バスシェルターの明かりの下で

夢を忘れたちっぽけなバス会社のちっぽけな元バス運転士の最初で最後のチャレンジ・・。

LAST RUN

2007年03月31日 | 運転士な日常
10分ほど遅れ、無事、到着…

とうとう、終わりました。
終点までご乗車のお客様はお1人でした。

「あぁ、私が1人だったみたいねぇ。お疲れさまでした。」
「はい、そうですねぇ。ありがとうございました。また、ご乗車下さい。」
「ありがとう。」(にっこり)
「ありがとうございました。」(にっこり)

いつものそれと、ほとんど変わらぬ受け答えでした。
先のことはわかりませんが、バス運転士としてお客様と交わす最後の言葉・・かもしれません。

一路、車庫を目指します。

LAST RUN

2007年03月31日 | 運転士な日常
今日は11時のK線。最終乗務になりますぅ。

せやけど、できるだけ多くの方に挨拶をと思い、6時に出勤しました。
点検終えたら、挨拶に回りますぅ。

気分は重いけど・・
逃げるわけにはいかへんし・・



あと2日…

2007年03月30日 | 運転士な日常
只今、Q市。待機中です。
残すところ3回、1.5往復になりました。

普通は感慨深く感じながらの運行になんのやろけど
色々あって、センチメンタルになってる間ぁはありませんわぁ。


やれやれ…

最後の1つ、手作り学習机ぇ! 完成ぃ!!

2007年03月30日 | 勇気と癒し
実は、春闘が妥結するまではアップを控えててんかぁ・・
ホンマはとうに完成しててんけどねぇ。
一応、そういうことで公開させていただきますわぁ。




例によってパネルソーによる木材のカットから始まり・・・



面取りや型取り、表面の研磨等を施し・・・



微調整を加えながら丁寧に組み立てていく・・・



最終的な研磨を施し、下塗りシーラーで塗装面を整える・・・




全体を整えたら、例によってウレタンニスの重ね塗りや・・・
前もって、購入していた照明と机をセットすればぁ・・・



















じゃじゃぁ~ん!!
最後の手作り学習机のできあがりぃ!!



ホンマは今回、色を変える予定やってカラーニスを購入しててんけど、
下塗りシーラーを施してしまったのがよくなかったみたいで
まるっきり色がのりませんでした。
試しに本棚の引き出しに塗装して、上手いこといかへんかったんで
再び研磨しなおして、
結局、例年通り、透明ツヤありの
ウレタン塗装に落ち着いたしだいですぅ。



ちょっと近づいてみますぅ?ふふふっ。

今回も結構、ツヤツヤに仕上がってるでしょ?


思えばぁ・・・


長女の机を作ったのがちょうど6年前になるんかなぁ・・。
あの時、決めた「必ず4つの机を作り上げるぞぉ!!」という誓い!

何とか無事に達成することができましたぁ。

せやし、今日は記念に長女のバージョンと
次女のバージョンも掲載することにしましたぁ。
それでは、どうぞぉ







長女バージョン

これが処女作、長女の机ですぅ。
これではわかりませんが結構本棚はデザイン優先のものですぅ。
せやし、本棚としての使い勝手はよくないと長女に改善の指摘を受けたものですぅ。

次に次女の机ですぅ。







次女バージョン!

このモデルから現在の三女、長男モデルでも使用している照明に統一してあります。
さらに、あまり、物を捨てられない次女の性格を考え、
収納を多く確保するために本棚も大型化し引き出しもつけてみました。
せやけど、これでも彼女にとってはキャパシティが足りない様子でした。

三女の机は以前アップしましたのでご覧になりたい方はこちらですぅ。
基本的に三女と長男のバージョンはほぼ同一の設計ですぅ。
しかし、今回はコスト削減に取り組んだため木材の質やサイズを若干変更しました。
木材から塗料、椅子に照明、コースレッドやサンドペーパーなどなど、今回の机制作に要した経費は38000円ほどでした。
処女作と比較すると1万円くらい違いますぅ。
頑張りましたよ、経費削減に


とまぁ、とりあえずは6年前に立てた目標は達成することができましたので、
ちょっとした達成感はありますぅ。

せやけど、何より、この言葉がボクには一番うれしかったんですぅ。



「パパ、ありがとう」



ボクにとってこれ以上の賛辞はありません。
生きてるってエエことですよねぇ。












あと、3日…。

2007年03月29日 | 運転士な日常
今月は何回、ハンドルを握っただろう…。
地域公共交通について意見を交すため、某労働団体の事務局長さんとの面会に始まり…
後半は春闘一色の日程が続いた…。


