べきちゃんのライブ日記

行ったライブの感想とかCDレビューとかそんなもんです。更新頻度はマイペースに。

個人的Album of the Year 2014

2014年12月23日 21時00分03秒 | 日記
年の瀬にこんばんわ。残り少ない2014年いかがお過ごしでしょうか?
そんな話もこの辺で。今年も遂にこの季節がやって参りました。個人的アルバムオブジイヤー2014の発表の時期でございます!はい拍手~(パチパチパチ~)

ということで今年も超個人的な視点と感性で、購入したCDの中から順位付けを行ってみました!わたくし、知識が浅く偏った感性の持ち主ですので、これが入ってないとかその評価は微妙とか様々なご意見ご感想もあるかと思いますが、あくまで個人的な観点ですのでその点はご容赦くださいますようお願いいたします。もしくはオススメしてくれたりしたら嬉しいです!

ちなみに過去のランキングはこちら
個人的Album of the Year 2013
個人的Album of the Year 2012
個人的Album of the Year 2011

では生暖かい目でご覧ください。個人的Album of the Year 2014の開幕です!




10.Screaming Maldini「Screaming Maldini」

ポストArcade Fireになれるポテンシャルを秘めた新人バンド。
UKから現れた新人バンドScreaming Maldiniのデビューアルバムはとにかくポップでカラフルな楽しい雰囲気ながらも、時折覗かせる美しいメロディーがセンスを感じさせる。バンドメンバー全員のコーラスワークが絶妙で新人とは思えない完成度のアルバム。個人的にはもっと上の順位にしても良かったのだが、残念なことにデビューまもなく1年以内での解散が決定。残念な気持ちも反映してこの順位に。ライブ観たかったな…但しアルバム作品は本当に素晴らしい。
Screaming Maldini "Life In Glorious Stereo"(Music Video)





9.Royksopp「The Invitable End」

アンビエントエレクトロの代表格ロイクソップが送るラストアルバム。
今回は"ラスト"と銘打たれたアルバムではあるが、これで解散ということではなくCD形態でのリリースはしないとのことだ(配信とかでリリースしてくのかも)。そんな彼らのラストアルバムにして集大成とも言える作品であることは間違いない。空中を浮遊するようなアンビエント感に実験的とも言える攻撃的なデジタルノイズ音。ゲストボーカルの存在感など相変わらず多彩な1枚である。ただちょっと曲数が多く中だるみするかも。
Royksopp - Skulls (Official video)





8.Royal Concept「Goldrushed」

スウェーデン出身の4人組の新人バンドThe Royal Concept。
昨年あたりからシングル曲が話題に挙がっていたバンドではあったが、満を持してのデビューアルバムが遂に登場。ちょっとひねくれたポップにエレクトロが混ざり合い、爽やかで軽快なダンスロックが鳴らされる作品。シングル曲の「On Our Way」は底抜けにキャッチーで一度聴いたら忘れられないメロディーライン。2014年を代表する踊れるアンセムと言っても過言ではない。洋楽邦楽関わらず万人受けするであろう、聞き手を選ばないアルバムである。
The Royal Concept - On Our Way






7.Team Me「Blight As Night」

ノルウェーより北欧の風を届ける6人組男女混合編成バンドTeam Meが送る2ndアルバム。
世界中で高い評価を得た1stアルバムから2年の時を経てリリースされた本作。キラキラサウンドに底抜けのポップ感を纏いながらも北欧らしい冷たさも感じる彼らの魅力そのままに更にスケールアップした世界観が素晴らしい。楽曲単位のクオリティもさることながらアルバムとしての完成度も非常に高い1枚。
Team Me - Kick & Curse (Official Music Video)







6.Catfish and The Bottlemen「The Balcony」

UKロック魂を継ぐ2014年最高の新人Catfish and the Bottlemenのデビューアルバム。
もはやデビュー前から単独公演を軒並みソールドアウトさせるなどとんでもない人気の彼ら。フロントマンの放つ圧倒的カリスマ性とどこかネジの外れた言動から早くも大物臭ぷんぷんである。音源に関しては少し抑えめなマスタリングな気もするが、今後どう転んでいくか予想の出来ないスリリングさも兼ね備えている。とにかく今後の成長や方向性が楽しみなバンドのひとつである。
Catfish and the Bottlemen - Kathleen








