Strange Daze

映画、洋楽、JAZZがなにより好き!
そして最近メタボ対策でちょっぴりカラダ動かしてます(笑)。

エンゼル・ハート

2009-08-25 23:31:45 | Cinema
人間には、知ってはならないことがある…  
発刊以来10年----「悪魔のバイブル」から驚愕のショック映画誕生!  
ウィリアム・ヒョーツバーグの小説「堕ちる天使」を、名匠アラン・パーカー監督が見事に映画化したオカルト・ミステリー


1950年代、ニューヨークに住む冴えない探偵ハリー・エンゼルは、ルイス・サイファーと名乗る紳士から人探しの依頼を受ける。10年前に行方不明となった当時の人気歌手、ジョニー・フェイバリットを探すことになったハリーは、調査して行くうちにおどろおどろしい事件に巻き込まれてゆく・・。

      


前回の『4人の食卓』に続いてもうひとつ、ホラー系を。…と、別に夏だからというわけではありませんが、先日『4人の食卓』をレビューしていたら、何故か思い出してしまいまして…(笑)。
本日取上げた『エンゼル・ハート』は、ホラーというよりも、オカルト・ミステリーという感じの作品です。 「悪魔の書」といわれているヒョーツバーグの原作を『ミッドナイト・エキスプレス』『ピンク・フロイド/ザ・ウォール』の鬼才アラン・パーカーが見事に映像化し、話題になった作品です。

         

ダークな映像、心の奥底から響いてくる哀しみのサウンド、そして最後まで ”謎”で包まれたストーリー展開・・・どれをとっても素晴らしい作品です。勿論キャストも凄い。公開当時は飛ぶ鳥を落とす勢いで絶好調だった(笑)、ミッキー・ロークに名優ロバート・デ・ニーロ。公開当時、あるジャーナリストはこう云ったそうです。「まるで悪魔に心臓をわしづかみにされた気分だ・・・」 まさにその通りです。 初めて観た時のショックが、この映画を思い出すたびに鮮明に甦ってきます。
ジョニーという男を巡ってハリーの周りで関係者が謎の死を遂げてゆく…ストーリーが進むほど、展開がわからなくなっていきます。 そして衝撃のラスト…。 オチが解っていても何度観てもドキドキしてしまう展開です。
随所に見られる滴る血のイメージ、回転する換気扇、螺旋階段、エレベーターのシャッター、そして背景に流れる哀愁のこもったサックスの音色…。 全てがおどろおどろしい。
主演の探偵エンゼル扮するミッキー・ローク(この頃は本当に凄い役者でした…笑)もどこかしら陰のある雰囲気を最大限に出して良かったのですが、本作ではやはり、ロバート・デ・ニーロの演技が凄いです。 まさに怪優とはこのことか! 後の『ケープ・フィアー』に匹敵する…いやそれ以上の不気味さでした。 あのゆで卵を転がしてバリバリと殻を割り、一気に半分口に頬張るシーン…

      

やはり駄目です(苦笑)。 このレビュー、書いていくうちにのめりこんでいきそうです。この物語の一から十まで全部語ってしまいそうです。 書き込んでいくうちにシーンのひとつひとつが鮮明に甦ってきて、今からまた観てしまいそうな勢いです(自爆)。
これ以上語ってしまうと完全ネタバレになってしまって、まだ観ていないかもしれないあなたに迷惑がかかりますので、この位にしておきますが、本当にこの物語は凄いですよ。 心臓に自信のある好奇心旺盛な方は、是非ご覧になってみてください。 ご覧になったあと、デ・ニーロ扮する ”ルイス・サイファー” の名前の意味、解ると思いますよ(あ…、言ってしまった!--爆)



--「エンゼル・ハート」関連映像--
Angel Heart Trailer (1987)


Angel Heart (1987) - The Egg Scene


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【エンゼル・ハート / ANGEL HEART】
監督/ アラン・パーカー 
出演/ ミッキー・ローク ロバート・デ・ニーロ リサ・ボネ 
1987年アメリカ作品

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2 Comments

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じわじわ~っと (メル)
2009-08-28 10:30:37
これは怖かったです~。

背筋がぞわぁ~~~~っとくる怖さで、怖さにおいても逸品の映画でしたが、デ・ニーロの演技も逸品でしたよねぇ。
ほんとに彼は巧い!!!
ぼのさんが貼り付けてくださってる、あのゆで卵のシーン。たったあれだけの事なのに、あんなに印象に残るシーンに彼はしちゃいましたよねぇ~。

それに彼の名前の真実がわかるとき、うわぁ~そうだったのか~!でした。

この全体に流れるなんとも言えない恐怖。音楽も良かったし、映像も良かったし、脚本も演出も、そして俳優さんたちも、みんな素晴らしかった!
良い映画ですよねぇ。

そういえば記事にしてないんですが(^^ゞ
私も「4人の食卓」以前見たんです^^
が、かなり忘れちゃってます(^_^;)
ぼのさんの記事を読ませてもらったんですが、詳細で思い出せないところが多々あり(^_^;)
ボケてますわ~、私(^^ゞ
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全てにおいてよく出来た作品 (ぼの)
2009-08-30 02:16:49
メルさま

この作品、ホラー、オカルト、謎解きそして、ヒューマンな部分と
全ての要素がしっかりと表現できている秀作ですよね。
その中でも、やはりデ・ニーロの怪演が凄かった(笑)。
全編に流れるサックス(コートニー・パイン)も雰囲気がよく出ていてよかったですよね。

そうそう、「4人の食卓」も韓国らしいおどろおどろしい作品でした。
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