不 可 侵 宙 域 [ b l u e - A T ]

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ウォッチをウォッチ!または、「時計を見とけぃ」&第一夜メモ

2013-08-10 | [etc,,,]
「ボトムズウォッチ スコープドッグモデル」の現物と対面してきた。

存在感ある、というより、かなり大振り。
3ツのレンズ、文字盤で一番大きい「時針」が、一般のやや小さい文字盤。
文字盤が大、中、小。それが時、分、秒の3ツ。
腕時計というより、バングルという印象。面白いが時刻は若干、読み辛い。

さすが腕時計職人氏の作品らしく、細部が良く出来ていて、
アンティーク感があり、品質の高さを思わせ、仕事が綺麗だ。

バンドは、通常の腕時計並みの厚みのようだが、幅がある。
さらに立体感もあるので、不用意に腕を振り回すと、
周囲に被害が、また、本体にも支障が出そうだ。

古き良き飛行機の計器にも見え、ゴダンのような屈強なガテン系男子にも。
風変わりな小洒落たデザインと見れば、テイタニアのような欧風女子にも。

店内には貴石やスワロを施したものや、手の込んだ細工の腕時計もあったが、
文字盤が複数あるのはこのAT腕時計のみ。価格も上位ランクだ。

納品まで時間がかかるのは、特注品でこの凝りようなら致し方あるまい。
予約受注期間は、常時稼働している見本が展示してあるそうなので、
興味ある最低野郎な皆さんはぜひ一目、眼福の時を刻みにお越しあれ。




※個人用メモ※

ライブ聞き書き、しかもネットが途切れ途切れで7割方聞こえず、
内容に責任持てませんので、斜め読み程度で、お願い致します。
もし大きなミス発見されたらこっそり教えて頂けると幸いです。


ほ:いい時代になりましたよね。好きな時間に見られるって。

す:今日はファン代表ということで。一番好きなアニメです。
初めて見たのは高校の時だったと思うんですけど。
いろんな可愛いメカちゃんが出てきて。あの無骨な感じがとっても。
確かにあんまり周りにも女の子のファンがいないですね。

司:お二人は一つの作品で、接点があったんですよね。

良:いやー接点があるなんてね。

す:嬉しいです。

ほ:記憶が一番新しいから、一番詳しいかも知れないですね。

司:(キャスト解説。キリコから順に読み上げ、シャッコまで。次のイプシロンはー?!)

司:どういう物語かというと、主人公キリコが旅をしていく。
ロードムービー的な。旅の先々で強敵が現れるんですよね。

良:あの時代は、放送を1年続けないといけなかった。
というのは、1年やらないと玩具が売れなかったので、1年やる必要があった。

司:キリコは専用機がなく、あのメカ=ATを乗り捨てていくんですよね。

良:ATだけじゃなく、ヘルメットもね。兵士というのは、自分の意思もない存在。
だから特別なメカやファッションを排除した。

良:ガンダムの冨野さんは同期なんですが。
当時アニメを作る側は、常に新しいことを、新しいことを、という意識だった。
冨野さんもガンダムがこんなに長くなると思わなかった。

良:僕の時代は、映画が最高の娯楽だった。
日活のハードボイルドな映画に影響を受けた。

司:キリコ役はどのように?

ほ:ボトムズの前の年に声優の仕事を初めてやった。
新みつばちマーヤの冒険のアリの隊長をやっただけだった。
何故かオーディションに呼ばれたんです。覚えていない。
誰かが推薦してくれたんだと思うんですけど。

司:監督は覚えていますか?

良:主人公の声優は難航したんです。音響監督やスタッフが連れてくる人は違う。
僕の中でキリコのイメージがすごくあったので。

ほ:声の仕事をやる以上、ロボット物の主人公はやりたいと。
いつかは、と思っていた。前の年に、マクロスのオーディションで落ちて。

オーディションは、第一話のBパートのロッチナに拷問されながら質問に答えるところでした。

そのスタジオはこれまで仕事で行ったことがなかった。
オーディション後、フクちゃんという番組でそのスタジオに呼ばれた時に、
こないだのやってもらうから、と言われた。よく覚えています。

司:役作り、キリコのイメージについて?

