NANO-MUGEN FESTIVAL 2012

暑い！夏だね！
夏といえばそうフジロック!!の前に行ってきましたNANO-MUGEN FESTIVAL 2012!!

もう2005年頃にASHを見たくて行ったとき以来だったので凄く久しぶりでしたが、あのときよりも色んな面で変わってましたね。2005年の時点で正直もう２度と行きたくはなかったんですけど、今回は仕方ない…だってSUEDEが出演するっていうんですもの。

ちょっと今日のレビューは批判的な意見が多いので気分を害される方がいらっしゃったら申し訳ありません。あくまで個人的な意見ですので、聞き流してくれたらありがたいです…。

結果的にはやっぱり2度と行きたくないフェスでした。サマソニ以上に。各アーティストのライブが良かっただけに、あの会場の雰囲気と運営は残念ですよ。

まずタイムテーブルの当日発表がダメ。いくら観客を囲うためとはいえ、遠方から来るお客さんだっているだろうし、
事前にプランを立てられないような方法は取るべきではないと思う。まさかSuedeが朝１だとは思ってないけど、あの当日発表の利点は客側には全くない。

そして会場内のアリーナブロック制がダメ。ナノムゲンはとにかく客層が若くて、観たいアーティストのためならとにかく最前線のブロックに居座る。そして観たいアーティストの以外には地蔵。アーティストにも失礼だし、本当にそのアーティストを楽しみにしているファンにとっても邪魔という言葉以外見つからない。それにブロックが狭くすぐに規制がかかってしまうので、目当てのアーティストを最前線で見ようとすると、前のアーティストから居座る他ないという、最悪なループが発生している。

あとは会場内の食事がダメ。フェスといえば美味しいごはんが必要不可欠だと個人的には思うが、このナノムゲンフェスには興味を引かれるものがあまりなかった。値段的には他のフェスと相違ないイメージだったけど、店の数も多くないし、毎年行ってたら確実に飽きる。何よりも不満なのが、ライブを観ながらごはんが食べられないこと。なぜアリーナ内に飲食持ち込み禁止なのか。スタンド席なら食事オッケーでもいいと思うけど。

とりあえず不満の一部から書きましたが、以降がライブレビューです。ライブはとても良かったです。観たアーティスト簡単に書いていければと思います。

・Chara
当日のタイムテーブル発表ということで、何が1番手に来るのかと楽しみにしていたが、まさかの大物Charaが朝１に。笑
どっちかというとアウェイな雰囲気のCharaだったと思うけど、そこはさすがの貫禄。1曲目に"しましまのバンビ"を投下することで会場を一気に味方につける。あとは往年の名曲"Swallow Tail～あいのうた～"やラストには大ヒット曲"やさしい気持ち"まで披露。連発されるヒット曲の数々に、ファンでなくとも「おぉー！」となってしまった。Chara自体の唄はいまひとつだったような気もしますが、貫禄勝ちってとこですかね。

・チャットモンチー
3人組からドラムの脱退を経て2人体制となったチャットモンチー。サポートメンバーも入れずに2人だけでどんなパフォーマンスをするのかと注目どころ。凄く頑張ってるのはよくわかるんだけど、やはり2人体制だとちょっと厳しい。あのアリーナ規模でライブをするためには若干音圧が足りない。途中アジカンの後藤君が入ってギターを弾いたり、シンセやハーモニカ、ループ等を色々工夫していたが、やはりふたりの生演奏の音圧では少し物足りない。だからといって新メンバー入れるのも、なんか違うだろうし、といってもやっぱりボーカルの歌声は大きな武器だし、今が変革期と見て、これからの成長と進化に期待したい。

・Fountains Of Wayne
本日の目的の1つだったFountains Of Wayneでしたが、結論から言えば非常に残念でした…。
3列目くらいの好位置を獲得したにも関わらず、周りにFOWのファンは皆無。孤立無援状態。自分より前の位置にノッてるような客の姿はなくむなしいライブ。FOWの演奏がキレていただけに非常に残念な光景だった。1曲目にライブ定番曲の"Little Red Light"を投下！うおー!!って叫んだの周りで自分だけwwなんだこれww続けて"Someone To Love"を披露するも合唱起こらず空振り！多分1番盛り上がったのは"Hey Julie"でマラカス担当でアジカンのギター？が出てきたときという...ラストには"No Better Place"を披露したが、前日に披露した"Mexican Wine""Radiation Vibe"もないまま終了。アンコールを求めてもさすがに出てこなかった。正直3月のFOWの単独からはこんなの想像もしてなかったし、FOWが終わった瞬間に最前線を確保しようと出て行こうとする波に関係なく割り込んでくるハイエイタスTシャツ…なんとも残念な順番だったかな。

