これは、まぎれもなく JAZZ アルバムだ! それも超・ド級の!
スティングは1976年、ドラムのスチュワート・コープランド、ギターのアンディ・サマーズとの3人で結成したグループ 『The Police』 のリーダーでした。The Police は、レゲエや、エスニックなサウンドを隠し味にした、独特の硬質なサウンドを持ったグループで、「ロクサーヌ」「孤独のメッセージ」「見つめていたい」などの曲がヒットしていました。特に「見つめていたい(Every breath You Take)」は、大ヒットし、後に多くのミュージシャンにカヴァーされています。 その The Police が、1984年以降活動を休止している間に結成されたのが、このSting Band です。
なぜ、このロックミュージシャン、Sting をJAZZのカテゴリにいれたかというと・・
ここに紹介する3枚のアルバムのバック・ミュージシャンが全てJAZZミュージシャンなのです。各アルバムのメンバーを見ていただくと、JAZZ通の方なら「をぉ!」 と唸ってしまうでしょう。メンバーを見ると、まずサックスの ブランフォード・マルサリス、この人は、JAZZ界で最も注目されている若手プレイヤーで、人気トラムペット奏者のウィントン・マルサリスの実兄です。そして、ピアノの(故)ケニー・カークランドは、超売れっ子スタジオピアニスト。この人は、日野皓正(トランペット)のツアーにも参加経験があります。そして、ドラムの オマー・ハキム。この人もスタジオミュージシャンとして引っ張りだこでした。日本のミュージシャンでは、ギターの渡辺香津美のバックを務めていたこともあります。
このメンバーが、 Sting と共にBandを結成したのです。
これは聴かなきゃもったいない・・との思いで、1st.アルバムは買ってしまいました。これがまた、凄いのです!ロックあり、レゲエ調あり、クラシックあり、もちろん、JAZZも。これ一枚で、ほとんどのジャンルが聴けちゃうほど・・。特に後半の 「ブルータートルの夢」から「バーボン・ストリートの月」なんて、モロ4ビート。もう、ノック・アウト状態でした。 しかし、JAZZミュージシャンがロックをプレイすると、面白いです。完全にその場は JAMセッションの場に。
そして、そのBandの実況版が、次の 『Bring On The Night』。このJAZZミュージシャンとスティングが見事に融合したLIVE。The Police 時代の曲まで、見事に ”SWING” してるのです。1曲目のメドレーは、圧巻。ケニー・カークランドの流れるようなピアノ・ソロ、ブランフォードの唸るサックス・・。この1曲でOKです。
そして、興奮冷めやらぬ翌年の1987年。超・ド級アルバムを発表します。『...Nothing Like The Sun』。
この作品は、本当に凄いです。初めて聴いた時は、背筋が凍る思いをしました。まさしく、超・ド級 JAZZアルバムです。冒頭からいきなりブランフォードのサックスが突っ走ります。特に3曲目、「Englishman in New York」。・・これは、シングルになったので皆さん、一度は耳にしたと思いますが、この1曲、約5分間のなかにJAZZの全ての要素が全て詰まっているのです。これは、もうとにかく「なにも言わずに、聴いてくれ!」というしかありません。言葉では言い表せれないほどの曲なんです。また、このアルバムには、ギル・エヴァンスオーケストラ も参加していたり、ギターは各曲によりプレイヤーを変えてレコーディングしたり(クラプトンなど・・)と贅沢に作られたまさに20世紀のビッグ・アルバムと言っても過言ではないでしょう。もし、21世紀に残しておきたい(持っていきたい)アルバムは?と聞かれれば、私は即座にこのアルバムを挙げるでしょう。
The Police 時代の Sting が好きだった人、映画「レオン」の主題歌、「白い嵐」の主題歌を聴いてファンになった人も、そして往年のJAZZファンの方も一度この1985年から1987年に発表した3枚を聴いてみてください。JAZZが苦手、解らないって人も、充分聴ける作品です。また、JAZZファンには、思わず、ニヤリとしてしまうようなアルバムです。
この1985年前後は、80年代当初から、イギリスでは ”ニュー・ロマンティック”と言われる、シンセサイザーを大胆にフューチャーしたソフト&メロウなナンバーが多く出てきて、(カルチャー・クラブ、デュラン・デュラン、ABC、a~ha など)それが、ピークに達していた時期でもあります。その時代にあえて、アナログのしかも、JAZZで、真っ向勝負した Sting・・・。彼は、やっぱりスゴイ!只者ではありません。
【ブルータートルの夢】1985
If You Love Somebody Set Them Free / Love Is The 7th Wave / Russians / Chidren's Crusade / Shadows In The Rain / We Work The Black Seam / Consider Me Gone / The Dream Of The Blue Turtles / Moon Over Burbon Street / Foetress Around Your Heart
【ブリング・オン・ザ・ナイト(LIVE)】1986
Bring On Tje Night~When The World Is Running Down You Make The Best Of What's Still Around / Concider Me Gone / Low Life / We Work The Black Seam / Driven To Tears / The Dream Of The Blue Turtles~Demolition Man / One World (not three)~Love Is The 7th Wave / Moon Over Burbon Street / I Burn For You / Another Day / Children's Crusade / Down So Long / Tea In The Sahara
