ひとり言 ひとつふたつ詩集

沖縄から詩をつぶやきます。

ろうば心

2024-09-13 21:59:51 | 日記
                   ろうば心

                 さてぃむさてぃむ
                 あぬぅよーさい

                 あいえーなー
                 めーなち
                 爆発し
                 きぶしばあーばーし
                 朝からうんねーるびかー
                 みしらってぃ
                 ちぶるまでぃ
                 爆発なかい
                 なりてぃ

                 わらびんちゃー
                 ちむぐるさぬぅ

                 まひ
                 さんがやあ
                 やぁー

                 どう 
                 どぅのやーにんじゅがぶじやらー
                 ぬぅーやてぃんしむん
                 かんけーねーらんでぃ
                 自己中びかー ならんかねー

                 しわやん
                 しわやん



                   
              
                     老婆心

                 さて さて
                 みなさん あのね

                 なげかわしい
                 毎日
                 爆発した(画面)は
                 煙が巻き上げ
                 朝からこのようなことばかり
                 見せられて
                 頭の中まで
                 爆発に
                 慣れてしまい

                 こども・わかものたち
                 こころいたむよ

                 麻痺して
                 しまわないか
                 と

                 じぶんと
                 じぶんの家族が無事ならば
                 ほかの人はどうでもいい
                 関係ない と
                 自己中心に ならないかと

                 心配
                 心配になる


                 

へいわなのか、これで

2024-09-02 23:46:23 | 日記

                  へいわなのか、これで


               波立たなくなった
               海は平坦
               あちらは
               海川も氾濫
               変わってしまったねー

               ほらね
               沖縄になってしまった
               何年かたてば
               どこになってしまうのかねー

               昔さ
               「うるくん、にっぽんがやーすー?」
               (おろくもにっぽんかねー
               とーちゃん?)
               というこがいたってさ

               今じゃ
               おしよせてくるひとに
               「どちらから移住なさったの?
               おきなわいると血わき
               こぶしをふりあげたくなるでしょう?」
               と声をかけたくなる

               国際通りは
               あふれる国際人
               もう生活人はいないと思ったら
               国際人のじん(銭)で
               飯食ってるよ

               焼けるように
               光る空気が
               沖縄を燃やして
               じりじり
               いらだたしい

               いらだっているのは
               波立たないからだ

               もう
               明日になる時間なのに
               きのうにしがみついている自分だからだ
               きっと
                 
             

案内状

2024-09-01 00:13:09 | 日記

                    案内状

                 中学校、高校でも
                 女の子にもてていた
                 Tくん
                 同窓会の幹事になって
                 参加者が集まらないから
                 不機嫌で
                 電話で
                 「俺、会長に督促されているんだよ
                 はやく参加費を振り込んでくれよ」

                 参加の可否ではなく
                 お金が先か
                 昔の沖縄の出稼ぎの息子にいう
                 親のせりふみたい
                 いまじゃ
                 おれおれ詐欺みたいだよ
                 とはいわなかったけど
                 お仕事の慣れが見え隠れしているよ
                 長い年月
                 変わってしまった
                 ふるさとの風景
                 アルバムの中の同級生は
                 ひとり欠け
                 ふたり欠け

                 こわいんだよ
                 変わってしまった
                 表情や
                 肩に積もった年月の
                 重さを観るのが

                 無邪気にわらえるといいけどね
                 そういう自分も
                 すでに
                 磨り減ってしまった
                 靴で
                 とぼとぼ
                  
                 参加する足が重いよ
                  

怪獣

2024-07-28 23:09:43 | 日記
                     怪獣


                   まるまった怪獣が
                   3つ
                   四角のテーブルで
                   ギクシャク
                   これ食べて
                   皿にいれてあげるよ
                   とこわい顔でいうから
                   こわくて
                   箸がすすまない

                   いきなり怒鳴ったり
                   するから
                   心臓に悪い
                   箸を
                   かみちぎってしまいそうだ

                   食事に誘ったのは
                   怪獣だけじゃ
                   わきあいあいの
                   様子がつくれないからか
                   御車の運転手代わりだからか
                   怪獣が口をゆがめて
                   食事に誘うから
                   さみしかったから
                   断れなかった

                   気分の悪かった
                   この数週間の
                   終わりには
                   怪獣は
                   刺激が強かった

                   怪獣は
                   背びれをたてて
                   めがうつろ
                   2つの怪獣をまえに
                   今にも火を噴いて
                   決戦の火蓋

                   かわいそうに
                   姉妹なのに
                   深刻な事情が
                   剣の背びれをにょきと
                   はえさせて

                   あした
                   アイスクリーム食べたいって              
                   いっただろうが
                   と
                   今朝の電話で
                   火をまた噴いている

                   ぼーっと
                   お茶をすすっていたのに
                   きのうのきょうで
                   まだ気分が
                   よくなってないから
                   と
                   気弱な怪獣が
                   ひとこと

                   そして
                   ならんしが
                  (つきあいきれん)
                   と
                   ひとりつぶやく
                
                  

               


                   

あんばらんす

2024-07-25 20:57:54 | 日記
                   あんばらんす


                 このごろ
                 ゆらゆら
                 どんぶり
                 どんぶらこ

                 あんばらんすに
                 水面にゆれる
                 木の葉

                 耳の奥で
                 不気味にささやく
                 不穏のつぶやき

                 なにもうけつけない
                 最近はやりの熱中症か
                 冷静に考える
                 いや
                 もとからのかんしゃくもちで

                 いから噴水
                 すっぱい噴水は
                 乳白色で
                 それでも
                 治りかけの気分不良

                  一番上のにーちゃんの
                  つき命日のお参りの帰り
                  森の中を
                  さまよい
                  その後
                  三半規管が壊れて
                  起き上がれず

                  にーちゃんというより
                  しらないひとに
                  背中を押されて
                  みちを
                  たどっていったのかな
                  もぬけの殻になった
                  心に忍び込んで
                  ふらふらの
                  からだを
                  もっていかれそうになって

                  いつもの知っている
                  街に
                  かえってきたのに
                  三半規管は
                  すぐには立ち直れなかった

                  小禄の
                  園児が
                  不発弾で亡くなった場所の
                  近くで

                 さびしい
                 おおきくなれなかった少女が
                 おおきくなったのに
                 おとなになれない
                 さびしい少女の
                 となりで
                 泣いていた

                 幼い子のままの女の子と
                 もうすでに
                 ひからびそうな
                 幼かった昔の女の子と
                 いっしょに
                 あるいていたようだ