San Francisco二日目のSHOW。この日はTV番組とDVDの収録があり、ステージとフロアの間にカメラが入っていた。
それでもステージとの距離は2メートルも離れていない。
オール・スタンディングでCrowesを観る時のいつもの位置、Rich Robinsonの斜め前。
彼は私のいちばん好きなギタリスト。
ギター・キッズの様に詳しくはないが、彼の指づかい、スライド・ギターを弾く時の陶酔して弾く姿が大好きだ。
サポート・アクトはなく、まるごとCrowesのステージ。
ステージ一面に電気のローソクが灯り、スタート直前には大量のお香が焚かれる。
あぁぁ~~~、変わってない・・・。
ステージに現れたメンバーは、99年の 『By Your Side』 から加入したベースのSven Pipien以外は、Crowes全盛期のベスト・メンバーだ。
春の復帰LIVEからUSツアーがスタートした頃のドラムスはBill Dobrowだったが、CrowesのホームタウンAtlantaのステージから、オリジナル・メンバーのSteve Gormanが戻った。
一時期、かなりヒッピー化してヤバいくらいの容姿になってたChrisは、よりジーザス化していたが、パパになって落ち着いたのか、とてもスッキリしていた。
そしてRichは以前の華奢なRichではなく、体格がガッシリとして大人の男になっていた。(去年はもっと太っていたが・・・汗)
一曲目は、96年の 『Three Snakes And One Charm』 から 「(Only) Halfway To Everywhere」。
そう来たか~って感じ。グワ~ングワ~ンと奏でるRichのギターが絡み、弾けるビートに合わせてピョンピョン跳ねて踊るChrisは、昔のままでとってもキュート。
ベルボトムのジーンズの両裾に付けた缶バッヂも可愛い。
Richはワン・ステージでかなりたくさんの種類のギターを弾く。
Crowesのステージには、20本くらい収納されたギター専用のBOXがソデにいつも置かれていて、Richの持ち替えるギターで、次の曲が予想できたりする時もある。
2曲目で替えたギターを見た時、もうワクワクした。大好きな曲、「Sting Me」 だ。
イントロのギターのカッティングを聴いて、あ~Crowesが戻ってきたんだ~っていう実感。
They back to my place!!!!!
そのまま続いて 「No Speak No Slave」 へ。RichのギターとMarcのギターが絶妙に絡み合い、ヘヴィな音を奏でる。
Chrisが、“Richと兄弟でまた仲よくやっていくよ~” と言って、ふたりで肩を組む。
白いシャツに黒いベストという衣装のChrisだったが、Richもジャケットを脱いだら同じで、Chrisは嬉しそうに “お揃いだもんね” とはしゃぐ。
こんなふたりの姿を見るのは初めてだった。
そのあとも、ことあるごとにChrisはRichのところに行って、何やら話しかけたり合図したりしていた。
そしてその姿は、“Richのことが好きでたまんない” と言った感じの甘えにも似た雰囲気だった。
「Soul Singing」 で、サザン・テイスト溢れるグルーヴのジャムに酔いしれ、大好きな 「Welcome To The Goodtimes」 へ。
ソウルフルなChrisのVo.とグルーヴ感溢れるRichのギター、このグルーヴ感がたまらない。
バックに4人のホーン・セクションが入り、更に臨場感が増す。
オーディエンスも一緒になって “La~LaLa~LaLa~LaLa~・・・”(CDではDa~DaDa~と聴こえるのだが、どっちだろ・・・?)と手をかざして歌う。
そして、ブルーズ・ギターの大御所Robben Fordのカヴァー 「Lovin' Cup」。待ってました! お得意のカヴァー・ソング。
今回のツアーでもたくさんの渋いカヴァーを披露しているので、いったい何をやってくれるのかとても楽しみだった。
ホーン・セクションが一時退散して、「Jealous Again」。
“STOP!” ではみんな両手を前にかざし、そしてサビでは大合唱。
そしてまたもやカヴァー・ソング。Joe Cockerの熱唱でも有名なBarbra Streisandの 「Space Captain」 だ。
この曲は、“High As The Moon Tour” の頃からの彼らのレパートリー。“Learning to live together~” のリフレインで、92年のツアーを思い出す。
Eddieのキーボードが劇的に唸る。
