
そうそう、本作レコーディング中にシドがひょっこりスタジオに遊びに来て、
「僕に出来ることがあれば、何でも言ってくれ」とロジャーに言っていたそうですよ。
そのときのシドは滅茶苦茶太っていたらしいです。
今、やっと最初の(最新の)2ページを読ませてもらったんですが、いやぁ~嬉しすぎ!!!
ジョン・レノン(私にとっては神のような存在の人)、スプリングスティーン、Zeppelin、Queen(私の人生で初の外国人アーティストのコンサート体験だった彼らです^^年がばれそうですが(^_^;))、King Crimson、スプリングスティーン、などなど
私の好きなアーティスト・グループ目白押し♪
まだじっくり読ませていただいてないのもた~くさんありますので、これから徐々に・・と思っています。
楽しみだわ~(^^)v
で、このピンク・フロイドですが、
一時期一番好きなプログレグループだったかも・・です。
ELPとかキャメルも好きだったんですが、やっぱり
彼らが一番好きだったかな~・・
>自分で編集したプログレのオムニバスCD・・
ってすごいです~!
私もいつかそういうことやってみたいなと思いつつ
もう何年も何年も経ってしまって(^_^;)多分このまま
作らずに終わるんだろうな・・と(^_^;)
どのアルバムも好きでしたが、「おせっかい」が一番好きかも^^
でも、CDに買い直してないので、これを機会に買おうかな~♪
コチラのカテゴリにもコメント入れていただき、ありがとうございます。
嬉しいです。
コメント読ませていただいたのですが、本当にメルさまの好きなものが
私の好きなものとかなり被っていますよね。
本当に嬉しく思います。
私のレビューって、結構凝り固まっていますので
読みにくいところもあるかもしれませんが、
そこのところは目を瞑ってください(苦笑)。
じっくりご覧になってくださいね。
私の初外国人アーティストはクラプトンでした。
クラプトンが一番多く観に行ったんじゃないかな?
って、来日も一番多いのですけどね(笑)。
ピンク・フロイドですが、プログレバンドの中では
やはり一番好きなバンドでしたね。
私の一番好きなアルバムは「原子心母」かな?
「おせっかい」の ”エコーズ”も好きですが。
因みに自分編集のオムニバス、当ブログで紹介していますので
良かったらご覧くださいね。
http://blog.goo.ne.jp/bono90125/e/fe1743d3c24037a71cd3113adc47b402
です。