前回の記事で407swを売り飛ばしてGT-Rを、などと勇ましい事を書きましたが、いざデビューしてみると
「今じゃなくてもいいんじゃないかな」
というのが第一印象でした。
そもそもそんなことをするにはクルマの性格からも価格的にもハードルが高すぎます。
きっと私がヨボヨボのじいさんになっても待っていてくれるような気がして、やはり最後の到達点としてとっておこう、とあっさり引き下がることになりました。
軽量低コストのフツーのMTでも出てくればハナシは別ですが・・・
やはり407swは長く付き合っていきたい相手です。
妄想は振り出しに戻りますが、常に本命候補になりながらここまで記事に触れなかった対象があります。
それは勿論「軽オープンツーシーター」のジャンル。
Akisanさんのコペンを少しドライブさせていただいて、軽らしからぬ乗り味にびっくりして以来、ユーズドのコペンは勿論、カプチーノやビートも何台も見て歩きました。
アイポイントが低くてストレートアームを決められそうなドライビングポジションが印象的でした。
そして昨年の東京モーターショーでもコペンの新色をチェックしようと意気込んでいました。
ところが画像は押さえてるんですが、アテンドしてくれたコンパニオンさんのあまりの美しさに見とれて記憶が曖昧・・・わたしゃ一体なにやってんでしょうか(汗)
そして気が付けば考え初めて1年半以上、マーケットの状況も変わります。
当初は価格的に対象になりにくかった車種が型落ちとなってぐっと身近になっていました。
例えば、Peugeot206CC S16です。
ある程度距離が伸びているものならアプルーブドでもコペンの新車と大して変わらない価格になっています。
これはFFだけど、アルミナムグレーとオブシディアンブラックのボディーカラーの内装色はブラックとレッドの派手なツートン、なかなイカしてます。
やっぱりPeugeotと心中するのもアリかな?
しかし何台か試乗をしてみて改めて思ったのは、この頃のPeugeotのRHDのMTは私にはどうもしっくりこない、という事です。
左に寄ったペダルレイアウト、かなり高いアイポイント、何で?というくらい長いシフトストローク・・・お洒落だし、コペンより速いけど、ちょっと違うかなあ。
また良く分からなくなってきました。
自分はどうしたいのだろう、と自問自答です・・・
そんな折、幸運にもMTコペンのステアリングを長時間握る機会に恵まれました。
目からうろこでした。
FRではありませんし、NAエンジンでもありません。
ところが長い時間を共にして思ったのは、
「何て楽しいクルマなんだろう!」
ということです。
キーを握ってドアノブに手をかける時に、何とも言えないワクワク感を覚えます。
走り出すといつの間にか走らせることそのものに没頭しています。
そしてふと気付くと、頭上には青空が広がっていて、今度は大声で歌い出したくなります。
少し答えが見えてきたような気がしました。
オモチャはかくあるべし、と条件を並べてみたものの、それはあくまで理屈。
実際に運転して楽しいかどうかは全く別のところにあるんですね。
少なくとも今の自動車技術は古めかしいこだわりなど吹き飛ばしてくれるようです。
そう考えないと、どうしてコペンにここまでワクワクするのかの理由が見つかりません。
全てを満たしてくれる夢のクルマなど存在しないのは当然。
可能な選択肢の中で、何を捨てて、何を残すのか。
少なくともひとつは明確になりました。
「走りに還ろう」
初代RX-7の最終版カタログコピーのパクリですが(笑)、私にとって行き着くところのひとつは間違いなくそこにあるので、借用させてもらいました。
速くなくてもいいんです。お洒落なクルマである必要もありません。
走らせることに没頭させてくれるクルマなら、それでいい。
少し楽になりました。
オモチャ選び、改めてゼロリセットです。
これからはあまりこだわりを持たずに、もっと広い視野で自動車を見つめ続けて行きたいと、思い直すことにしました。
こうしてずっと悩み続けていくのかもしれませんが、道楽は悩む過程も楽しまなくちゃ道楽とは言えませんね。
私にとってはゆずれないMTの楽しさに敬意を表して、
そして改めて実感した「屋根の無い爽快感」はひょっとするとFRやNAより大切なことかも、と思いながら、一応記事を終わらせたいと思います。
なるほど、そういう結論に持ってきましたか(笑)
以前お話したことがあるかもしれませんが、
過去、自分の車としてはリヤタイヤが駆動しない車を買ったことがない私が、初めて買ったFF車がコペンです。そして、初めて「この車ならFFでも」と思いました。
よく曲がるし、アクセルのON/OFFで挙動変化も楽しめるし(ダイハツが意図的にそういうセッティングにしていると思います)。フロントが結構軽いので、あまりFFのネガを感じさせないのかもしれません。アフターパーツもごっそり売ってますから、自分の好みのカラーに染めて行くことも簡単です。かと言ってノーマル派が否定されるわけでもなく。
そして、軽自動車であるという優越感!