5.Clean Bandit「New Eyes」

UKより颯爽と現れた男女混合4人組エレクトロユニットのデビューアルバム。
EDMを基調としたいま流行りのエレクトロかとおもいきや、ふとした瞬間に奏でられるストリングスとの絡みが非常に素晴らしく聴き入ってしまうのが魅力的。今までにありそうでなかったエレクトロとクラシックを掛け合わせた音楽性はとても斬新で聴きごたえがあるなと感じる。また各楽曲にそれぞれ十人十色なゲストボーカルを起用しているのもなかなか面白い試みである(恐らく自分達で唄っている曲はない)。まだまだ多様な引き出しがありそうで今後への期待も充分に覗かせる傑作のデビューアルバム。何故か日本で撮影されたMVも必見。
Clean Bandit - Rather Be ft. Jess Glynne [Official Video]








4.KASABIAN「48:13」

未だ進化の途中なのだろうか?KASABIANが辿り着いた境地。
もはや説明不要、UKロックのマスコット的存在であるカサビアンの新作がとてつもなく凄まじい。1stから前作4枚目に至るまで駄作という駄作もなく、徐々にらしさを磨きあげ正統進化を遂げてきたが、ここにきて更に殻をぶち破るような作品を発表した。アルバム全体を通してエレクトロな曲が多い印象だが、らしさは一切失われず、ある意味原点回帰的な雰囲気もあるこの作品。もはや王者の風格すら漂うカサビアン最高傑作と言ってもいい。ただ個人的には新作発表後のライブがくそ微妙だったのがマイナス評価に。
Kasabian - eez-eh







3.First Aid Kit「Stay Gold」

こちらもスウェーデンよりジョアンナとクララの姉妹にて結成されたポップデュオFirst Aid Kitによるメジャーデビューアルバム。
とはいっても既に3rdアルバムとなるのだが、アンビエントな雰囲気を基調とした姉妹から繰り出されるハーモニーや北欧らしい哀愁漂う切ないメロディが非常に素晴らしい。非の打ち所がない爽やかで美しい世界観が魅力的で、まるで心地良い風を全身に浴び続けているような錯覚に陥る作品である。言葉では言い表せないこの世界観をぜひとも自身の耳で聞いてみてほしい。余談だがとても美人の姉妹である(生で見ると微妙という意見もある。)
First Aid Kit - Stay Gold


First Aid Kit - My Silver Lining







2.The Script「No Sound Without Silence」

アイルランドの至宝スリーピースバンドThe Scriptより傑作の4thアルバムが登場。
誰のランキング見ても全くエントリーされてなくて驚きを隠せない。2008年デビューより順調にキャリアを重ね、本国やUKでは唯一無二の存在感を放つバンドに成長しつつある。デビュー当時から泣きメロの路線は一切変わっていないが、アルバムを重ねるごとにヒップホップなどの様々ジャンルの要素を取り入れ彼らなりに解釈しつつスケールアップしており、より攻撃的でアグレッシブな音に仕上がっている。本作は捨て曲が一切なく、全曲シングルカット出来るレベルのアンセムが立ち並ぶ作品であると思う。下で紹介する"Superheroes"は個人的に2014ナンバー1ソングと言ってもいい。
The Script - Superheroes


