前回の北陸地方車旅(6泊7日)から、ほぼ半年が経ち、今年初めての車旅となりました。
日程は5月1日に出発して5月5日に帰って来る予定としました。
行き先は今まで気になっていましたが、中々行けなかった長野県の下記3ヶ所です。
①白馬村の『青鬼地区の棚田から見る後立山連峰の風景』『八方尾根スキー場のジャンプ台』
②飯山市の『菜の花祭り』『高橋まゆみ人形館』
③佐久市で行われる『佐久バルーンフェスティバル』
いつもの我家のスタイルですが、途中途中で面白そうな場所が、あったら立ち寄ってみようと、思っています。そうそう、それ以外に、山道を走る事があると思うので、と言うよりも、わざと山道に入って行き、目を凝らして道端を観察します。ワラビとかタラの芽が、発見できれば少し(本当に少しだけ?)山菜狩りも、してみようと思っています。
5月1日(火)の午後3時に出発しました。いつものように三芳PAのスマートインターチェンジを目指します。入り口に到着した所、PA内駐車場に警察官やら消防隊員が大勢います。何かあったようです。ある車にシートを被せて調査中でした。近くに寄って聞いてみたところ、車の中でどなたかが亡くなっているとの事で調べている最中でした。先が長いので早々に出発しました。関越道から上信越道を経由して更埴ICで一般道に下りました。途中大町市の道の駅 『 ぽかぽかランド美麻 』 で温泉に入りました。ここは大人600円でしたが、JAF割引が利用出来500円で入浴出来ました。JAFは年会費2000円で色々な施設が割引になり利用価値大です。ちなみに今年は既に今回の割引を含めて400円分を割引利用させて頂きました。本日の車中泊場所の道の駅 『 白馬 』 に8時頃に到着しましたが、ほぼ満車状態なので、3Km程戻った県道33号線沿いの 『 サンサンパーク白馬駐車場 』 と言う駐車場に泊りました。ここは比較的大きな駐車場で、きれいなトイレもあり、道の駅 『 白馬 』 が一杯な時は利用価値大だと思います。
5月2日(水) 4~5年前に山と渓谷社発行の、風景写真集 『 日本の美景 』 に載っていた、白馬村の 『 青鬼地区の棚田から見る後立山連峰の風景 』 を見に行ってきました。当日は曇り空だった為、澄み切った青い空は無く少し残念でした。でも場所が分かったので、今度は棚田に水が張ってあり青空が広がる天気が良い日にもう一度来て見ようと思っています。
ここまで来れば、小谷村の 『 千国街道 塩の道 』 は、すぐ近くです。20年前に一度家族全員で来た事があり、懐かしいので寄り道してきました。その当時の 『 牛方宿 』 のおじいさんは既に亡くなっていましたが、親戚の方が 『 牛方宿 』 を守っていました。 『 牛方宿 』 の駐車場に、車を止めさせて頂き散歩がてら1Km先の、まだ見たことの無かった 『 前山百体観音 』 を、見てきました。塩の道の脇には、ワラビの枯れ草やタラの木がありましたが、まだ寒くどちらもまだ芽が、出てきていませんでした。残念!!。
次は八方尾根スキー場の横にあるスキージャンプ台です。長野オリンピック男子団体の、スキージャンプで一本目調子が良く、金メダル圏内に位置していたところ、原田選手の大失速ジャンプで、日本チームは窮地に落とされ、舟木選手の劇的な逆転ジャンプで、金メダルを獲得したシーンが、思い起こされました。原田選手の鼻水を垂らしながらの、「 フ ナ キ ~~ 」 は記憶に新しいところです。500円/人を支払ってリフトとエレベーターを、タワー最上部まで行きます。ここまでは丸っきり問題なく上がって行けましたが、途中から最上部までは階段を登っていきます。この階段が曲者です。床が全て金網で、高ーいタワーから下が、丸見えです。高い所が苦手な私は腰が、引けながら手すりをしっかりと摑まえて下を、見ず上を見ながら何とか上がって行きました。
