サボテンが花をつけている

シャア・アズナブル役の池田秀一さんに絡めて、出演されている作品の感想を語っています。

#164 劇場版 機動戦士Zガンダム 星の鼓動は愛

2006年03月05日 | アニメ
 公開初日に行ってきました、「劇場版 機動戦士Zガンダム 星の鼓動は愛」。昨日の感想は感想になっていないので、今日はもう少しいろいろ補足しながら、書いていきたいと思います。

 話しの内容は言うまでもなく、これまでティターンズ対エウーゴという戦いから、ハマーン率いるジオン残党が加わり、まさしく三つ巴。おまけに、この3組が手を組んだり騙したり、メンバもあっちへいったりこっちへ行ったりと、何がどうなっているのかは、相変わらずです。

 ですので、一緒に行った友人たちは話についていけずに、途中何度も眠くなって、落ちそうになったと云っていました。終わってからも疲れていましたしね。こちらが、「感想は?」ときいても、毎回「疲れたー。よくわからんー。眠いー。」でしたから。1作目も2作目も同じ感想なので、「あのさー、話しがわからないのに、見ていて面白い? 一緒に行くのも申し訳ないような気持ちなんだけど」と聞くと、「お祭りだから!」と答えが帰ってきました。・・・よくわかりません。

 さて、そんな友人たちの第一声は、「サラが池脇千鶴じゃなかったね」でした。そうなんです。名前は存じ上げない方でしたのでわからないのですが、違和感なかったです。それは凄いことだと思いました。あとは、「女ばっかりいたね」とか、「サラも結局、シロッコを裏切っていたね」とか、「シャアもケーキ食べるんだね」でした。あとは、「どーせなら、全部新作の画だったら良かったのに」もありました。私は、全部新作になっていたら、『こんな場面あったっけ?』というのが、旧作の画が出てくることにより、『やっぱりあったんだ!』という確認がとれてよかったです。

 あと印象に残ったことを連ねると、榊原さんの演技の素晴らしさ!ハマーンが強いだけの女性だけじゃなくて、深みのある人物に変わっているのが印象的でした。シロッコも現実味を感じる演技でした。一方ミネバの声がちょっと違和感ありでしたね。ほんとの子供だったのでしょうかね。キャラでは、ヘンケンとエマさんは福井さんの仰るとおりですね。距離も近いし呼び捨てするのに驚きました。とまあ、いろいろ書きたいことはあるのですけど、種デスみたいに、映像を見ながら書きたいぐらいです。

 とりあえず、クワトロ大尉というかシャアのことを書くと、あいかわらずヘタレのままですけど、テレビ版ほど情けなくもない感じです。ベンチで一人たたずんで落ち込んでいたり、カミーユに殴られて涙を浮かべながら「これが若さか・・・」や「サボテンが花をつけている」のセリフがないので、それほど落としてはなかったと思います。ダカールの演説がないのは私的には問題なしです。あの演説があっても、結局シャアの態度はあまり変わらなかったと思うので。しいていえば、アムロとのやりとりがなかったのが寂しかったぐらいですかね。あのシーン好きなんで。それから、私も「ケーキ食べるの?!」でした。ちょっと笑ってしまいました。

 あとは、順番が逆になりますけど、レコアさんが腕を怪我してきたときに、いたわりの言葉もないのは、やっぱり冷たいなーと思いました。「大丈夫か?ファ頼む」ぐらい云って出撃して欲しかったですね。まあそんなところが、「アーガマの男たちは私に優しくなかった」となるんでしょうけどね。あとは、ハマーンに対して頭を下げるところで、カミーユの後ろ頭が邪魔だったのは、何か訳があるんでしょうかね。シャアの顔が見えないことに何か意味があるのかとか勘ぐってしまいした。

 池田さんの演技は最高でした!もちろん贔屓目です(笑)。ただ、前半は結構しゃべっていますが、後半は少なくなるんですよね。仕方ないのですが。あと自分で自分のことが怖くなったが、「まだ終わらんよ」とか「そんな決定権がおまえにあるのか」とかが、口から出そうになっていたんですよ!恐ろしかったです。ともかく、池田さんの演技は渋くなりすぎず、かといって無理して若い声を出すようなこともせず、うまく乗せていたんじゃないでしょうか。

 あとは、飛田さん。この方は本当に凄い。20年経っても声が老けてなく、少年の声というか、感情表現ができるのが素晴らしい。この映画は飛田さんが居てこそだと思います。

 ラストはすごいです。一気に霊を浄化したみたいになっています。サエグサさんのセリフも愉しいです。気持ち良い気分で見ていると、監督のオマケシーンが嬉しいですしね。で、やっぱり「愛」なんですよ、この映画。この題名で大正解だと思います。

 とりあえず、長くなってしまったので、今日はここまで。しばらく熱が収まりそうにないので、近いうちにまた観にいきます。話が分からなかった方は、また見て理解を深めていただき、面白かった人は、新たな部分を発見できる映画だと思うので、ぜひ劇場で体感して欲しいと思います。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ケーキはイチゴショート? (猫)
2006-03-05 22:08:52
すみません。また来てしまいました。



ご友人の感想、やっぱりそうでしたか。

シリーズ観てれば、このテンポでよくまとめたな~って感心するのですけれど。

初めて観たら、絶対わかりませんよね。



レコアさんにやさしくなかったとこ。

シャアはそもそも恋愛体質じゃなくて実務のエキスパートだと、この映画ではすごくはっきり描かれていて嬉しかったんですけれど。



シャアにとっては、軍務で近くにいる女って恋愛対象よりまず最初に僚友なんですね。

それを了解しててなおかつ好きと傍にいたのがララアとナナイで、不満で出ていったのがレコアさんで、なまじ能力あるがゆえに恋愛と実務と両方で認めさせようとして嫌われたのがハマーン様、と。

レコアさん、最初はそれ判ってて仕事で認められようとしていたけれど、ジャブローで失敗してから気持ちが破綻して別方向に行ったんだな、なんて思いました。
イチゴショートでしたねv (ベルガモット)
2006-03-06 19:40:44
猫さんこんにちは。

実務のエキスパートでも僚友にしても、ちょっと冷たいと思いましたけどねえ。逆シャアでは、演技でも思いやる態度が出来るようになったのね、って感じに今なら見えます。まあでも、そうゆう風な演出として見せているんだから、成功しているんだと思いますけどね。
Unknown (さくら)
2006-03-08 09:55:20
ベルガモットさん、こんにちは。

私もイチゴショートが気になりました(笑)。

「私の分は?」って、食べる気満々なところがすごいツボに入って笑っちゃいそうで困りました。

ヘンケンとエマさんのやり取りが可愛いし、あの場面はすごく好きです♪



逆シャアでは、たとえ嘘でも思いやることが出来るようになったのって、ある意味ではシャアが成長したってことなのでしょうが、自分の感情に正直になれない複雑な立場でもあるんだろうなあって見方も出来ますよね。Zの時はまだ感情で動く部分があるのかなーって。「これが若さか…」でしょうか(笑)
Unknown (ベルガモット)
2006-03-08 22:50:38
 そうですねー。シャアが成長したとも思えるし、複雑な立場もありますよね~。やはり若さ故のあやまちだったり?(笑)

 歌は・・・なんででしょうねえ、違和感なかったのは。なんか明るく終わったので、彼らにはこれからの世界があるんだぞ、という感じがしたんですよね。躍動感というか、未来があるというか。で、還暦迎えるような人が、この曲を選曲するということに感動したのもあるんですよね。まだまだトミノはやるぞという気持ちが見えるというか。あーうまく言えません~。