昨年4月、京都府動物愛護管理センターで保護され、
斎藤さんのお家の子になりました斎藤さくらちゃんが、
去る6月2日に亡くなりました。
保護当時推定8歳で、まだ高齢というわけでもなく、
元気に過ごしているものとばかり思っておりましたが、
わずか一年で、病気のために亡くなるとは思いも
よりませんでした。
斉藤さんご一家には、御親切にさくらちゃんをお迎えいただき、
これからという矢先、ご負担とご心痛をおかけいたしましたこと、
本当に申し訳なく思います。
昨年5月、京都へさくらちゃんに会いに行った時の楽しい記憶が
忘れられません。
心よりの感謝と、お悔やみを申し上げます。
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青柳さま
梅雨に入り、京都は暑かった5月が嘘のように、肌寒い日が続いています。
さくらが逝きました。6月2日でした。
2月中頃から耳が化膿し、獣医さんから抗生物質を処方されていたのですが、改善されず、何度お薬を変えても、効果がなく、そのうちに耳の下あたりにあるしこりがどんどん大きくなっていきました。
獣医さんの見立てではおそらく骨肉腫、CTを撮ればもっとはっきりとしたことがわかりますが、いずれにせよ脳や首に近いために、手術はできません、と言われました。
一時的に食欲が落ちた時期もありましたが、おおむね穏やかに昏々と眠る毎日をこの2カ月ほど過ごし、毎日朝晩に耳の下に開いた辱創の洗浄と包帯交換、食事と排泄の時だけ動くという生活をしておりました。
耳に近い部位で、最後は左耳の聴力を失っていたのか、名前を呼んでもぐっすりと眠っていることが多く、吠えることもなくなっておりました。
暑くなり、虫が寄るようになってきて、傷から虫が入る前にと獣医さんの勧めもあり、往診していただき、家で静かに眠らせていただきました。
うちに来てくれた子の中で、群を抜いて大人しく賢く、聞き分けのいい子でした。未結や、未結の友達もみんな、「さくらちゃん、さくらちゃん」と散歩したり、なでてもらったり。
たった一年ほどでしたが、最後の時を穏やかに送らせてやれたのならば私たちも幸せです。
みなさんにたくさん心配していただいて、応援していただいて、さくらは幸せな子だったと思います。
私たちにもいい思い出をたくさん残してくれました。
青柳さん、元気で可愛かったさくらを覚えていてやってください。
本当にありがとうごさいました。
斎藤 謙治