最上部間からは景色が最高ですが、助走路の角度にはビックリです。良くもこんな急斜面を滑って、ジャンプが出来るとは人間技ではありません。ただ驚くばかりでした。
さてまた大変です。降りる時の方が、足元の下を見なくてはならないので、上りより怖いでした。ラージヒル、ノーマルヒルを、見学してすぐ横にある 『 長野オリンピック記念館 』 に寄りました。ここの入館料は単独の場合、100円の入場料必要ですが、ジャンプ台のリフトを利用した人は、入館料がリフト代に含まれていますので、ジャンプ台に行った方は、記念館も寄ると良いでしょう。
今夜の宿泊地である飯田市の、道の駅 『 花の駅千曲川 』 へは90Kmの道のりなので、白馬村から早めに出発します。県道33、31号線を、経由して国道19号、18号線を経由して飯田市に向かいました。途中 「 しだれ桜満開 」 の看板が目に入ったので寄ってみました。我家の悪い癖ですが、何か面白そうな看板や、建物などがあると、ついつい寄ってみたくなってしまい、その日の目的地に付くのが遅くなってしまうのです。でも決まったルートや、時間に縛られるよりその方が楽しいと思います。そんなスタイルの旅が、出来るのも車の中に泊る事が、出来るからだと思っています。
さてその寄り道先は、小川村立屋地区の 『 立屋の桜 』 と 『 番所の桜 』 のふたつの桜がありました。 『 立屋の桜 』 はエドヒガンザクラで、樹齢300年、高さ15メートルで小川村天然記念物に指定されています。 『 番所の桜 』 はベニシダレザクラで樹齢は60年。濃いピンク色の素晴らしいシダレザクラでした。この時期にお近くを通る事が、ありましたら是非お寄り下さい。県道から約10分位の道のりで、駐車場とトイレが完備してありました。ちょっと寂しいですが、近くに民家もあり車中泊も、可能だと思います。
本日のお風呂は、道の駅近くの 『 野沢温泉 』 の外湯(中尾の湯)を、利用させていただきました。ここの温泉は湯温が、高く体が温まります。明日来る予定の 『 菜の花公園 』 の横を通り、道の駅 『 花の駅千曲川 』 を目指します。ここの道の駅の横にはスーパーがありとても便利です。ここで食材を調達して道の駅に到着、既に数台のキャンピングカーや、車中泊目的と思われるワンボックスなどの車が、多数止まっていました。
到着間際から降り始めた雨が、段々激しくなってきました。雨が降っていなければ外で食事をしようと思っていましたが、残念ながら車内での食事となりました。10時頃に寝ましたが、その間ずっと雨です。夜中に断続的に物凄い雨が、降りその度に目が覚めてしまいました。
5月3日(木)雨で半分諦めて寝ていたら、8時半まで寝過ごしてしまいました。目が覚めたら雨は止み曇り空になっていました。道の駅直売所で 「 なめこ 」 が100円で売っていたので、購入して急遽 「 なめこ汁 」 を作りました。美味しかったです。ゆっくり朝食を食べていると段々と晴れてきました。急いで準備をして 『 菜の花公園 』 へ向けて出発しました。公園から見える沢山の黄色の菜の花、千曲川、雪が残った山々、遅咲きの桜、広がり始めた青空の風景をゆっくり堪能しました。露店で山菜ごはんと、この地域特産の「笹ずし」を買って、菜の花畑の風景を見ながら昼食にしました。
このあと、これも昨日たまたま通った道の、交差点の案内板で知った、全国棚田百選 『 福島棚田 』 にある、映画 『 阿弥陀堂だより 』 (寺尾聡、樋口可南子)に使ったロケセット 「 阿弥陀堂 」 を見学してきました。GWのシーズン以外は 「 阿弥陀堂 」 まで車で上っていけますが、今回は途中の無料駐車場から棚田を見ながらゆっくり歩いて 「 阿弥陀堂 」 まで散策です。15分位で行けました。上からの眺望は中々でした。古い石像(万仏山三十三観音)も有りました。今度DVDをレンタルして 『 阿弥陀堂だより 』 を観賞しようと思います。