高速道路は安いし、燃費はいいし(今の基準よりは悪いけれど)、駐車場なんか楽ですよ。「軽」って書いてある場所にすぐに案内してもらえるから(笑)
MTが欲しい!と騒いでコペンを買ったらアクティブトップが付いてきた、というのが私なりのプロセスだったんですけれど、やはりオープンは楽しいです。
屋根がないという非日常(異常事態!?)が日常に変わると、近所の道路ですらFunになってきますね。
所有する楽しみ・走る楽しみがなければ、こんなムダな車を喜んで維持する気にもなりません・・・
周りに仲間がいる、というのも大きな励みです。
昨日、らくだ後輩が「matsuさんとじっくりお話がしたい!」って言っておりました。きっとアツい話になると思います。その節はよろしくお相手下さい。
長文失礼しました。
いつもながら脈絡のない記事にお付き合いいただきありがとうございます
今回はたまたま機会に恵まれたのが幸運でした。
ちょい乗りではない距離を共にしたら、本当に目からうろこなんです。
ロール控えめ、ダンピングとかスロットル開度と挙動の関係も自然で分かりやすくて、休憩するヒマがあるんならもっと走ろう、という感じでした。
FFでターボ?それがどうした?です(笑)
これって、やっぱり池田スピリットという魂が宿ってるじゃん、と思っちゃいました。
>軽自動車であるという優越感!
いやはや本当にすごいです。
存在しているだけでありがたいですね。
これなら事情さえ許せば、本気で維持したいと思いますね。
周りにお仲間がいらっしゃれば毎日が更に充実しますよね。
いつか仲間に入りたい
Akisanさん、らくださん、皆さんとお話できるのを楽しみにしています。
きっとまたすごく刺激的なお話たくさん伺えそうですね。
本当に楽しみです。
いろいろ悩みますが、楽しいですよね♪
どうやら、コペンにやられちゃったようですが(^^)
「屋根の無い爽快感」。憧れているのですが、妻は興味がナイらしく・・・(^^;;;
孫とオープンカーでドライブ♪ が、私の夢のひとつです(^^)
こんなバイク
http://www.ducati.com/od/ducatijapan/jp/bikes/model.jhtml?model=2312
に、乗っているおじさんになりたいな~♪
おもちゃって、おもちゃだからこその悩みや楽しみがあって他には替え難いものがありますね
求めるものがシンプルなだけにその分妥協が無いですから。
オープンカーでドライブ、やっぱり素敵です。
私の場合は犬を乗っけて出かけるのが夢ですが(笑)
バイクはまた別の世界なんでしょうね。
それにしてもドカってかっちょいいですね~
最近一段と個性も出てきましたね。
Maxさんには是非こちらの夢も実現していただきたいです。
いつの日かを目指してがんばりましょう
今年で車検を迎える我がZですが、乗り続けようか
次に行こうかとずいぶん前から悩んでます。
matsuさんの記事を読んで少なからず自分も似た
ような思いを馳せる車がありました。
それはミニクーパーSです。
コペン同様、FFでターボ。
初めて運転したときにS15に乗っていた時に近い
取り回しの良さに考えさせられました。
とは言え、最近は3シリーズも気になるし、こんなに
悩むなら今のまましばらく乗り続けたほうがいいかも
と思いとどまる状況です。
暇人会でお話でもとなかなかいきませんが、休日の
日中にお茶でも飲みながらあれこれお話したいところですね。
こんばんは
TAK号、今年車検なんですね。
乗り換え時はどうしても悩んでしまいますよね。
しかもTAKさんは今お乗りのZがとてもピュアなマシンなだけに余計ですね、きっと。
クーパーS、3シリーズ・・・どれも個性があって良いクルマだと思いますが、特にクーパーSはいいですね~
私も大好きです。
もし私に余力があれば、クーパーS逝っちゃいましょう
ということにして、その後のTAK号のことがとてつもなく気になります
余力が無いので私まで悩んでしまいます。
だってZ無茶苦茶いいんですもん(笑)
オフなどにもなかなか参加できず申し訳ありません
でも、できれば一度ゆっくりお話させていただきたいです。
近々ご一緒できるようがんばります
楽しみです
コペンの安心感や快適性、カプチーノのFRならではの操作感や4WAYオープンの楽しさ、ビートの一体感やイジる(直す?)楽しみ(苦痛?)・・・。どれを選んでも間違いなく満足感を得られると同時に、他車に対する憧れが芽生えちゃうのが困ったもんです。
どっかの先輩も、黄色いひよこに辿り付くまでに何度知恵熱を出しそうになってた事か(笑)
とにかく小さくて非力なオープンカーを力いっぱい操る楽しさは、他のクルマではなかなか味わえない快感だと思います♪床が抜けるほどアクセルを踏み続けられるクルマなんてなかなかありません(笑)
一杯やりながらクルマ談義に花を咲かせるも楽しそうですし、昼間の大試乗会も想像しただけでニヤニヤしちゃいます☆いつでもお気軽に呼んでくださいね!