・Motion City Soundtrack(Acoustic)
アメリカのエモパンクバンドであるMCSがなんとアコースティックセットで登場。前日には通常のバンドセットでライブしたみたいだが、アコースティックでのパフォーマンスは恐らく激レアだろう。今後の観る機会があってもこのパフォーマンスは最初で最後かもしれないとしっかり観てきた。っていうか凄く良かった。実際のライブや音源を聞かないで、今日のパフォーマンスを見たら本当にパンクバンドかよ？って疑問が出るに違いない。想像していた以上にアコースティックにボーカルの歌声が映える。今回で最後かもなんて思ったこのセットだけど、この完成度ならいずれこういう形の音源が出てきてもおかしくないなと感じた。素晴らしいパフォーマンスだった。

さて前述したようにSuedeを最前線で見るためにはアジカンファンが地蔵待機してくることを想定するとハイエイタス終わりくらいには移動しなければいけない。しかしこのハイエイタスが大人気。最前線ブロックはほぼ満員とのことで、正直最前ブロックに入れるか不安もあったがなんとか進入成功。

・80Kidz
ナノムゲンフェスにはアコースティックステージの他にダンスステージというものもあるらしく、そこの担当がこの80kidzだった。ここで名言しておくとこのフェスで1番の被害者はこの80kidzで間違いない。最前ブロックにいるにも関わらず死ぬほど盛り上がってなかった。アジカンファンにいたっては80kidzの「え」の字も知らない感じだし、生粋のSuedeファンからしたら興味がないのも当然だろう。そんな2つのファンに挟まれた状態で、80kidzがまさかのライブセット。いやー本当にライブ下手ですね。曲を知っていても盛り上がりどころが全然ない。縦ノリ出来ないバンドはアウェイの如く、自分の見ていた位置では盛り上がりのかけらもなく80kidz終了。出るとこ出れば盛り上がるバンドだけにかわいそうだった…

・Suede
時間にして19:05。遂にSUEDEが横浜アリーナの舞台に降り立った。何故かブラックサバスの曲が丸々1曲かかったところで定番のイントロと共にSuede登場。
1曲目はなんと"Intoroducing The Band"!!去年のサマソニでも披露しなかった隠れ名曲(?)に大興奮。続けてSuedeの本領が発揮"She""Trash""Filmstar""Animal Nitrate""Killing Ofa Flash Boy"と名曲の連打！！アジカンのコンピに収録されている影響もあったか"Trash"で場内が爆発。ここのモッシュはマジでヤバかった。唄いながらモッシュして泣いたのは1年ぶりでした。そう去年のSuede以来。笑　そして中盤でいつもならフィナーレを飾るはずの"Saturday Night"を披露。マジで鳥肌だったけど一瞬これで終わりかと思ってびっくり。もはや語るに外せない名曲を次々に披露して、自分の周りでは合唱の嵐。根強いSuedeファンの熱さを感じた。ラストにはもう泣く以外の選択肢が見当たらない美メロ名曲"Beatiful Ones"で締め。最近披露されていた新曲や"Stay Toghther"などのサプライズはなかったけれども、もう圧倒的なライブだった。それはもう。個人的にはサマソニのときよりバンドとしての成熟味を増していて、とてもいいライブだったんじゃないかと感じた。これぞアリーナロックとでも言うべきか。広い会場ほど良く似合うバンドである。最初から最後まで1秒たりとも息をつく暇すら与えない最高の1時間だった。

・ASIAN KUNG-FU GENERATION
SUEDEのあのライブの後には何もみれねぇ…とスタンドで休んでいたら速攻で始まって、見てしまいました。笑
結局半分くらい見ましたが、なんとほとんど知ってる曲ばかり。普段アジカンのライブに行かないであろう人ですら巻き込んでしまうあたり、こういうところアジカンはうまいなと。ただアジカンのライブってもっとモッシュとかダイブとか合唱とか起こるのかと思ってましたけど、案外そんなこともないんですね。サビになると規則的に手を挙げている感じで、スタンドからアリーナを見下ろしていたら、あまりに規則的な動きに若干の気持ち悪さを覚えてしまいました。かっこよかったんですけどね。

総評するとやはり若い客層が、初めてライブに来ました的な人から、邦楽しか興味ありませんみたいな人が8割方いて、洋楽ファンは限りなくアウェイな雰囲気で、そういうところは昔から変わってないなという感じ。洋楽とか邦楽とか、個人的には音楽さえかっこよければ、そんな垣根はどうでもいいと思うんですけど、やはり大きな格差を感じました。

この雰囲気で去年Weezerやマニックスがライブをしたかと考えると正直恐ろしい。Weezerにいたってはアジカンの後だったらしいし。Suedeはトリ前ということもあって満員御礼状態だったみたいだけども。

独自のコネクションで洋楽の大物呼んでくれるのは嬉しいけど、やっぱり何かしらの改善が見られないと、次は行きたくないかな・・・以上、ナノムゲンフェスのレビューでした。批判ばかりで大変申し訳有りません。

もう来週末はフジロックです!!いまかいまかと待ちわびてましたが、いざ近づいてくると楽しみと同時に寂しさも込み上げてきます。もう全力で楽しもうと思います。