次は『高橋まゆみ人形館』です。ここに展示されている、人形の表情はとても穏やかで、見ているだけで心が休まります。5年ほど前に「埼玉県入間市博物館」で見ましたが、親が子を、子が親を思う表情が何とも言えず、思わず目が潤んだ記憶があります。皆さん機会があれば、是非見に行って下さい。
本日も予定外の立ち寄りポイントの出現で、時間を費やしてしまいました、でも楽しかったです。本日の宿泊予定地、長野県小県郡長和町、道の駅 『 マルメロの駅 ながと 』 までは120Kmの距離があるので、本日の移動には珍しく高速を使います。ここは日帰り温泉が併設されている道の駅です。到着は6時頃でした。キャンピンカーや車中泊の車が、沢山止まっていました。駐車スペースを確保して温泉に入りました。結構込んでいましたが、お肌がつるつるになる、とても気持ちの良い温泉でした。ここの道の駅は温泉あり、コンビにあり、食堂も夜10時まで営業しており、車旅族にはありがたい場所だと思います。
5月4日(金)今日は佐久市で行われる、熱気球大会 『 佐久バルーンフェスティバル 』 を見に行きます。途中遠回りなりますが、わざと山道に入り恒例の山菜狩りをしました。ワラビが少々摂れました。このバルーンフェスティバルは、8年前の2004年に車中泊仲間と一緒に行った、諏訪市開催の 『 御柱祭り 』 見学後に、行きましたが大雨の為に断念したフェスティバルです。今回も天候が気になりましたが、早目の買出しと入浴を済ませて現地入りしました。予定では、午後3時からの 『 競技飛行 』 と7時からの 『 ナイトバルーンイリュージョン 』、そして翌朝の6時の 『 競技飛行 』 の三本立てを見ようと思い現地入りしました。
ちょうど午後3時からの『競技飛行』が、近づいている時間帯だったので、会場に入る車の長い列が続いていました。誘導員の指示に従い駐車場に入っていきましたが、中々進みません。ちょうどバルーンが離陸する競技会場前の、良い場所に一台分のスペースが有りました。先に車を止めてチェアに座ってくつろいでいる方が居ましたが、快く我家のハイエースを止めさせて頂きました。
快く隣に車を止めさせて頂いたお礼と、ご挨拶をしてから 『 競技飛行 』 に関する情報をお聞きしました。残念ながら3時からの 『 競技飛行 』 は、中止になったとの情報を、お聞きして少しがっかりしました。でも楽しみにしていた今夜の 『 ナイトバルーンイリュージョン 』 は、見れると思い気持ちを切り替えました。隣の方に色々と情報を聞いた所、去年も来られて 『 ナイトバルーンイリュージョン 』 が素晴らしかったので、今年も見に来たとの事でした。車が多摩ナンバーなので何処にお住まいか聞いた所 「 国分寺市在住 」 で我家(所沢市)から近い所にお住まいでした。女の子と男の子のふたりのお子様を持つ若いパパとママでしたが、フレンドリーな対応をしてくれた、第一印象の良いご夫婦でした。
『 ナイトバルーンイリュージョン 』 まで、時間が有るので、イベント広場や会場を、歩いて回りました。キャンピングカーや、今夜はここに車中泊するであろうと、思う車の観察など、同じ趣味を持つ同胞の装備や、アイデアを見させて頂きました。これが結構楽しく参考になる事が、多いのです。ご挨拶して車を見せて下さいとお願いすると、ほとんど見せてくれます。ある意味、色々と工夫した自慢の車は見てもらいたいし自慢したい物ですよね。車に戻り、旅の疲れも出てきたので、車の中でゆっくりくつろいでいました。
そうこうしているうちに、車がどんどん入って来ました。そうです皆 『 ナイトバルーンイリュージョン 』 を見に来ているのです。我家もそろそろ食事の準備をします。一杯飲みながら夕食を進めていくうちに、雨が降り始めました。雨が段々強く成って来ました。無常にも中止の放送が、流れてしまいました。花火だけは打ち上げるそうです。花火を見て少し経った所で、眠たくなってしまい、珍しい事に9時30分には寝てしまいました。隣のファミリーも寝てしまったようです。お互いにそのまま会場の、駐車場にお泊りです。明日の朝の 『 競技飛行 』 が、行われる事を祈り、「 お休みなさい 」 です。