【ナッシング・ライク・ザ・サン】1987
The Lazarus Heart / Be Still My Beating Heart / Englishman In New York / History Will Teach Us Nothing / They Dance Alone (Gueca Solo) / Fragile / We'll Be Together / Straight To My Heart / Rock Steady / Sister Moon / Little Wing The Secret Marrige
Englishman in New York
Fragile (Live)
Chris Botti & Sting - Bourbon street
Sting-Bring on the night(live at Seagaia in Japan)
スティングは1976年、ドラムのスチュワート・コープランド、ギターのアンディ・サマーズとの3人で結成したグループ 『The Police』 のリーダーでした。The Police は、レゲエや、エスニックなサウンドを隠し味にした、独特の硬質なサウンドを持ったグループで、「ロクサーヌ」「孤独のメッセージ」「見つめていたい」などの曲がヒットしていました。特に「見つめていたい(Every breath You Take)」は、大ヒットし、後に多くのミュージシャンにカヴァーされています。 その The Police が、1984年以降活動を休止している間に結成されたのが、このSting Band です。
なぜ、このロックミュージシャン、Sting をJAZZのカテゴリにいれたかというと・・
ここに紹介する3枚のアルバムのバック・ミュージシャンが全てJAZZミュージシャンなのです。各アルバムのメンバーを見ていただくと、JAZZ通の方なら「をぉ!」 と唸ってしまうでしょう。メンバーを見ると、まずサックスの ブランフォード・マルサリス、この人は、JAZZ界で最も注目されている若手プレイヤーで、人気トラムペット奏者のウィントン・マルサリスの実兄です。そして、ピアノの(故)ケニー・カークランドは、超売れっ子スタジオピアニスト。この人は、日野皓正(トランペット)のツアーにも参加経験があります。そして、ドラムの オマー・ハキム。この人もスタジオミュージシャンとして引っ張りだこでした。日本のミュージシャンでは、ギターの渡辺香津美のバックを務めていたこともあります。
このメンバーが、 Sting と共にBandを結成したのです。
これは聴かなきゃもったいない・・との思いで、1st.アルバムは買ってしまいました。これがまた、凄いのです!ロックあり、レゲエ調あり、クラシックあり、もちろん、JAZZも。これ一枚で、ほとんどのジャンルが聴けちゃうほど・・。特に後半の 「ブルータートルの夢」から「バーボン・ストリートの月」なんて、モロ4ビート。もう、ノック・アウト状態でした。 しかし、JAZZミュージシャンがロックをプレイすると、面白いです。完全にその場は JAMセッションの場に。
そして、そのBandの実況版が、次の 『Bring On The Night』。このJAZZミュージシャンとスティングが見事に融合したLIVE。The Police 時代の曲まで、見事に ”SWING” してるのです。1曲目のメドレーは、圧巻。ケニー・カークランドの流れるようなピアノ・ソロ、ブランフォードの唸るサックス・・。この1曲でOKです。
そして、興奮冷めやらぬ翌年の1987年。超・ド級アルバムを発表します。『...Nothing Like The Sun』。
この作品は、本当に凄いです。初めて聴いた時は、背筋が凍る思いをしました。まさしく、超・ド級 JAZZアルバムです。冒頭からいきなりブランフォードのサックスが突っ走ります。特に3曲目、「Englishman in New York」。・・これは、シングルになったので皆さん、一度は耳にしたと思いますが、この1曲、約5分間のなかにJAZZの全ての要素が全て詰まっているのです。これは、もうとにかく「なにも言わずに、聴いてくれ!」というしかありません。言葉では言い表せれないほどの曲なんです。また、このアルバムには、ギル・エヴァンスオーケストラ も参加していたり、ギターは各曲によりプレイヤーを変えてレコーディングしたり(クラプトンなど・・)と贅沢に作られたまさに20世紀のビッグ・アルバムと言っても過言ではないでしょう。もし、21世紀に残しておきたい(持っていきたい)アルバムは?と聞かれれば、私は即座にこのアルバムを挙げるでしょう。
The Police 時代の Sting が好きだった人、映画「レオン」の主題歌、「白い嵐」の主題歌を聴いてファンになった人も、そして往年のJAZZファンの方も一度この1985年から1987年に発表した3枚を聴いてみてください。JAZZが苦手、解らないって人も、充分聴ける作品です。また、JAZZファンには、思わず、ニヤリとしてしまうようなアルバムです。
この1985年前後は、80年代当初から、イギリスでは ”ニュー・ロマンティック”と言われる、シンセサイザーを大胆にフューチャーしたソフト&メロウなナンバーが多く出てきて、(カルチャー・クラブ、デュラン・デュラン、ABC、a~ha など)それが、ピークに達していた時期でもあります。その時代にあえて、アナログのしかも、JAZZで、真っ向勝負した Sting・・・。彼は、やっぱりスゴイ!只者ではありません。
