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欧州遠征第2戦、ベルギー(ランキング5位)★現在の代表の世界基準を測る試合、そして4年前の日本代表との比較も★

2018年03月30日 | 日本代表(サッカー)
 ベルギーに遠征武者修行の第2戦。FIFAランキング5位のベルギーです。ガチでロシアW杯の優勝候補の一角。前回のブラジル戦、前半は見る影もなかったけど、後半に守備の手応えは感じた。が、攻撃の組立、どうやって点をとりにいくかは見えない試合だった。1ゴールはあげるけど、コーナーキックからの槙野のドンピシャヘディングのみ。でもよく決めたな。
 そしてこのベルギー戦。よくこの世界トップクラスの2カ国のマッチメイクができたなと思う。協会がんばった!
 欧州予選、最速でロシアへの切符を手にしたベルギー。9勝1分け(43得点6失点)。1試合平均4.3ゴールという破壊力抜群のベルギー(さらに失点も6っって・・・鉄壁)
 この相手に、どのように守り、どのようなプロセスで点をとるか。

 ベルギーとの対戦は、4年前2013年11月以来、ブラジルW杯の前の年、ザッケローニJAPANが同様にベルギーに乗り込んでの完全アウェー試合でした。この頃から、ベルギーが欧州のトップ国に急上昇し勢いにのりまくっていた。この時も、ベルギーは圧倒的な強さで予選を無敗で突破した。マンU移籍金41億円のフェライニも絶好調だった。
 その時の先発。



 日本代表は、そのベルギー相手に素早い連動性のあるパスワークと素早い攻守の切り替えで互角以上の戦いをした。日本代表の、ダイレクトなパスまわしにベルギー代表はついてこれていなかった。ゴールを決めた柿谷も一気に注目された。攻撃の中心は本田が起点となった。結果も3-2(柿谷、本田、岡崎)で勝つという。これは世界的にも衝撃が走った。
 そして今回も、ワールドカップ前の対戦となる。奇しくもFIFAランキングも、両国とも当時と同じベルギーが5位、日本が44位での対戦。

 まずは先発です。

 

 4年前の対戦を経験しているのは、GK・川島、DF・吉田、右SB・酒井宏、MF・山口。中盤から前の攻撃陣はまったく入れ替わっている。
 浦和で好調らしい長澤を初招集でいきなりスタメン起用。井手口と中盤を組みます。
 この試合、1ボランチできます。山口蛍をアンカーに。
 
 出だしから、日本代表のプレスは早い。守備の連動性はできてる。引いた際もきっちりブロックを作って隙を与えない。
 攻撃的には、右の浅野の動きがいい。
 前半12分、アンカーの山口蛍の横パスのパスミスにひやっとした。1ボランチの時、山口蛍の負担は相当なんだけど、たまにこういう横のパスミスする。以前のような鋭い縦パスが入らない。山口蛍の所から、前にパスが出ないと攻める形にならない。
 ベルギーも攻めあぐねてるけど、18分、早めのクロスにエース・ルカクが頭で合わせるけど外れる。4年前と同様、ベルギーの絶対的なエース、高さもありまくりのルカクに球が集まる。まだ25歳なんだな。
 今回、フェライニは怪我で招集されていないみたいだけど、7番のデ・ブライネがかなり危険。プレミアリーグ、アシスト王でベスト11のも選出されている。

 初招集の長澤は、ボールをもらいにくプレイが多く、攻撃の推進力にはなっていない。
 前半26分に、酒井広からの右からの速いクロスに大迫が合わせたのが日本代表の初シュート。左からも長友のクロスはあがるけど全然中央に合わない。
 前半最後、井手口のクロスが吉田の頭にあうけど枠外。
 守備陣では、槙野が体を張ってルカクや相手の攻撃を防ぐ。槙野フィジカルとデュエル、強くなってきてる。
 前半0-0で終わる。日本の守備はいい。

 後半、攻撃の糸口を見出したい日本代表だけど、とにかくキープができない、パスが出ない。
 改善すべく後半18分、長澤に変えて森岡。



 森岡が入り、多少攻撃的な形がでてくる。さらに浅野に代わり久保。
 しかし、後半22分試合が動く。
 ドリブルで切り込むシャドリに対して、最後に立ちはだかった吉田もかわされ、そしてクロスをあげられ、ルカクが簡単に決める。
 ずっと守ってきたのに、1対1の局面で吉田がやぶれた。
 今日の試合、ディフェンスの決定的な突破はこれくらい。でもそれが試合を決めた。

 28分に、大迫が退き杉本。今日は、大迫の所にとにかく球が収まらず中央からの攻撃的な形も作れなかった。
 代わって入った杉本、ハリルの狙う速いカウンターで抜け出てシュートを放つもキーパーにはじかれる。惜しい。
 33分には原口に代わり乾。原口、存在感なかったな~。どうしたんだ原口。
 乾はいつもどおり左サイドを攻め込むも決定打は打てず。
 そして試合終了。1-0の敗戦です。

 ベルギー相手に、守備はかなり機能したと思う。槙野、吉田のセンターバックで守った。1ボランチの山口蛍もしっかりつめた。両サイドもしっかり守った。
 守備はよかったけど、攻撃の形はみえなかった。
 4年前に勝利した、パスandムーブのサッカーは今はない。
 前回は、2点の失点はしたけど、3点とれる攻撃力があった。
 今日の試合、よくてなんとか0-0。ベルギーから1点をとるプロセスはみれなかった。負けない試合はできるかもしれないけど勝てる試合がみえない。
 ボールのポゼッションも61:39と、ほぼ互角だった前回とも対照的。

 ブラジル、ベルギーという最強国との2戦で見えたのは、どうやって点を取るのか?というもの。
 守備は、ハリルホジッチのやり方というより、前線からの速い連動するプレスはザッケローニ、アギーレでもしてきたこと。その形はしっかり引き継がれていると思う。
 しかし攻撃の形がみえない。
 4年前のベルギー戦の勝利は、ワールドカップ本番に期待を抱かせた。しかし、今回のようなサッカーは本番でできなかった。
 そして今回は、ベルギー相手に点をとれる匂いはしなかったけど、守備はよかった。
 W杯優勝国相手でも、勝ち点1をとれるサッカーはできた。
 これをどうみるべきなのか!?


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