Strange Daze

映画、洋楽、JAZZがなにより好き!
そして最近メタボ対策でちょっぴりカラダ動かしてます(笑)。

TECHNODELIC / YMO

2009-05-31 00:56:25 | Jazz & Fusion
いわゆる「テクノデリック」  
史上初のサンプリングを使用し、話題になった81年11月リリースのアルバム。 テクノ、エレクトロニカ、音響系のアーティストたちがいまだにこのアルバムを越えることが出来ないといわれる中期YMOの最高傑作。

先日とある方のブログに、「東風」の曲で盛り上がっていたのを読んで、思わず聴きなおしてしまったアルバムです。 しかし、この時期のYMOのアルバム、今聴いても全然色褪せてないですね。 久々に填りそうです(笑)。 実は、今回取上げるYMOの『TECHNODELIC』と前作『BGM』は、私の中では ”いわくつき” のアルバムで、アルバムリリース当時レコードで購入するも、前作とのあまりにものギャップで直ぐに手放し、本作リリース時に再び購入(『BGM』と2枚購入)。 …が、これも一、二度聴いただけで売却。 何年か後にCDで再発時に再度購入。しかし、そのときも聴かなくなったCDを纏めて売却したときにリスト入り。 そして2003年にリマスターされ、紙ジャケで再リリースされた時に、また性懲りも無く再々購入したアルバムなのです(笑)。 結局何回買い直したんだ?(爆)。

81年前半にリリースされた『BGM』は、それまでのいわゆる「テクノポップ」なYMOとは全く違うサウンドになっていて、当時始めて聴いたときは違う意味でかなりの衝撃を受けました。 ”違う意味で” というのは、それまでの明るい楽曲とは違い、かなりダークな、それでいて非常に難解な音楽だったのです。 当時高校生だった私にそれが理解できるはずも無く、この難解な2枚のアルバムは完全封印されてしまったというわけです。 ただ、ジャケットは2枚とも物凄く好きで、ジャケット欲しさに何回も買い直してしまったということなのですが…。 まったく物好きですよね。 自分ながらそう思います。 話はちょっと逸れてしまいますが、この『BGM』というアルバム、非常に面白い構成になっていて、全10曲収録されているのですが、アナログ盤でいう最後の曲(5曲目)が共に5分20秒その他の8曲全てが4分30秒という演奏時間なのです。 今考えてみると、凄く良く計算されつくした構成なんだと思いますよ。

      

で、今回取上げた『TECHNODELIC』ですが、アルバム全体のイメージとしては、前作『BGM』の延長線的なアルバム。 制作は『BGM』のリリースされた日から開始されています。 この『TECHNODELIC』の特徴は、「サンプリング・マシーン」を世界で初めて使用したアルバムということ。 現在では「サンプラー」とはどのようなものなのかおわかりになるかと思いますが、当時は ”サンプリング” という言葉すらなかったそうです。 アジア系、エスニック系の要素をミックスし、サンプリング・マシーンを使って人の声や、工場の騒音、ホッチキス、ポラロイドカメラのシャッター音などを加工、編集し、楽曲にその断片を組み込んでいます。 結構実験的な音作りになっているのですが、評論筋では「坂本龍一の音楽的過激さが良く表現されている」と絶賛されているそうです。
また、今までのアルバムは一貫して電子楽器を使用していたのですが、今回、曲によってはアコースティックピアノを使用しているのも特徴。

全体的に暗いイメージのするアルバムですが、聴けば聴くほど填ってきます。 アルバム『BGM』以前の曲は今聴くと少々古さを感じ、中には恥ずかしくなってしまうような旋律もあるのですが、この2枚に関しては先にもお伝えしましたが、現在聴き直しても全く古びない、新鮮さを持ったアルバムですね。

      

アルバムがリリースされて30年近く経って漸くこの作品の素晴らしさがわかってきたような気がします。 当時アルバムリリース後に、坂本氏が「やりたいことは、このアルバムで全て終わった」と語っているように、その後のリリース作品をみてみると、本作がYMOとしての最終章なのではないかと思います。

この『TECHNODELIC』、もう少し聴いていようと思います。
因みにタイトルは、「テクノ」と「サイケデリック」を足した造語だとのこと。
また、私の好きなアルバムジャケットのデザインですが、当時この頭巾を被った女性のイラストだけではYMOのアルバムということがわからないという声が、販売関係者から声が出たため、一時的にジャケットを3人が写っているものにすり替えていた時期があるそうで、そちらのジャケットは、現在入手不可能となっているみたいです。

--「YMO」関連映像--
Pure Jam (Live)


KEY (YMO PROPAGANDA)


Stairs (Live)


Epilogue (Live)


体操 (P.V.)


SEOUL MUSIC (23/12/1981 Live at 新宿コマ劇場 in TOKYO)


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【TECHNODELIC / YMO】
PURE JAM/ジャム
NEUE TANZ/新舞踊
STAIRS/階段
SEOUL MUSIC/京城音楽
LIGHT IN DARKNESS/灯り
TAISO/体操
GRADATED GRAY/灰色(グレイ)の段階
KEY/手掛かり
PROLOGUE/プロローグ
EPILOGUE/エピローグ
1981年リリース

テクノデリック
YMO
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--関連作品LINK--
BGM
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