Strange Daze

映画、洋楽、JAZZがなにより好き!
そして最近メタボ対策でちょっぴりカラダ動かしてます(笑)。

アザース  The Others

2008-08-24 01:57:33 | Cinema
1945年、イギリス。霧に包まれた館にひっそりと暮らす母グレースと2人の子供たち。 子供たちは極度の光アレルギーで、屋敷のカーテンも閉められたままになっている。 ある日グレースは働き口を求めて訪ねてきた3人を召し使いとして雇うが、彼らが来て以来、不可解な現象が起き始める。 そこには、館に古くからまつわる、ある秘密が隠されていた・・。

夏ということで、というわけでもないのですが(ってどっちやねん-笑)、本日はゴシックホラー作品を・・・。
この作品は私が久しぶりに公開されるや否や、連続3回劇場に足を運び、ソフト化された後も、5回は観たというホラー作品としては珍しく気に入った映画でした。

「テシス~次に私が殺される」「オープン・ユア・アイズ (後にトム・クルーズが出演した”バニラ・スカイ”の元ネタです)を世に送り出した ”21世紀のヒッチコック”といわれているアレハンドロ・アメナーバル監督作品です。デビュー作「テシス・・」以来のファンだった私は、早速公開初日に観にいったのですが、今回は初のアメリカとの合作だったため、期待半分、不安半分という微妙な感じで観に行きました。どうしてもヨーロッパの映画製作にアメリカが入ってくると、ハリウッドのエンターテイメント性が入ってきてヨーロッパ映画独特の雰囲気がなくなってしまうからなのです。しかし、 観終わた直後、良い意味で期待を裏切られましたね。最高でした。またもや、アメナーバルにしてやられた!って感じです。設定、ストーリー、映像、そして恐怖を誘うカメラ・ワークまで・・・何をとっても完璧なんです。 「こういう表現の仕方があったのか!」 と観終わって唸ってしまったくらいです。ストーリー自体はモダンなホラーもの。しかし、これが観ていくうちに・・・。
この作品はあまり多くを語ることができません。誰かに語ってしまいたいのですが、この作品は語ってはいけない映画なのです。

           

とにかく凄く恐くて面白い! そう、昔、子供の頃寝ようとしている時にふと見るとドアが半分だけ開いていて、そこから何か得体の知れない物が出てきそうで、暗闇の中恐怖で震えていたような・・・そんな体験が甦ってくるような映画です。
・・・が、ホラー作品である前に、家族の、ファミリーの愛の物語でもあるのです。暗闇の恐怖と家族愛が見事に美しい映像で描かれた作品でした。

そしてこの作品の魅力のもうひとつは、先に記述したように、カメラワーク、設定など、ディティールのひとつひとつに拘って製作されているところです。
2度目以降の鑑賞で「こんなところにまでこだわっているんだ」っていうのがよく解りました。 主演のニコール・キッドマンや子供たちの着ている服のボタン一つ一つや、部屋の大きさ、家具の配置、鏡の反射角度まで・・・・「う~ん」と唸ってしまいました。ストーリー的には、ほんとモダンなゴシックホラーなのに・・。少々過大評価をしているかもしれませんが、本当に凄い映画です。

原題の ”The Othes” とは 「あとに残された人たち」 という意味。そのほかに
「存在」 とも・・。その両方の意味がこの作品には込められています。この意味は・・・
この作品のテーマは ”信仰と家族愛”  そして ”許し”です。


■「The Others」関連映像

The Others - trailer


The Others - scene1


The Others - scene2


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【アザーズ (THE OHERS)】  
監督/ アレハンドロ・アメナーバル 
出演/ ニコール・キッドマン フィオヌラ・フラナガン 
2001年アメリカ・スペイン・フランス合作

アザーズ

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