The Script - No Good in Goodbye








1.Coldplay「Ghost Stroies」

Coldplayの6作目にしてキャリア最高傑作が誕生。
ここ数年の作品ではとにかく派手でハッピーな雰囲気を爆発させていた彼らだったが(ずっとこの路線で行くのかと思ってた)、この最新作ではフロントマンであるクリスの心境の変化もあってか、いままでとは打って変わって幻想的で厳かな雰囲気を作り出している。まるで1st~3rd期の初期Coldplayのような雰囲気が感じられる部分もあり、これが原点回帰だと表現する人もいるが、個人的には当時よりは温かみを感じるし、新生Coldplayの境地とも取れる作品であると感じる。本作は非常に地味で短く単調な曲が続くようではあるが、それぞれ聞き込んだ時のクオリティは凄まじく、また溜めて溜めて一気に解放するというアルバムの構図が非常に素晴らしい。その終盤戦を飾るシングル曲「A Sky Full of Stars」は今年を代表する1曲でもありながら、今後の彼らの代表曲となること間違いない。いま流行りのEDM風な曲だが、ColdplayとEDMの邂逅を誰が予測出来たであろうか。この作品を真夜中に暗闇でヘッドホンをつけ、目を瞑りながら風景を想像して聴いて欲しい。目の前にはきっとみんな同じ光景が拡がるはず。そしてまさかの2015年には新作のリリースをアナウンスしているので期待値は更に上がる一方である。
Coldplay - Magic (Official video)


Coldplay - Ink (Official Fans' Cut)


Coldplay - A Sky Full Of Stars (from Ghost Stories Live 2014)



どうでしたでしょうか。今年は自分の感性が偏ったのか北欧系の音に惹かれてしまったような気がします。そんな中でも一際異彩を放っていたColdplayの新作は特に良かったです。巷ではあんまり評価良くないみたいですが、ぜひ1度自分の耳で聞いてみて欲しいですね。

では以下に11位から20位を淡々と紹介。

11.Spoon「They Want My Soul」
これぞ20年の集大成。ロックンロールの真髄とも言える作品。

12.Real Estate「Atlas」
とにかく素晴らしいポップセンス。非の打ちようがない。

13.BECK「Morning Phase」
朝聴いたら昇天出来る。夜だと眠くなる。

14.The Sunshine Underground「The Sunshine Underground」
バンド演奏から打ち込みへシフトした復活を告げるアルバム。次作が楽しみ。

15.U2「Song of Inosence」
まさかの無料配信。なんとなく無料がチラつくせいか素直に評価出来ず。内容は素晴らしいの一言。

16.CEO「WONDERLAND」
フォロワーから教えて貰ったエレクトロバンドのCEO。アニコレみたいで素晴らしく癖になりハマる。

17.NoNoNo「We Are Only What We Feel」
2014年個人的マジ天使部門1位のスティーナ率いるNoNoNo。シングル曲「Punp in Blood」は必聴の1曲。

18.きのこ帝国「フェイクワールドワンダーランド」
邦楽から唯一のランクイン。こんな引き出しもあったのかと感心するほどポップな作品。万人受けしそうな1枚。

19.Asgeir「In The Silence」
アイスランドから現れた新たな才能。シガロスのヨンシーをも彷彿とさせる天使の歌声。美しい。

20.The Bots「Pink Palm」
アメリカの若きガレージロックデュオ。もしかしたらWhite StripesやBlack Keysのような存在に化けるかも。

2014年個人的AOYまとめ
1.Coldplay「Ghost Stories」
2.The Script「No Sound Without Silence」
3.First Aid Kit「Stay Gold」
4.KASABIAN「48:13」
5.Clean Bandit「New Eyes」
6.Catfish and The Bottlemen「The Balcony」
7.Team Me「Blight As Night」
8.Royal Concept「Goldrushed」
9.Royksopp「The Invitable End」
10.Screaming Maldini「Screaming Maldini」
11.Spoon「They Want My Soul」
12.Real Estate「Atlas」
13.BECK「Morning Phase」
14.The Sunshine Underground「The Sunshine Underground」
15.U2「Song of Inosence」
16.CEO「WONDERLAND」
17.NoNoNo「We Are Only What We Feel」
18.きのこ帝国「フェイクワールドワンダーランド」
19.Asgeir「In The Silence」
20.The Bots「Pink Palm」

ということで今年の個人的Album of the Yearとさせていただきます。来年はどんな年になるのでしょうかね。音楽というコンテンツ自体廃れ気味の昨今ですが、本当に素晴らしい音楽というものは間違いなく世の中に出てくるはずです。そんな音楽を手放さずしっかりと耳に入れていい評価に繋げて行きたいと思います。来年も非常に楽しみですね!

ではまた。良いお年を。

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