【ブルータートルの夢】1985
If You Love Somebody Set Them Free / Love Is The 7th Wave / Russians / Chidren's Crusade / Shadows In The Rain / We Work The Black Seam / Consider Me Gone / The Dream Of The Blue Turtles / Moon Over Burbon Street / Foetress Around Your Heart
【ブリング・オン・ザ・ナイト(LIVE)】1986
Bring On Tje Night~When The World Is Running Down You Make The Best Of What's Still Around / Concider Me Gone / Low Life / We Work The Black Seam / Driven To Tears / The Dream Of The Blue Turtles~Demolition Man / One World (not three)~Love Is The 7th Wave / Moon Over Burbon Street / I Burn For You / Another Day / Children's Crusade / Down So Long / Tea In The Sahara
【ナッシング・ライク・ザ・サン】1987
The Lazarus Heart / Be Still My Beating Heart / Englishman In New York / History Will Teach Us Nothing / They Dance Alone (Gueca Solo) / Fragile / We'll Be Together / Straight To My Heart / Rock Steady / Sister Moon / Little Wing The Secret Marrige
Englishman in New York
Fragile (Live)
Chris Botti & Sting - Bourbon street
Sting-Bring on the night(live at Seagaia in Japan)
タイトルから察するにU2ファンの方ですね!
十何年もの間、常にトップアーティストでい続けるというのは、凄まじいことですよね。
よろしかったら、私のブログにも遊びに来て下さい。
http://kswcd.blog14.fc2.com/
ただ、聴いているとまったりしてくるので運転中にはかけられないのですが。
他の2枚は未聴なので、「聴きたいCDリスト」に入れておきます。
大学生の頃友人が「Stingってホントかっこいいよねー」とうっとりしていたのを、仲間みんなで「えー、曲はいいけどかっこいいかなぁ、それにおじさんじゃない。」と言って変わり者扱いしていたのですが、年齢とともに彼のかっこよさがじわじわとわかるようになってきました。
年齢とともに好みも変わるようです。
やっぱりわかりました?(笑)
ブリティッシュの王者なきあと、
ここ12~3年は彼らにどっぷり浸かってます。
昨年リリースした新作も、もう何十回と聴いております(爆)。
あとは来日をひたすら待っている今日です(笑)。
KumiDさんのブログ、是非拝見させていただきますね。
また遊びに来てくださいね。
もうお体のほうは良くなりましたか?
お大事にしてくださいね。
さてスティングですが、
私はこの頃の作品が凄く好きで、
来日公演も行きましたが、凄くカッコよかったです。
是非、残り2枚聴いてみてくださいね。
特にLIVEは凄いです。
私のブログへご訪問&コメントありがとうございました。
また遊びに来ます。
早速聴いてみたら1曲目は「If You Love Somebody Set Them Free」じゃないですか!って、記事に書いてあるのに、文字を見ただけでは曲とリンクしませんでした。
「Nothing Like The Sun」よりも、よりJazzyな感じで素敵ですね!
“ジャズ”ですね~。
このライヴアルバムやファーストも好きですが、やはりBonoさんと一緒で『ナッシング~』にやられた一人です。
ただ自分の場合はジャズの事など殆ど知らないので、単純に“素晴らしい”と思った単純なヤツです。(笑)
これは、本当に凄いです。立て続けにリリースされたこの3枚、
まさか3枚もJAZZしてると思わなかったですよ。
『Nothing Like The Sun』の「Englishman in New York」、
この曲に尽きます。
Bring On The Nightで検索して辿り着きました!
このアルバム凄すぎますよね・・
高校生の時にハマって
ライブビデオも何回も観ました!!
音楽の火花が飛び散るような、バンド全員のエネルギーが
どんどん音になって昇華して行く様が言葉にできない位
カッコよくて!!
ケニー・カークランドのごっつい指から繰り出される
ピアノや、ブランフォードのソプラノサックスのフレーズは
全部コピーしたいくらい好きでした。
スティング抜きでミュージシャン達が遊びでジャムったような
「ブルータートルの夢」って曲にホれて
友達とコピーして音楽室で練習したりしてましたー。
(友達ベース、私ピアノで)
ジャンルを飛び越えていつまでも攻めの姿勢を崩さない
スティングが今もずっと好きです。
またポリスの盟友、A・サマーズもジャズ/フュージョンの良作を発表してますよね。彼のアルバムも好きです。