Strange Daze

映画、洋楽、JAZZがなにより好き!
そして最近メタボ対策でちょっぴりカラダ動かしてます(笑)。

The Complete Live At The Village Vanguard 1961

2006-11-01 01:00:28 | Jazz & Fusion
JAZZ史上に燦然と輝く名盤 「ワルツ・フォー・デビィ」 を生んだ61年ビル・エバンス・トリオの歴史的ライヴ・ドキュメント! 1961年6月25日、ニューヨークの "ヴィレッジ・ヴァンガード" での歴史的セッションの模様(開演直後の停電で演奏がストップしたトラブルまで)を完全収録。ここに名盤 「ワルツ・フォー・デビィ」「サンディ・アット・ザ・ヴィレッジ・バンガード」 の全てが・・・。

ヤバイです。本当にヤバイです(笑)。 もう11月だというのに、もうすぐエリック・クラプトンの名古屋公演が直ぐそこまで迫ってきているのに。しかも12月にはあのビリー・ジョエルの名古屋公演までもが控えているというのに・・・。
ほんっとうにヤバイですっ。全然そのモードになれません。いつもなら1ヶ月前となると直近のアーティストのアルバムを順に予習している時期なのに・・・。 全くもってヤバイですぅ(苦笑)。 これも、先日矢野沙織のライヴに行ったせいなのでしょうか。頭の中は未だ持ってJAZZモード(笑)。 通勤途中に聴く音楽もJAZZばかりだし。今日も仕事帰り(明日から2週間ちょいと忙しくなるので今日は早めに仕事を切り上げ、街をブラブラと・・・)に立ち寄ったレコード屋でも、Rock系のCDと映画DVDコーナーはツラ~っとさわりだけ見ただけで、時間を最も費やしていたのはJAZZコーナー(苦笑)。 矢野沙織のPVをコーナーのVPスペースで流していたので、それをじっと観て、その後何かないかと物色・・・。クラプトンや、ビリーの特集はいいのか?(笑)。
本当、なかなかJAZZモードから切り替えれません。色々物色していると、最近マイルスや、コルトレーンなどのBOXセットの廉価版が輸入盤で出回ってるんですね。やたらと目に付きます。マイルスでも、プレステッジ時代のコンプリート・ベストみたいなものを4枚組みで 1,480円とか、本当に安いんですよ。「こんなのでいいのか?」などと思いながらふいにビル・エバンスのコーナーを見てしまったのがいけなかった!(爆)。
なんと、昔探し回っていたあのレアなBOXセットが再リリースされていたのです。しかも安くなって! そのCDBOXとは、『The Complete Live At The Village Vanguard 1961 』。 ビル・エバンスのリバーサイド・レーベルの最高傑作ライヴ・アルバム 『Waltz For Debby』『SUNDAY AT THE VILLAGE VANGUARD』
コンプリート盤なのです。 これは当時どうしても欲しくて探し回っていたのですが、何処へ行っても見つからず、やっと見つけた中古品はジャケットの状態が非常に悪いのにも拘らず、価格が異様に高く、断腸の思いで断念した代物(私にとっては)だったのです(笑)。 しかも価格がなんと3,000円。初リリースのときは確か、5~6,000円くらいだったかと思います。しかも探し回ってやっと見つけた中古はそれより高かったんじゃないかと思います。
これを発見した瞬間、目を疑ったのですが、気が付いたらもうレジで清算しておりました(爆)。 あぁ、哀しきかなマニア気質・・・(苦笑)

このコンプリート・ボックスは、あのリバーサイドの超・名盤ライヴ、 『Waltz For Debby』 と『SUNDAY AT THE VILLAGE VANGUARD』 の元になった1961年、ニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードで行われたライヴセッションの完全版で、昼の部、夜の部を時間軸に沿って3枚のディスクに収録したものとなっています。しかも、丁度この公演が始まった直後、一曲目の 「Gloria's Step」 演奏中に停電になってしまい、曲が中断してしまうというアクシデントまでも収録されているという真のコンプリート盤なのです。 これを手にすることが出来た喜びはもう、口にすることが、いや、こうしてブログに書き込んでもその瞬間の喜びを表現することができません(笑)。 それだけこのコンプリートボックスを探し回っていたのですから(笑)。

早速家に帰っていわくつきの演奏中断が収録されている一枚目から聴いてみました。 このセットの聴きどころは、ライヴの開始のアナウンスから終演まで、当日の模様を時系列に体験でき、かつて殆ど世に出たことのないアウトテイクが収録されているということです。頭から順に通して聴くことによって、このトリオがどれだけ凄い演奏をしていたかが良くわかります。 しかし、これを順にただ並べただけでは、あの2枚は歴史的名盤にはならなかったでしょう。 特に『Waltz For Debby』 の1曲目の出だしの第一音の緊張感が素晴らしい 「My Foolish Heart」 は、なんと1st.セットの3曲目に演奏されているのです。もちろん曲自体の素晴らしさは変わらないのですが、『Waltz For Debby』 を初めて聴いたときの衝撃を再びこのコンプリート盤で体験することは出来ませんでした。あのアルバムはこの 「My Foolish Heart」 と次の 「Waltz For Debby」 の繋ぎ(曲と曲の間)が素晴らしかったのです。この「My Foolish Heart」を冒頭に持ってきたからこそ、アルバム『Waltz For Debby』は歴史的名盤になったのだと思います。
先に世に出ていたこの2枚が私の中でも最高傑作だと思っているので、このコンプリート盤は、以外に聴いてみると、別段新しい発見があったわけでもなく、今考えてみると、これを発見したときの興奮はなんだったのだろうって思っちゃいますが、順に演奏を流していると、アナウンスや、一曲目のトラブル、そして曲と曲との間でのエバンスとメンバーとのやりとりなんかが全て収録されている為、今ここでエバンスのライヴが展開されているような体験を得ることが出来るという点では、手に入れておいてよかったと思いますよ(笑)。
ま、これもコレクターズ・マニアの哀しき性ですかね(爆)。

