いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

善徳女王 第21話

2013年03月25日 | 善徳女王
《あらすじ》

ユシンはトンマンを連れ、馬を駆って山へ逃げた。
ふたりを目撃したチルスクは、ミシルのもとへ急ぎ、報告する。
「双子の片割れを見つけました。この宮殿にいた」
さすがのミシルも、驚きを隠せない。
「見間違いではないのか?」
「高い鼻、あの目、引き締まった口元……間違いなくトンマンです」
「トンマン?」
側近たちもにわかには信じられない。
呆けた表情のミシルは、過去のトンマンとのやりとりを思い出していた。
「トンマン……あの子が……」
ミシルの頭脳は、したたかに計算を始める。
「待って。少し考えさせて。みなさん、少しの間お静かに」

ウルチェ大等も、ソファとチュクパンへの尋問で、
トンマンの正体に気がついた。
チヌン大帝の遺志と王室を守るためなら、
汚名さえ厭わない覚悟の忠臣ウルチェは、トンマン抹殺を決意する。

しかし、その意図にユシンもまた気付いていた。
シヨルの母に託した手紙は、テプンとコクサフンに無事届けられた。
コクサフンは王女に伝言を伝える前に、ウルチェに見とがめられてしまう。
「わたしに隠し事はないはずですね。その伝言とは何か!王女とわたしの前で伝えよ!」
「ウルチェ大等が、トンマンの命を狙っていると。なんとか防いで欲しいと……」
伝言を聞いたチョンミョンの顔が青くなる。

トンマンの処遇について言い争っているチョンミョンとウルチェ。
大声を聞きつけて、陛下が入ってきた。
「どういうことだ!トンマンが双子の片割れだと?!」
ついに陛下も、事実を知ってしまった。

「ミシルじゃなくて、陛下が僕を殺そうとしている」
「違う!陛下はご存じないのだ。ウルチェ大等が忠誠心からやったことだ。
お前はわたしと王女様を信じて待つのだ。いくぞ」
ユシンとトンマンは疫病の村を抜け、クマク村へむかった。

ユシンの伝言はテプンを通じてキム・ソヒョンに伝えられた。
旅の路銀を用意してくれるよう、父に頼ったのだ。
しかし、間を置かず、ウルチェ大等が面会を申し出てきた。
王室の秘密を話し、取引を申し出るウルチェ大等。
「ユシンを連れ戻し、トンマンを殺せ。
そのかわり、ユシンと王女の婚姻を約束しよう。
伽耶族にとっても、大きな価値のある取引だ」
ウルチェの提案を吟味するキム・ソヒョン。

「ソヒョンには、トンマンを中国へ渡らせるよう申しておきました」
報告を受けた王は、涙を流す。
ウルチェ大等の嘘を見抜き、それを許した王は、
哀れなトンマンのために、泣いたのだ。

ウルチェ大等のもとにいたソファとチュクパン、コドは、
ソルォンによって連れ出され、ミシル陣営に確保されてしまった。
大義名分のないウルチェたちは、反論も出来ない。
あとはなんとしても、トンマンを確保しなくては……。

キム・ソヒョンは、密かに部下を集めて、ユシンのもとへ向かった。
その中に、ミシル側のスパイがいることも知らずに。

ユシンとトンマンは、クマク村へ向かう途中、洞窟で野宿をすることになった。
「ユシン郎、考えてみると……」
「考えるな、わたしに従うと決めたのだろう?
明日になれば父とも会える。それまで何も考えずに休むんだ」
と、そこへ、洞窟の奥から奇妙な男が現れた。
ふたりを見るものの、まったく無関心な様子ですたすた歩いて行く。
彼のもとへやってきたのは、薬草を持った手下らしき男だ。
「細辛は?」
「とりつくされていて見つかりませんよ」
「ちぇっ師匠に怒られちまう。鶏肉は?」
差し出された肉をうまそうにほおばる不思議な男。

ユシンは男に、肉を分けてくれるよう頼むのだが、
「俺の分だって足りないよ」と笑ってかわされてしまった。
が、口ではそういったものの、男は素早い身のこなしで鶏肉を投げつけてきた。
ユシンは咄嗟に飛んできた肉をつかむ。
「おい、それ、かっこいいな。金は後で払うんだろ?預かっとくぜ」
ユシンは自分の額当てを男に投げ渡した。

「気にさわる男だ。明日金を払ったら、さっさとここを出よう。
以前のお前なら、俺より先にあの男にかみついたかもな」
「そうですね。以前の僕だったら……」
鶏肉をかじっていても、なぜか涙が流れてしまうトンマン。
なにしろまったく元気が出ないのだ。

「郎徒になった日のことを覚えているか」
ユシンは、トンマンに語りかける。
生意気なトンマンが嫌いで、自分から出て行くようにと、
めいっぱいしごいた。しかし、トンマンは必死で耐え、ついてきた。
「気に入ったよ。勇ましくて根性のあるお前を好きになった。
ずっとそのトンマンのままでそばにいてほしい。
悔しさ、怒り、悲しみは忘れて以前のお前のように、
わたしと一緒に新しいお前を作っていけないか?」
「僕もそうしたいです。
でも、力が抜けたり、頭に血が上ったり、歯をくいしばっても涙が出たりします。
ミシルへの復讐心、
陛下への恨み、王女様への哀れみ、ユシン郎への申し訳なさ、
そういうことを考えると、僕は消えるべきだという結論に達するんです。
もう、わからないんです」
トンマンの悲しみと絶望は深く、ユシンでさえ、その心に触れることができない。

