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『作家三島由紀夫の考察』;前航空幕僚長田母神氏論文を読み終えて・・

2008-12-12 18:55:55 | 教養・文化・歴史
 本日、モノカキ仲間&盟友ジェームス赤木氏の「寄稿小論文」を掲載します。

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 『作家三島由紀夫の考察』

 田母神敏雄前空幕長の歴史的意義のある論文を見て、直ぐに昭和四十五年十一月二十五日の事件を思い出した。三島由紀夫氏が陸上自衛隊東部方面総監部において、革命的思想の思いを遂げられず劇的に自決した。彼の気持は判らないでもないが、生きて後世に持論を語り続けて欲しかった。変動の激しい浮世の世界で思いきり言論の自由を叫ぶことも可能であるはず。結論を出すのが早過ぎた。
 三島由紀夫氏は日本の国を憂い真剣に青年達と語り合い、戦勝国から押し付けられた日本国憲法の不備を指摘、“憲法改正”を日本国民に向けて命を賭けて訴えるが、当時は、市場経済拡大を押し進めるムードが高まりつつある時代であった。一般大衆の国民には、過去の軍国主義国家の悪夢が喧伝され、すべての人達が平和で自由な生活を享受することを求める時代だった。
 平成の今の時代であればどうであったか?貿易立国日本は輸出で稼ぎ、経済大国の道を突き走る。表面は金持ちの経済力豊かな国になった。経済力だけで世界に通用するはずは無い。稼ぎ過ぎて武力の無い国の運命は、武力を持っている外国から言われるままのカモ扱い。必要でない物を輸入し貿易バランスを維持させられる。
 単純な発想と思われても声を大にして言いたい。「頭」だけでは解決出来ない時、「話し合い」で解決出来ない時の緊急事態が発生した場合は「力」しかない。
 要は、独立国家で「武力」の無い国は存在しない。軍隊を保有せず、交戦権を持たない憲法を容認している国は日本だけだ。憲法の解釈を捻じ曲げて、テロ対策の名目で自衛隊を海外出動させている日本国政府の指導者達は、立法府の国会で“憲法改正”案を上程し、堂々と諸外国からの脅威を排除し、日本国民の命と財産を守る自衛軍としての軍隊の保有と、国防のための交戦権を与えることを明確に決議することが喫近の課題と思う。
 近い将来、島国日本はロシア、中国、韓国、台湾等とそれぞれの島の絡んだ領有権の問題と“核”を保有しているらしい同胞誘拐容疑の北朝鮮で紛争が起きる可能性が大と考える。周辺諸国からの侵略に対する有事の備えが重要だ。
 日米安保条約を締結し、依存ばかりしているアメリカとの協調関係も大切であるが、従属させられることはない。彼等には基地を提供し、膨大な維持費(防衛予算)を与え、逆に養っている現状がある。割高の用心棒代を気前よく支払う日本政府がいる。「平和」を維持する代償は、国民への負担(増税)と軽く考える“国民の公僕”がいる。
 国家反逆罪にも問われず、都合のいい司法で守られている政治屋と高級官僚達にモラルは無い。いつかは、三島由紀夫氏の“心”を思い“責任”を感じて欲しい。
日本人同士が争いをしている暇は無い。お互いが助け合い一致団結出来る国民、それは単一民族の日本人だ。

                         (著・ジェームス赤木)

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(編集後記 by baron_ese) トーマス青木の盟友『ジェームス赤木君』から小論文が届いて2日になる。 一度は「書き直し」をお願いした。 2晩於いて本日午後、再度メールが届き、再び論文が添付されていた。 僅か一年間でもって、ここまで書けるようになったジェームス君の感性と能力に驚きつつ、本日投稿『作家三島由紀夫の考察』を再び読み返してみることにする。
  (by えせだんしゃく)  

 PS:ジェームス赤木氏のこと、既にエセ男爵ブログにて掲載済み。(こちらをご参照下さい・・)


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