ほ:クールなキャラというのは知っていたが、思った以上にしゃべらなかったですね。

す:キリコはモノローグが多い。心情を語る。そこがグッとくる。
根無し草っぽいところが惹かれますね。

司:第一話を視聴しましょう。

良:(オープニング)乾さんていう作曲家、すごくいいんです。
事情で初めての打ち合わせが2時間くらい遅れたんですが、
ずっと僕がしゃべってた。それでうまく伝わったのかも。
曲が先に出来て、一週間くらい部屋で聞きながら、歌詞をつけたんです。
作詞は得意なわけではないんですが。

す:見てしまいます。カラオケで歌いたくなります。

ほ:(第一話Aパート)これは僕は恥ずかしい。これはやりなおしたい。
何回撮り直したか。第一回のアフレコ。

司:いえいえ、これこそがキリコですよね。

ほ:もっと力を抜いてくれと、キリコは疲れているんだから、と。

良:設定は18歳なので、これで合っているんだけど、回数が進むうちに
設定よりどんどん年齢が上がっているんですよね。落ち着いたベテラン兵士ですよね。

銀河さんの一回目の予告なんか、40数回、録り直しました。
見ていて僕も辛くなりました。あんなに喉の強い人でも40数回やってると変わってきますよね。

司:第一回は、これまで長い時を経て、やっとここへ来たという回。
100年も戦争してたんですもんね。

良:ロボットはいっぱい出したかったんだけど、当時、戦争するには物量が必要で。
その技術が足りなくて戦争ができない。だからTVシリーズでは戦争していないんです。
終戦から始まるしかなかった。ペールゼン・ファイルズまで戦争していない。
それはCGが出来たから。せいぜい一個小隊ならできるが、大部隊は商業的に見せられない。

メカデザインの大河原さんが、人間とメカが同じ画面にいて、メカが見えるデザインを考えたんです。
これの前のダグラムが10Mくらい。地上兵器としては丁度いい、ATは幸運なメカです。

司:走るんじゃなくて、足の裏にローラーがあって滑るように走るんですよね。

良:僕の時代は、ブリキの玩具が主流で、必ず足の裏にローラーがあったので、
玩具っぽくなるのではと悩んだ。
では、音でなんとかしようと。あの音を作った、音響スタッフが凄かった。

司:ローラースケートのように、こう体重を移動させるとこう動くんだなと。
いろいろ動きが想像できて、なるほどと思えました。

良:画面を見なくても、あの音を聞くと、あ、ボトムズだと。音響さんの手柄ですね。

司:ATのハッチを開けると、またヘルメットをした人がいる、開けても誰なのかわからない。
これが変で。他のアニメは開けると人がいて、誰かはわかる。

出てくる主人公が、自分よりもすごいお兄さんで、ヒロインもお姉さんで。
自分達より年齢が上の人のアニメだなぁと、当時の子どもは。

良:あの液体はヂヂリウムの水溶液で。そこに横たわっていると、
髪がふわ~っとして美しいかと思ったんだけど、吉川さんが髪を取ったんですよ。
美しさより、見る人のインパクトが必要だって。
僕はレプリカントに憧れていたので。良かったかなと。

司:その後、伸びますよね。ヒロインがずっと坊主だったらいやですよね。

す:ヒロインですしね。

司:見ている側は、あんなに美しい人だと思っていなかったですもの。
もちろん、第一話の段階で想像もしていなかったですけど。

良:僕は本当はココナみたいな、クチャクチャが好きなんです。
でも、塩山さんは美しい人が好きなんです。

司:ココナは口数も多いし。元気な。

良:この投げやりな音楽がねぇ(笑 (ラッパ系の気だるい曲)