ユシンは、父と思い出の場所で会った。
狩りの際に使っていた廃屋で過ごすよう、助言するキム・ソヒョン。
彼は、息子に嘘をついている。
部下に命じて、トンマンを確保するよう手配してあるのだ。
そして抵抗されたら殺して遺体を確保するようにと。
ユシンは、父の思惑を知らない。
廃屋にトンマンを連れて行き、自分は所用で再び父の元へ戻ることにした。

ソルォンは密偵の伝書鳩で、トンマンの居場所を知る。
彼女を捕らえるためにソルォンは急ぎ出かけていく。
トンマンはいったい誰の手に落ちるのか?

トンマン襲撃を準備していたソヒョンの部下と、
先日出会った不思議な男が接触した。
ユシンの額当てを持っていた男を誰何した部下たちは、
「鶏肉と交換したんだよ」という男の言葉を信じないで、袋だたきにしてしまう。
部下たちは、トンマンを襲いに行ってしまうのだが、
大事に持っていた鶏肉を台無しにされてしまった男は、
「あいつら……」と部下たちの後を追う。

その頃、ユシンは父から事情を聞いて怒り、
トンマンを救出するために急ぎ廃屋に向かっていた。

トンマンはソヒョンの部下に囲まれたが、反抗して刀を抜いた。
「僕を殺したいのは、陛下ですか?ソヒョン公ですか?」
今にも、襲いかからんとする男たちに声をかけて丘を駆け下りてくる謎の男。
素早い身のこなしで、あっという間にひとり殺した。
血しぶきが、男の顔にかかる。
トンマンなど目に入っていないかのように、男は顔の血をぬぐい取り、
「皆殺しにしてやる」とつぶやいた。

(つづく)

えええええー!この子がアレなの?

このちょっとおかしな子が?
鶏肉に異常な執着を示すこの子が?
何かが足りないこのおにーさんが、例のあの人なんですかっ?!

んで、ちょー強いし。

悪知恵働かせて村人こきつかってるし。
そんで師匠とか言われてたのは、国仙ムンノですよね?

なんでお肉食べたらダメなの?

んもー、いろいろあった21話だったのに、
彼の登場ですべてが持ってかれた……。

ま、いろいろあったと言っても、
観ているわたしたちにはすっかりわかっていたことが、
登場人物たちの間であきらかになったってだけですけどね。

チルスクアジョッシが、双子の片割れの名前をいってなかったからこんなことに。
トンマンっていう子だったんですけどね、って一言言ってればすぐわかったのにね。

ここまで一生懸命、王様に隠して、事態を収拾しようとしていたウルチェ大等。
大声上げたんで、陛下にばれてしまいました。
でも、陛下は、ウルチェ大等がトンマンを殺そうとしているとわかった上で、
彼を信じることに決めます。

またか!この気弱王!
ほんとに名前ばっかりの王様だなー。
こんなことになるなら、生まれた時に殺してやれば良かったってあなた。
トンマンはわたしを心底恨むだろうって、そりゃそーでしょ。
どんなに悲しんでてもすぐ殺すつもりなんでしょ。
殺される側の身になってみろっての。
あなたがいくら後悔して胸を痛めたって無駄でしょ。
殺すの容認している時点で偽善でしょ!

わたしは、ミシルが良い政治をしてくれるなら、
別に無理してやっつけなくてもいい、と常々思っていましたが、
ウルチェ大等とかに言わせれば、
偉大なチヌン大帝の遺志をないがしろにしたミシルは逆賊なんでしょうね。
チヌン大帝も、ミシルが生きてたらこうなることはわかってて
亡くなったんだと思うけどね。
信頼してたソルォンがミシル側についていたってことが誤算。
遺言……なんでミシルに書きとらせたかなぁ。

「私の死後、ミシルは新羅の毒になる」って言ってたね。
だから殺せって。
今の地位にいるから、まだこのくらいですんでるのかもね。
もし、誰にも邪魔されずに王妃になってたら、もっとやりたい放題なのかも。

さすがの魔女も、トンマンの秘密にはびっくりだったようで、
あの呆けた顔を初めて見ました。
鳩が豆鉄砲くらったような表情って、あれのことか!
しかしすぐさま天才的頭脳がフル回転。
集まってる男どもは役にたたないねぇ~。
細かいことには知恵がまわるけど、大局を見据えているのはやはりミシルか。