5月5日(土)朝目が覚めて、先ず鯉のぼりを見ました。元気良く泳いでいます。と言う事は風が、強いと言う事です。今日も 『 競技飛行 』 が中止?? と頭をよぎりました。しかし競技会場の広場に熱気球を積んだ車が、どんどん入ってきました。38チームが揃いました。お隣のファミリーに 「 良かったですね 」 と、朝のご挨拶をして競技開始を待ちます。旗が赤色から黄色にそして青色に変わった瞬間に「 競技開始 」 放送が流れました。各チーム一斉に発電機を回し扇風機の風で、気球を膨らませ始めます。ある程度膨らませると、バーナーを点火して熱い空気を、送り込みます。その時のバーナーの音が「 ゴーゴー 」 と結構大きく迫力満点でした。
ひとつの熱気球が離陸しました。思っていたより上昇するスピードが、速いのにはびっくりしました。続いて二番目、三番目、・・・・と、続けざまに上がっていく光景は壮観です。やはり近くで見るのに限ります。
37番目の熱気球があがりましたが、最後のチームは何やらトラブルが、有った様でリタイヤしました。それほど広くは無い会場に、所狭しと38個もの熱気球を上げるのには、もうひとつの驚きでした。熱気球を膨らませている時や、上昇してからの気球同士が、接触しているのを見ると一瞬大丈夫かと思うほどでした。競技はスタートしてしまえば、あっと言う間でしたが長い時間待っていたからこそ、この感動が得られたと思います。
朝食を済ませて出発の準備です。お隣のファミリーと、お別れのご挨拶をして名刺の交換をしました。東京都国分寺市から来ていた 『 金城さんファミリー 』 でした。短い時間でしたが、楽しい一時をありがとうございました。また何処かでお会いしましょう。
金城さんファミリーは牧場へ乗馬を、楽しみに行かれました。我家は山菜狩りに行きます。場所は以前に行った事のある、小海線八千穂駅近くの山に入りました。今年は寒かったので出ているか心配だったのですが、それなりに「ワラビ」を収穫出来ました。タラの芽は木は有るのですが、寒さのせいかまだ芽が出ていませんでした。
昼食は小海線中込駅のすぐ駅前にある、ラーメンととんかつの店 『 頓珍館(とんちんかん) 』 へ行きました。以前、ラジオ放送でここのラーメンが、美味しいと聞いていたので、近くに来たら食べてみようと思っていました。 「 頓珍麺(とんちんめん)700円 」 を注文しました。これは一般的に言われている「 チャーシュー麺 」 ですが、分厚いチャーシューが6枚も入っていて700円は安い方だと思います。またこのチャーシューが美味しくて、口の中に入れて噛まなくても、トロリと溶けるような食感で、絶品のチャーシューです。写真を撮るのを忘れました。
佐久市を出発して国道254を南下したところ、又又とある看板を発見 ⇒ 寄り道です。 『 龍岡城五稜郭 』 です。五稜郭と言えば函館の五稜郭が有名ですが、函館以外にもここ佐久市にもあったんですね。五稜郭は日本に二箇所しかないそうです。五稜郭跡地の中には、小学校として利用されていますが、お堀も半分位は現存していました。国道254に戻ったところ、430MHzメインで 「 7K4XVO野村さん 」 のCQが聞こえたので、コールさせて頂きました。山岳屈折で入感したようですが、メリット5でした。下仁田ICから上信越道に入りましたが、すぐに渋滞にはまり、通常1時間の道のりを2時間かけて帰宅しました。でも無事に帰宅出来たので良しとします。半年振りの車旅でしたが、我家らしく寄り道、寄り道の楽しい旅でした。
行く先々で、多くの方と交流できて今回も充実した、車旅でした。金城さんファミリーまた何処かでお会いしましょう。今回の走行距離は769Kmでした。