分かりにくい記事構成ですみません~。
本人もか記事を書き終えるまでどこで何がでてくるのか分からないんだから困ったもんです
今の私には軽オープンの楽しさは車種の違いまでは理解できていないと思うので、それぞれの良さと他への憧れ、その深さに感動してしまいます。
さすがですね。
うらやましいです。
>小さくて非力なオープンカーを力いっぱい操る楽しさ
これって、正真正銘のスポーツ、ですよね。
そしてやっぱり、「小さいクルマの良さ」も存分に味わえますよね。
ん~、いいですね。本当にいいと思います。
最後の決断を下すとなると、私も知恵熱間違い無しです。
なのでひよこ先輩(笑)のお気持ちは痛いほど良く分かります。
是非是非近いうちにご一緒させてください
らくだ後輩のコメントを見て、追伸したくなりました(笑)
>小さくて非力なオープンカーを力いっぱい操る楽しさ
先日、オープンではないのですが、非力な車を高速道路で運転しました。嫁のダイハツMAXです。
MAXはまだ高松に置いてありまして、向こうで出かけるのに使ったんです。660のDOHC、NAです。
街中を普通に流すには問題がないMAXも、高速はつらいです。100km/h程度はキープ可能ですが、それ以上の速度は大変。高松道は比較的アップダウンがあるのですが、上り坂では全開でもみるみる速度が落ちていきます。
そうなると、「下り坂で勢いを付けて一気に上る」とか、「速度が落ちてきたら即シフトダウン」とか、「遅いクルマを早く見極める」とか、頭を使う運転をするようになるんですよね。これが意外と楽しいんです。もちろん、楽々と走れないことのストレスはありますけれど、同時に今まで自分がいかにパワーに頼って運転していたかを痛感させられました。このぐらい非力だと、直線番長になるにも根性だけじゃダメです(笑)
コペンは一応ターボなので、それなりに余裕がありますが、ビートは本当に常に全開可能!それでいて速度は幸せ(笑)、エンジンは気持ちよくて屋根がない。
そんなクルマ、珍しいですよね。
こんなことをやっていると、「良い車」の基準が本当に分からなくなってきちゃって、私も最近眠れない日々が続いております・・・
ごめんなさい、アツくなっちゃいました(汗)
う~ん、深い、深いですね~。
さすがAkisanさんです。
軽をあまり良く知らない私としては想像もかなり入ってしまいますが、荷物満載の2トントラックをどううまく走らせるか考えるとかなり面白いのと似てますでしょうか。
自動車の運転そのものが色んな要素が絡んでいて、本質的なお話=自動車の原点のお話を伺っているような感じです。
で、突き詰めていくと、
>「良い車」の基準
ってなんなんだろう?
ということになるんですよね。
なんなんでしょうね、ほんとに。
ハードウエアとしての完成度がどうだとかという表面的なものだけではないのは確かですよね。
だから自動車道楽ってやめられないのだと改めて思いますが、今晩あたり私もまた寝られなくなりそうです(笑)
是非是非また近いうちに顔つき合わせてアツくなりましょう!