Strange Daze

映画、洋楽、JAZZがなにより好き!
そして最近メタボ対策でちょっぴりカラダ動かしてます(笑)。

ケン・パーク

2009-11-30 00:19:14 | Cinema
世界各国で上映禁止となった衝撃の問題作!  
アメリカ郊外のとある住宅地を舞台に、そこに暮らす無軌道な若者たちの赤裸々な日常を描き、本国をはじめ世界中で上映禁止となった『KIDS』の監督&脚本コンビが贈る衝撃ドラマ。


カリフォルニア州ロサンジェルスの郊外にある小さな町ヴァイセリア。 そこはスケボーのメッカとして有名なことを除けば、アメリカのどこにでもある中産階級の人々が暮らす郊外の住宅地。 ある日、この町の少年ケン・パークが自殺した。 そしてこの少年のクラスメイトたちもそれぞれに問題を抱えていた。 ある者はガールフレンドだけでなくその母親とも秘かにセックスを楽しんでいる。 ある者は父親に虐待されている。 ある者は一緒に暮らす祖父母に病的な憎しみを募らせていく。 そして、またある者は異常なまでに信仰心に篤い父の束縛に耐えかねていた…。


アメリカのどこにでもある中流階級の家庭の狂気と混乱に焦点をあてた作品。 一大センセーションを巻き起こした『KIDS/キッズ』の監督、ラリー・クラークと脚本家、ハーモニー・コリンの7年ぶりの競作です。
衝撃的な作品でした。 1999年の『アメリカン・ビューティ』同様、病めるアメリカを映し出したような作品なのですが、非常にリアル。ハリウッドのエンターテイメント作品では、ここまで直接的な描写はまず無いでしょう。とにかくストレート。 ラリー・クラーク作品は『KIDS』に続いて2作目なのですが、彼の作品にはいつも驚愕してしまいます。
この作品も案の定、日本を除く世界各国が上映禁止。しかも、本国アメリカも含めてなのです。 しかし、この作品をしっかりと観なければいけないのは本国アメリカではないのでしょうか。 確かに露骨過ぎる描写はかなり過激です。ですが、それも含めてここに映し出されているものは、青少年たちのリアルな生の声。
この青少年たちのリアルな生の声をしっかりと観なければいけないのではないのかと思うのですが・・・。

      

あれだけ過激な描写を目の当たりにしても、不思議と嫌悪感が無いのは、これでもかというほどの暗い現実を描きながらも、残酷さや悲壮感が感られなかったからなのでしょう。 現実の汚い部分を描きながらも、そこに生きる人達の強が同時に描かれていたからなのでしょう。

ラストの穏やかな感覚の中での若者3人のふれあい・・。 不思議といやらしい気持ちは無く、ほんとうに優雅で穏やかな感覚な素晴らしいシーンでした。
この感覚は、ご覧になった人しか解らないと思うし、観方によってはかなり考え方も違ってくるとは思いますが、私個人的には素晴らしい作品だと思いました。

・・・多分賛否が真っ二つに分かれる作品だと思います。

補足ですが、この作品に出演した少年たちの殆どがほぼ素人なのだそうです。 「素人がここまでやるのか!」との声もあるみたいですが、素人だからこそ、ここまでリアルな演技が出来たのではないだろうかと私は思うのですが・・・。

      

--「ケン・パーク」関連映像--
ken park trailer


Ken Park intoro... (注意;心臓に悪い描写が含まれます。ご注意を)


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[ケン・パーク / Ken Park]
監督/ ラリー・クラーク エド・ラックマン
脚本/ ハーモニー・コリン
出演/ ジェームズ・ランソン ティファニー・ライモス スティーヴン・ジャッソ アマンダ・プラマー
2003年アメリカ・オランダ・フランス 合作

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