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一羽は東に 一羽は西に 一羽はカッコーの巣の上を 飛んでいった…
1963年9月のある日、オレゴン州精神病院に連れてこられたマクマーフィ。彼は刑務所の強制労働を逃れるために狂人を装い、ここにやってきた。 しかし、この病院はそれより悲惨な状況だったのだ。 絶対権限を持って君臨する 婦長によって運営され、患者達は無気力な人間にされていたのだった・・・。
本日はジャック・ニコルソン主演の『カッコーの巣の上で』を取上げでみました。 今回のレビューには、ネタばれが含まれています。 ご注意を。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5d/b6/96316b86d3da5258368649deb08d406c_s.jpg)
この作品は1975年度 アカデミー賞、主要5部門を独占した名作です。原作はケン・キージーのベストセラー小説。 製作には、マイケル・ダグラスも参加。 実はこの映画、恥ずかしながら初めて観たのは今から5年ほど前なのです。友人・知人からは 「いい映画」 と言われてて、気にはなってたのですが、なかなか観る機会がなくて・・。観終わった後、こんな映画、何故もっと早くに観ておかなかったのだろうと公開した次第です(苦笑)。
精神病院ものというと、1999年公開の 『17歳のカルテ』を思い出します。
その手の物語かな?・・などと勝手な想像してたのですが(「カッコー…」のほうが古いのにね-笑)、いやいや、全然違いました。
DVDパッケージの解説を読むと、なんか精神病院の腐敗か?と捉えたのですが、どうも違うらしい。 運営そのものは別に腐ってるわけじゃないらしい。単にあの婦長が、”血も涙もない” コワ~イおばハンなんですね。 劇中 クスリとも笑わない冷たい女…。観ていてゾッとしましたよ(苦笑)。
観ていくうちに、病院自体は腐っちゃいないが、なにやら他の病院とは違う感じ・・。 精神病院モノは、『17歳のカルテ』 くらいしか観てないので、つい比較してしまいますが、『17歳…』と同様一部外の場面がでてきますが、ほとんど病院内の場面のみなのです。それでも、しっかりと物語が出来てしまうのですから凄いです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/78/64/6d049be7bedb04f2376116d41eb5ff1a_s.jpg)
この無気力な患者達と、病院を仕切るラチェッド婦長に憤りを感じ、ニコルソンが爆発するのですが、反撥するヤツに対して”力” をもってねじ伏せる行為を見てると、実社会でもこのようなこと、多々ありますよね。絶対的権力に立ち向おうと立ちあがっても、大きな力には独りの小さな勇気だけでは簡単に踏みにじられてしまう・・・。
かくして、ニコルソンも最後には骨抜き状態になってしまうのですが・・・。それでも様々な手段を使い、病院側に反抗する彼の姿、ほかの患者たちにも 勇気と心が少しでも取り戻すことが出来たのではないでしょうか。
管理体制の中で抗う男の姿を通して人間の尊厳と社会の不条理を描いたこの作品。やはり名作ですね。 補足ですがタイトルの「カッコーの巣」ですが、「カッコー」とは ”気が狂った、馬鹿な”などという意味が含まれているそうです。そして「巣」とは ”精神病院” を指しているのだそうですよ。
--「カッコーの巣の上で」関連映像--
One flew over the cuckoo's nest - Trailer -
One Flew Over the Cuckoo's Nest - Tribute -
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【カッコーの巣の上で (ONE FLEW OVER THE CUCKOO'S NEST)】
監督/ ミロス・フォアマン
出演/ ジャック・ニコルソン ルイーズ・フレッチャー
1975年アメリカ
1975年アカデミー賞 作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞 主要5部門を独占
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「17歳のカルテ」 >>>
1963年9月のある日、オレゴン州精神病院に連れてこられたマクマーフィ。彼は刑務所の強制労働を逃れるために狂人を装い、ここにやってきた。 しかし、この病院はそれより悲惨な状況だったのだ。 絶対権限を持って君臨する 婦長によって運営され、患者達は無気力な人間にされていたのだった・・・。
本日はジャック・ニコルソン主演の『カッコーの巣の上で』を取上げでみました。 今回のレビューには、ネタばれが含まれています。 ご注意を。
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この作品は1975年度 アカデミー賞、主要5部門を独占した名作です。原作はケン・キージーのベストセラー小説。 製作には、マイケル・ダグラスも参加。 実はこの映画、恥ずかしながら初めて観たのは今から5年ほど前なのです。友人・知人からは 「いい映画」 と言われてて、気にはなってたのですが、なかなか観る機会がなくて・・。観終わった後、こんな映画、何故もっと早くに観ておかなかったのだろうと公開した次第です(苦笑)。
精神病院ものというと、1999年公開の 『17歳のカルテ』を思い出します。
その手の物語かな?・・などと勝手な想像してたのですが(「カッコー…」のほうが古いのにね-笑)、いやいや、全然違いました。
DVDパッケージの解説を読むと、なんか精神病院の腐敗か?と捉えたのですが、どうも違うらしい。 運営そのものは別に腐ってるわけじゃないらしい。単にあの婦長が、”血も涙もない” コワ~イおばハンなんですね。 劇中 クスリとも笑わない冷たい女…。観ていてゾッとしましたよ(苦笑)。
観ていくうちに、病院自体は腐っちゃいないが、なにやら他の病院とは違う感じ・・。 精神病院モノは、『17歳のカルテ』 くらいしか観てないので、つい比較してしまいますが、『17歳…』と同様一部外の場面がでてきますが、ほとんど病院内の場面のみなのです。それでも、しっかりと物語が出来てしまうのですから凄いです。
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この無気力な患者達と、病院を仕切るラチェッド婦長に憤りを感じ、ニコルソンが爆発するのですが、反撥するヤツに対して”力” をもってねじ伏せる行為を見てると、実社会でもこのようなこと、多々ありますよね。絶対的権力に立ち向おうと立ちあがっても、大きな力には独りの小さな勇気だけでは簡単に踏みにじられてしまう・・・。
かくして、ニコルソンも最後には骨抜き状態になってしまうのですが・・・。それでも様々な手段を使い、病院側に反抗する彼の姿、ほかの患者たちにも 勇気と心が少しでも取り戻すことが出来たのではないでしょうか。
管理体制の中で抗う男の姿を通して人間の尊厳と社会の不条理を描いたこの作品。やはり名作ですね。 補足ですがタイトルの「カッコーの巣」ですが、「カッコー」とは ”気が狂った、馬鹿な”などという意味が含まれているそうです。そして「巣」とは ”精神病院” を指しているのだそうですよ。
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【カッコーの巣の上で (ONE FLEW OVER THE CUCKOO'S NEST)】
監督/ ミロス・フォアマン
出演/ ジャック・ニコルソン ルイーズ・フレッチャー
1975年アメリカ
1975年アカデミー賞 作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞 主要5部門を独占
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