す:サントラの音楽がどれも本当に素晴らしくて。バラードがいいですよね。

(ロッチナ「名前は?」キリコ「キリコ・キュービー」拷問の場面)

ほ:元気ですね。オーディションでやったところですね。

良:いや、ロッチナも若いですよ。

司:ロッチナもこの後ずっといますからね。

良:(TVシリーズの)後半で、皆落ち着いていくんですよね。

ほ:(キリコの台詞)「見なかった」ってわかりやすいですね(笑

司:主人公がヒーローっぽくないんですよね。

ほ:第一話は半分くらい拷問ばっかりですから。

良:僕の作品、拷問多いんですよ。

司:定番のアニメと比較しちゃなんですけど、たいてい第一話は、
主人公が新しいメカに乗って敵をやっつける、でも全然違いますね。

良:吉川さんと五武さんと鳥海さんと、5人の脚本だったんですけど、
子ども向けでなくていいの?大人向けでいい、ということになり。
見せる対象は高校生から20歳くらいまでかなと思っていましたからね。
最初書けなかった吉川さん「子ども向けにこだわらなくていい」と吹っ切れた。

司:それで今大人になってから見ても、いいんですね。

ほ:表現していく上では、子ども向けに分けることはない。
フィアナとキリコのドラマが普遍的なものかも。

良:その頃はファンレターをよくもらったんです。
監督はロボットものじゃなく恋愛ものを作ってるんですね、と感想が。
段ボール箱にいっぱい。暇だと返事を書いてました。

ほ:話数は忘れたけど、グッとくる恋愛のシーンがあったんですよね。

す:素敵です~。

良:キリコはよく脱ぐ、よく上半身裸になるんですよね。ランボーみたいな。

向こうの戦争モノも、必ずラブロマンスが入ってますし、
そう考えると、ボトムズだけが特殊ではないですよね。

当時は髪の毛も冒険だったんですよ。今はこの色でも不思議じゃないけど。
青くて短髪、ショート。いいんですか?って言われた(笑

司:(ギルガメス艦内)ほぼ出てくるのが男ばっかりですよね。

ほ:ほぼ、男ですねぇ。

良:一話は(女性は)出てないですからね。全員、男。アフレコの現場も。
僕のはひどくてね、女性が一人も出てこないDVDがあるんです。
しかも一本だけじゃなく何本も。ヘンタイじゃないかと(笑

す:は~素敵です。

司:この予告は全部監督が。

良:エンディングは、僕の歌詞は演歌みたいなもんで。
古臭いような感じを出したく。これも、乾さんの曲が先にあったのが大きい。

す:私もこれなら歌えます。バラードはあんまりなんですが。
カラオケに行ったら歌いたくなりますよね。

司:えっ、歌うんですか。

ほ:喫茶店でお茶を飲んでいる時に、聴いたことある曲だなと思ったら、
ボトムズのエンディング曲じゃないか、ということがあって。

ほ:クールごとに世界が変わるのも面白い。

良:ウドからクメンにいきなり飛ぶでしょう。あれは裏話があって。
先輩から、美術が変化なくて平凡だよ、と言われた。
しかしいい美術やアイデアが浮かんでこない。苦肉の策で、じゃあ4ステージ出そうと。
ウドとクメンの世界が唐突に飛んでいるでしょ。わざと飛ばしているんです。

司:全然違う世界観のなかで、キリコがどう戦うんだろうと。

良:見ている方が飽きると思うんですよ。それで、今度の背景は鉄じゃないよ、緑だよと。
僕の時代は、戦争というとベトナム戦争なんで。地獄の黙示録の影響、受けてる。

ほ:ぼくはATですね。やっぱり4Mですね。
宇宙では方向を変える、背中に背負っている、4か所のアレがあって。
ATもその環境ごとに、動きが変わる。

それから、クメン編のラストで、バニラが逃がしてくれるんですよ。
愛しているからと言って、イプシロンを撃つんですよ。
クメン編のラストとその次のクールの始まり。その辺のギャップが好きですね。