順当にいって、トンマンの存在と、当時の王妃たちの隠蔽工作を暴き、
王妃の退位を狙うんだね。で、チョンミョン王女も失脚させて。
そんで、ソファを人質にトンマンを味方につけて、
トンマン王女の傀儡政権にすんの?
あ、でも双子は良くないわけだから、チョンミョンが失脚したらトンマンも同様?
あれ?でもミシルは自分が王妃になりたいんだよね?どーすんの?
今の王様と結婚する気か?
でももう王妃って年でもなくなってきてない?
トンマンたちが生まれてからもう20年近いわけでしょ?
王妃は無理じゃないかなぁ。
それともやっぱりなんとかしてトンマンを王女にして、
ポジョンとトンマンを結婚させて、皇后として君臨すんの?
この人、実力とか十分なんだけど、結局王室の人間としての地位が欲しいんでしょ。
卑しい身分だってバカにされ続けたから……。

魔女ミシルが何を考えてるかわからないですけど、
トンマンを生かしておこうと思っているのは事実。
ウルチェ大等と陛下とソヒョンは一緒になってトンマンを殺そうと思ってる。
ユシンとチョンミョンはトンマンに生きてて欲しいけど……。

正直微妙ですよね。
トンマンの気持ちが痛いほどわかるわー。
友達だから、ふたりは応援してくれるけど、
冷静に政局を考えたら、トンマンってここにいちゃいけないじゃない。
身分がばれてなきゃいいけど、みんなにばれちゃったら
居場所なんでないじゃん?

ユシン郎がほぼ、告白してるのに、
トンマンの心にはちーっとも響かないのがかわいそうです。
でもなんていうのかしら、彼のように情熱だけでものを言われても、
賢いトンマンは全然納得できないんだわね。
もちろん、時には理屈なんかじゃなくて、
心の感じるままに進むことだって必要よ?
「今は何も考えるな」ってアドバイスも大事だと思うわ。

でも、今って思考停止しちゃっていい状況?
今は、つらいけど、考えれば考えるほど悪い考えになっちゃいそうだけど、
考えて考えて、ずーっと考え続けて、そこでスポーンと突き抜けなきゃいけない
状況じゃないかしら?

そもそも、トンマンは考え続けて、砂漠に帰ろう、という結論を出してたじゃない。
ミシルとかもうどうでもいいから、英雄にあこがれたり、
いろんな国の人とふれあったりして楽しかった少女時代の砂漠へ帰ろうって決めてたんじゃない。自分にとっても、みんなにとってもそれが一番いいって。
それを無理矢理引き留めたのはユシン郎じゃない!
自分を信じてついてこいって言ったくせに、考えるのはやめろ、とか、
自分だってどうしたらいいかわかってないのにトンマン連れ歩いちゃって、
あの子をこんな風にしたのはユシン郎とチョンミョンじゃん!
砂漠に帰ると決めてた時は、傷ついてはいても元気だったトンマンなのに!

ユシン郎にはちょっと同情するけど、やっぱり無理なんだよ、と言いたい。
今のあんたがどんなにトンマンを思っていても、
彼女の心には何も届かないよ。

と、ここであの謎の鶏肉男の登場ですよ。
厳しい師匠、ムンノについて修行?している様子ですね。
ムンノや!こんなところで何をしてるんだ、一体?
ソファと赤子を助けた後、どこでどうしていたんでしょうか?
そもそもあのオアシスまで、ソファがひとりでたどり着けたとは思えないし、
どこまでかはムンノが世話をしてやっていたのかもしれないね。
そしてトンマンが物心つく前に消え、そのまま王宮にも戻らなかった、と。
旅の治療師として放浪しているのかな。
あんなにまで探し求めたムンノがここにいるなんて!
でも出生の秘密はわかっちゃったし、それはもういいのか。

ムンノのことはいいとして、鶏肉男。
こないだからチンタラしている物語に、渇を入れてくれる救世主でしょうか。
もうみんながうじうじしてて、それは秘密の重大さがとんでもなかったんで
仕方がないかもしれないんですけど、暗いのよね、全体的にどんより。
そこへ現れたこの男は、トンマンにウインクなんかしちゃう。
なんなの、あれ。
他の人に薬草探しとかさせといて、さも自分でやったみたいに師匠に嘘をつく。
んで、禁止されてる肉も内緒で食べちゃう。(すぐばれるけど)
なんか、おもしろーい。
こ汚いくせにやたら歯は白いし。

そんでもってバカみたいに強い。

楽しみにしてた鶏肉を台無しにされたってだけで、ぶちきれて
さわやかに人を殺していく男。
いやー、壊れてますね。いっちゃってますねー。
「みな殺しだ」とつぶやいた声音が、それまでとうってかわって渋い低音でかっこいい。

やったら深刻になってるユシン郎がばかみたいにみえて、
ユシン郎、ここでもちょっとかわいそうかな。
鶏肉、びしって手でつかまされてますし……。
あれは、この男、すげー!そしてそれをつかんじゃうユシン郎すげー!って
演出だったと思うんだけど、なんか笑えて仕方なかった。
食べられてよかったね。

紹介記事なんか読んだり、こないだの雑記などで書いたので、
彼の名前はわかっているのですが、本編ではまだ一度も呼ばれてないと思うので、
ここでは伏せておきます。
どのタイミングでかっこよく名乗りを上げてくれるのか、楽しみです。



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