この歴史的ライヴの詳細は、以前にこのブログでレビューしていますので、ご参照ください。

あぁ、でも本当にヤバイですよね。こんな状況でクラプトン、ビリーをライヴで楽しむことが果たしてできるのか・・・・。 そろそろ切り替えをしていかないと・・・。 クラプトンはあと3週間ないのですから(苦笑)。 でも、なんか明日は、この2枚の名盤を聴いてしまいそうです(涙)。

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【The Complete Live At The Village Vanguard 1961 / Bill Evans】

<Disk-1>
Afternoon Set 1
1 Spoken Introduction
2 Gloria's Step (take 1, interrupted)
3 Alice in Wonderland (take 1)
4 My Foolish Heart
5 All of You (take 1)
6 Announcement and Intermission

Afternoon Set 2
7 My Romance (take 1)
8 Some Other Spring
9 Solar

<Disk-2>
Evening Set 1
1 Gloria's Step (take 2)
2 Ma Man's Gone now
3 All of You (take 2)
4 Detour ahead (take 1)

Evening Set 2
5 Discussing Repertoire
6 Waltz for Debby
7 Alice in Wonderland
8 Porgy
9 My Romance (take 2)
10 Milestones

<Disk-3>
Evening Set 3
1 Detour ahead (take 2)
2 Gloria's Step
3 Waltz for Debby (take 2)
4 All of You (take 3)
5 Jede Visions (take 1)
6 Jade Visions (take 2)
7 ...a few final bars

Bill Evans (p)
Scott LaFaro (b)
Paul Motian (ds)
Recorded at the Village Vanguard, June 25, 1961

ザ・コンプリート・ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード1961
ビル・エヴァンス
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◆関連作品LINK
ワルツ・フォー・デビィ+4 [XRCD]
ビル・エヴァンス, スコット・ラファロ, ポール・モチアン
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サンディ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード+5(K2HD/紙ジャケット仕様)
ビル・エヴァンス, スコット・ラファロ, ポール・モチアン
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◆My Blog Link
「リバーサイド4部作 / Bill Evans Trio」


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5 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
名演ですね (ユッコ)
2006-11-01 20:57:11
こんばんわ。
私もこのライブ盤は、両方とも持っていますが、
この完全版、気になりますね。
値が下がったということで、
私も購入しようかしら。

私はこのライブでは、「MY ROMANCE」、「ALICE in WONDERLAND」、
そして「WALTZ FOR DEBBY」が好きです。
ベースがいい音してるんですよね。
(残)お疲れ様です (マツコ)
2006-11-01 23:40:54
久々です。体調悪くして死んでました。

いつもハーヴィ・メイソ\ンを通勤時に聴いてまして。Jazzに興味をもつ今日この頃★彡先日の矢野沙織のレビューよんで、次はこれって思ったら、

Bonoサマと同じ、そろそろ復習しないといけないのに、ビリー~♪すっかり忘れてました。

名古屋公演楽しみなのに、いつも色々違うジャンルの影響をうけてしまいます(爆)まっすぐに進めないですわ~。



じゃずジャズJazz…。

ふかみにはまりそぉ…。



デス。
Unknown (Bono)
2006-11-03 01:17:36
ユッコさま
このアルバムの醍醐味は客の殆どが演奏を聴いていないところにあるんですよね。
途中、良く聴くとグラスを鳴らす音や、キャッシャーの音まで聞こえる・・・
そんな中で演奏に没頭する三人が演奏だけに集中して
出来た完璧なものなんですよ。
是非、このコンプリート版聴いてみてください。
違った何かが発見できるかもしれませんよ。

マツコさま
お体大丈夫ですか?お大事にしてくださいね。

ところで、マツコさまも予習してないとのこと。
だめですょぉ(笑)。
でもJAZZもガンガン聴いてくださいね(笑)。
この紹介したライヴは、ムチャクチャ素晴らしい出来です。
是非一度!
こんばんわ。 (hanadoro)
2006-11-10 01:51:29
完全盤て言うのはホントにマニア向けだと思います。
特に最近はロックの世界でも長い間名盤と称されているものを“デラックスエディション”などの名前をつけてカットされた曲を付けて再発されています。
散々聞き込んだ愛聴盤に未発表部分があったとなると当然聴きたいもの。

でもそれを聴いていつも思うのが、今まで気にも留めていなかった選曲者、編集者の手腕。

実際とは全く違う曲順にもかかわらず臨場感を醸し出したり、もっと聴きたい!と思わせる絶妙なボリュームであったり。
改めてオリジナル盤のよさを知ることができれば、完全盤の価値は充分あったのではなどと思います。

先に完全盤を聴いた人が我々がオリジナル盤で受けた衝撃を受けることが果たしてできるのかを考えると
最初から完全盤を聴ける人が幸せとも限りませんね。
ご来訪ありがとうございます (Bono)
2006-11-11 00:58:54
hanadoroさま

はじめまして。
ご来訪ありがとうございます。
本当に完全盤っていうのは、マニア心を擽りますね。
でも、hanadoroさまがおっしゃるように、
元盤を愛聴していなければ、完全盤の価値は無いに等しいですよね。
やはり元盤を聴き、それに惚れ込まなければ、完全盤を聴いても意味はありません。

そう考えると私は幸せか?(笑)

また、遊びに来てくださいね。

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