そうこうしているうちに今月もあと3日。
運行回数にして6回、3往復をになった。
今、K市到着してこの書き込みをしてるので、実質、残すところ5回、2.5往復だ。

20日までは、こんな展開になるとは思わなかったが、ボクが高速バスのハンドルを握る回数もあと5回2.5往復となってしまった。

明日はQ市。明後日の最終乗務はK市になる予定だ。

正直、まだ、実感はない。とにかく、気合い入れて、最後まで走り切りたい。

07春闘   断腸の思いで妥結・・

2007年03月27日 | バス再生
先日、春闘が妥結をみた。
午前3時05分のことだった。
地連内でもっとも遅い妥結となった。

実際、かなり粘った。
感触として会社もギリギリの線を超えた数字であったとボクは思っている。

労使双方の隔たりが大きく思えたのは区切り線の違いであったように思う。
来年、再来年・・と少しづつでも伸びていくための土台を築き上げようとしている会社と、とにかく今までの頑張りを評価してほしい労組。
どちらの主張も当たり前以上に当たり前だった。

信頼関係を持ち、それぞれの立場をきちんと理解し、限りなく歩み寄ることが春闘の最低条件だ。

それはできていたか?

その答えはこれからジワジワと出てくるだろう。







今こそ、アクセルを踏まな!07春闘!

2007年03月17日 | バス再生
私鉄大手が次々と妥結するなか中小であるウチは一昨日、第一回目の団体交渉を終えた。
上部団体から本部に届く「春闘速報」には、正直、うらやましい数字が並ぶ・・。

これも現実かぁ・・・

ボクら中小は今月22日が回答日となるがいまだ情勢は不透明だ。

経営状況は劇的によくなってきている!
これはホンマに目を見張るものがある。
しかし・・・


今、先日回収した人事評価制度アンケートの集計を行っている最中だが、機能不全を起こしつつある実態が浮き上がってきている・・。
どんなに素晴らしい制度でも(そうであるかも疑問であるが・・)それに取り組もうとする意識や姿勢が高くなければ決していい方向には向わない。

変わらない労働環境・・
思ったほど上がらない賃金・・
評価者との信頼関係の有無・・
その職場独自の風土・・
自覚のない評価者・・
理解されていない制度内容・・

こんな状態で未来に希望を持って何ができるというのか!

人事制度は肝だ。
この度、成果主義的要素が入ったことで春闘の趣も大きく変わった。
この部分がみんなの納得のいくものでない限り、組合員のモチベーションは上がることはない。

今こそ、そんな人事制度を上手く回転させていくための燃料が必要だ。
賃金がすべてではないが、お金がなくては生活していけない。

エンジンの回転数上げ、ググッと加速をする必要がある。
この「会社の人事制度」を「みんなの人事制度」にするためにこの春闘はあるのだとボクは位置づけている。

この点を重視し、残った交渉のための時間に全力を注ぎたい。


さぁ、組合関係の仕事ばかりでぜんぜんバスに乗務してへんかってんけど、今日は久しぶりの乗務です。
あいにくの雨模様やけど、楽しくK市までいってくることにします。

正直ゆーてエエかなぁ・・

めちゃうれしいねん。




3月15日・未来への投資のために

2007年03月15日 | バス再生
「再建組合」  

2年間、付きまとった言葉だ。
春闘も控え、耐え忍んだ時間だった。
旧経営陣のもと始まった経営再建から数えると実に8年間、賃上げらしい賃上げはないことになる。

企業再建集団の撤退を受けて、今期、この言葉から開放された。
執行部は春闘の赤い旗を掲げることを決めた。
旧経営陣も一掃され、まさに“新しい一歩”と位置づけられる春闘だ。


確かに経営状況はまだまだ厳しい。

しかし・・

8年間の組合員の協力・・・
目には見えないプレッシャー・・・
この間発生した、他産業との賃金格差・・・
この間流出した多くの人材・・・

この間抑えられてきたものは“投資”なのだ。
生産性向上のための原動力となる投資・・

「手ぶらでは帰れない」

この言葉の持つ思いはここに起因する。

07春闘は、労使双方にとって大きな意味を持つものとなるだろう。

今日、その1ページがめくられる。





=もう1つの3月15日=
ボクにとって、3月15日はこんな1日ですが、
せいたろー君にとっては中学最後の日となります。
せやし、心をこめて言いますぅ。
卒業、とっても、おめでとう

こんな春です・・

2007年03月09日 | 勇気と癒し
この春で長女が中学生となり、長男が小学生になります。
卒業・卒園にダブル入学っちゅうわけであわただしい春になりそな予感ですぅ。