ファースト・セットの締めは、心地良いジャムで展開して行った 「My Morning Song」。
Richのボトル・ネックを使ったスライド・ギターが、壮大でドラマティックにサビに向かってギュワ~ンギュワ~ンとハイ・エナジーで最高潮に達すると、私はもうトランス状態にさせられてしまった。
ステージに椅子がふたつ並べられる。出て来たのは、RichとMarc。
セカンド・セットの前半は、アコースティック。
“気に入ってくれると嬉しい” と、滅多にステージで喋ることがないRichが言う。
ピッタリ呼吸の合ったふたり、アコギで奏でるインストルメンタルは、94年の 『Amorica』 UK盤のボーナス・トラックに収録されている 「Sunday Night Buttermilk Waltz」(通称:Sunday Buttermilk)。
続いて同じく 『Amorica』 収録の 「Cursed Diamond」。
アコースティック・ヴァージョンにアレンジされると、全く別の曲のようだ。
Chrisを始め、他のメンバーも登場して、アコギの綺麗なメロディが奏でられた。「She Talks To Angels」 だ。
デビュー前からChrisとRichがずーっと温めてきた曲。
魂のこもったChrisのVo.が胸にジーンと響き渡る。
そして、「Wiser Time」 と続き、「Non Fiction」 でまたまた壮絶なジャムを展開し、ステージを去った。
再びホーン・セクションが登場して、流れてきたのは、「Seeing Things」。
ゆるやかなグルーヴに横揺れしながら聴き入り、Steveの正確で重圧のあるビートが響く。
「Hard To Handle」 だ。
オーディエンスの盛り上がりも、言うまでもなく最高潮。
Chirsがピョンピョン跳ねて、ステージ狭しと踊りまくる。
この曲でもホーン・セクションと絡んで見事にジャムを展開した。
ソウルフルなブルーズ・ロック・ナンバー 「Let Me Share The Ride」 へと続き、Chrisのブルーズ・ハープが唸る。
そして、ブルーズの革命児Little Walterの 「Mellow Down Easy」 ときた。これでもかと言うほどに、ジャムが展開される。
またもやトランス状態に陥る私・・・。
更に、キタァーーーーーー!!と言わんばかりの 「Remedy」。
Crowesの曲の中でも激フェイバリットのこの曲。
トランス状態になった後にこの曲を持って来られた私は、イントロで腰がくだけそうになった。
たまらないグルーヴに酔いながら体が左右に揺れる。
黒人女性ふたりのソウルフルなコーラスもバッチリだ。
間奏でRichとMarcとSteveとEddieが時には緩やかに、時には激しく絡み合いながら長~いジャムを展開し、極限状態まで引っ張って行く。あ~~~もう狂おしいほどに好きだよ、この曲。
そして、Chrisがピース・サインを高らかに挙げ、幕を閉じた。
アンコール。The Bandの名曲 「The Night They Drove Old Dixie Down」 だった。
南部育ちの彼らならではの選曲。やってくれるよな~と、脱帽。
最後の最後に、メンバー全員が横一列になって手を高く挙げ、ステージを去って行った。
約3時間に渡る、久しぶりのCrowesのLIVEは、十分すぎるくらいお腹いっぱいにしてくれた。
明日はどんな選曲で魅了してくれるのだろうか・・・。
彼らはやっぱり生のステージが最高である。
After Showでもらったセット・リストを片手に、今改めて一曲一曲を振り返ってみると、またあの日の興奮が甦ってくる・・・。
8/7のLIVEレポへと続く・・・
ブラック・クロウズが懐かしかったので(失礼)書き込ませていただきました。
ライブ1回だけ行きました、ずっと前に。
当時リッチが見たかったのですが、席が悪くちょうど見えにくかったのを思い出しました。 クリスは奥さんの関係で、女性誌でも見かけますよね。
久しぶりに、曲が聴きたくなりました。
そうですよね、もう懐かしいというバンドですよね(^^;
でもステージでの雄姿は、殿堂入りのバンドという感じのする貫禄さでした。
是非曲を聴いて懐かしんでくださいね。
往年の大ヒットってやらないのですね。
私は昔に彼らのCCRのカバーを「ルバイヤート」というオムニバスで聞いて、すごくイカしているなって思ったことを思い出しました。
もちろん、アルバムも4枚ぐらいは聴いていますよー。
彼らのカヴァーは、本当にいつもいつもカッコ良くて、私はいろいろ影響され、たくさんのいい曲を知りました。
いやぁ、4枚だなんて、殆んどじゃないですか!