良:僕は総監督ですけど、監督、演出家、作画、皆さんのアイデアで
ボトムズが出来上がっているんですよね。

す:好きな話というと、もうみんな好きなんです。
私はカン・ユーが好きなんですけど、名言が多いですよね。
キリコ一機でビーラーの元に行けとか、キリコがこれは揺動作戦だと言ってもバカモンって。
あとは酸素が減っていくなか、砂漠を歩いていく場面も印象深い。
ソ連の戦車が好きで。スコープドッグって似てて好きなんです。無骨、生産性、操作性。
52話通して見ると、いろんなキャラクターがそれぞれ成長していくのが、
あー変わっていくなーと。

司:もう52話、見るしかないですね。8月末まで無料放送しています。
一日1話と言わず、2話か3話見れば、充分間に合いますしね。

パチンコのボトムズ。これは年齢的に見られない人もいますが。
アフレコを再録したんですよね。久しぶりのキリコ、どうでしたか?

ほ:いえ。放送終了してからも、その間にOVAだったり、ゲームだったり。
ポイントポイントでキリコは演じているので。キリコの仕事は忘れた頃にくる。
毎回久々だけど、自分の役だし、違和感はないんですよね。

司:ライフワーク的な役になってるんですかね。

ほ:僕はそう思いたいですね。

司:キャラクターデザインは塩山さん、メカデザインは大河原さん、
これまで映像化されなかったATがCG化して、演出は加瀬さん。
まるでアニメ作品として、新たにボトムズスタッフが作り上げているという。
何本かあるうちの3本を見て頂きました。

良:あれは、テイタニアですね。
女性の新キャラクター、ユーマ。動画で見たら怖かったですね。
僕が一番CRボトムズをわかってないかも。加瀬さんに任せた(笑

司:新ATスクイッド、大河原さん。

ほ:左右非対称ですね。

司:監督の加瀬さんはどんな?

良:当時、高田馬場にスタジオがあって、スタッフが雑魚寝していて。
昔は色塗りしたりするスタッフで。僕の頭の上をまたいでいった女の子で。
足がきれいでね、こら、と言いながら、もう一度、と(笑

ほ:どういう紹介の仕方ですか。

良:加瀬さんが、ローラーダッシュで蛇行するATを作ったんです。
僕の案では、直線30mだけのつもりだった。
監督の僕を無視して、あんなことをやりやがって。それもいいと採用した。
OVAラストレッドショルダーの演出は彼女なんですよね。

押井さんという僕の好きな監督が、加瀬さんいいね、と言ってくれた。
押井さんもボトムズ見ていてくれたんですね。

す:高校の時にPFを見て、沢山の、ロボットにしては小さなロボットが登場して。
ちなみに今日、ボトムズの時計をしてきました。
ありがたくも頂いた物なんですけれども。職人さんが作ってるんですよ。
毎日つけてます。(7/21発売)

ほ:僕、初めて見ました。

す:一生ファンです。ぜひ、ボトムズ見て下さい。私が話し相手になります。
皆で一緒にボトムズ・オフ会を開きましょう。

ほ:多くの人に長く支持していただいて、こうして新しいファンの方も増えて。
監督とは何度かこういう場でご一緒させて頂いていて話しているので、
僕らの気持ちが伝わってると思うんですが、
今までイベントにこなかった人も、このライブ動画でメッセージが伝わってよかった。
皆さんにはまた新作でもお会いしたいし、オフ会でもぜひ(笑
一緒にボトムズの世界を楽しんでいきたいと思います。

良:(作りたい)話が二つばかりあるので、今後やっていきたいと思っています。
それも、ファンの皆さんの声があれば進んでいくので、ぜひ応援してください。

司:第二夜は18日です※→当日に予告が出ないので聞き違いかも??

(終)
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