そんな春を目の前にしてウチのんがひとつの決断をしました。

「ねぇ、だいぶと間ぁが開いたけど、この春はあるみたいやねんかぁ、例の募集!前回は見送ったしぃ、今回は採用面接を受けてみるわぁ」

「ホンマにぃ、おう、受けてみぃ!何でも挑戦や!」






何がはじまんのやろ?と思わはるかもしれませんが、全然たいしたことじゃありません。
小学校の給食センターの臨時職員(調理)の募集なんですぅ。
結構な肉体労働やと聞いてますが、子供と同じスケジュールで1年が過ごせるんでウチのんはひそかに狙ってました。

面接の前日、緊張しまくるウチのんに・・

「な~んも気にせんでエエやん。別に受かれへんかて生活に影響は全くないし、気楽に行きぃなぁ。普段のオマエを出してきたらエエねん。それに、今、試されてんのは教育委員会の方やと思といたらエエねん。」

「せやね、素でいくわぁ。」

「そうそう、それでエエてぇ」


そして、昨日の午後、外出から帰宅したウチのんが、公休で長男の机の塗装作業をしてたボクのところへ小走りでやってきて、一言・・。

「“採用”って書いたぁる!

「えっ?ホンマに?やったやん!よかったなぁ


1名の採用枠に数名の応募やったらしいのですが、受かってもうたみたいでぇ・・・。

順次、帰宅してくる子供らに、

「給食のおばちゃんに受かっちゃったぁ!!」と報告すると
「えぇ、やったぁ!すごい、すごい!!わーい!!」と反応する子供たち。

何や、よーわかれへんやり取りですが、我が家にとってはほんの少しだけ早い春が来たような昼下がりでしたぁ。

チャンチャン、失礼しましたぁ。




2期目のオルガナイザー! 2日間終了・・

2007年03月08日 | バス再生
M支部・MJ支部と2日間のオルグが終了した。

実質、8年間ぶりの春闘・・
H副委員長がそのよく通る声で力強く議案書を読み上げて提案をした。

一括審議の承諾を得たのち、議長は「質問はありませんか?」と問いかける・・

・・・沈黙の組合員。

大御所運転士Iさんが、口を開き発言を促す。
「○さん、言いたいこと沢山あるでしょ?どんどん言いましょうよ」
「言うても同じや」なげやりな言葉で返す○さん。

ある意味、これは、上々の滑り出しとも言えます。
時に、こんなネガティブな意見は議論の起爆剤になる。

案の定、後は出される意見に連鎖的に反応するごとく実にさまざまな意見が繰出された。

通常、あまりにも現実的でない上部団体との統一要求額に、逆に、異議を唱える意見が多く出されることがよく見受けられるのだが、耐え忍んだこの8年間という月日は組合員にとって半端なものでなかったことをあらためて実感させられる意見が多く聞かれた。

そんな中、議論がベースアップや年間臨給の要求額に入り込めば入り込むほど出てくるのが賃金制度改訂への不満だ。
当然のごとく、後半は人事評価制度、特に目標管理シート(MBOシート)の内容に意見が集中した。

評価者、特に車内に乗り込んで調査を行う調査員の評価者としてのスキルを疑問視する意見がかなりあった。
次から次への噴出する評価制度への不満。

オルグ終了後にこの度“組合・人事制度調査チーム”として、全組合員を対象としたアンケート実施の説明をする予定であったが、質疑の途中でその内容にも踏み込むことになった。
これは運転士のみならず、事務員、整備士、支店(旅行代理)の事務、受付カウンターの方、全員を対象に制度開始から1年を経過して、モチベーション向上のための人事施策の問題点を組合の視点から洗い出すために行う調査だ。


この春闘から大きく変わる点・・

それはこの春闘で妥結するであろうベアや年間臨給の額面は個人ベースではなく、人件費(原資)の単価として存在する性格のものとなるということだ。
そして、それらを分配するシステムが年功ではなく、評価制度なのだ。

これから横並びのベアはない。
当然、賃金カーブもその弧の描かれ方が変わってくる。
場合によっては理不尽な状況も出てくるだろう。

だからこそ、フィルターである“人事評価制度”の透明性や公平性が極めて重要になってくるのだ。

組合員の制度に対する不安は直感的にこの重要性を感じとっているからではなかろうか。

果たして、人事部以外の各部署の管理職がこの危険性と重要性をどれほど理解し、MBOシートに向っているのだろう・・・
いまだにフィードバック面談の意味さえ理解していないと思われる管理者も見受けられる・・。

労働組合のなすべき役割はかなり重大であることをボクらもあらためて肝に銘じなければならない。

まだ、始まったばかりなのだ。