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猥雑記(ハンナマ鍋の妄想・妄言)

ハンナマ状態になってきた所で鍋を取り替えます。

偽装建築士ANEHA。彼を陥れた巨大な悪の存在は。

2005-12-19 | 事件ですかぁ?

スーパー偽装建築士"ANEHA"。 
彼を陥れた巨大な悪の存在はいかに!!。



これは苦学たたき上げの1級建築士 ANEHA が、
スーパー偽装建築士! ANEHA 
へと上り詰める 作り話である。(あとがきには 主人公 ANEHA 登場!!)


それまで普通の技量の計算男”ANEHA"が、
少々大きめのマンションの構造計算を受注した。
ところがちょいと条件がついてしまった。
一流構造屋の登竜門の条件「経済設計」である。

構造の酸いも甘いも知り尽くし、法令よりも頑丈で、単純に美しく、
かつ、施工しやすくその上、経済的に仕上げなければならない。
この狭き門を潜り抜けなければ一流ではない。
しかし”ANEHA"には、まだそのスキルが無かったのだ・・・・。

   ・
   ・
   ・
彼は頑張った・・・
日夜その条件をクリアするため努力した。
まじめな”ANEHA"は何日も徹夜をした。
これをマスターすれば一流だ・・・
   ・
納期は30日、できるかANEHA! 
やらねば、ANEHA!
   ・
   ・
   ・
しかし無情にもその努力は報われず、
納期が来てしまった。

元請設計屋から「構造計算書持ってきて、午後から確認を出すから」
と催促の電話が入る。【もうだめだ ジ・エンド・・】

だが、しかし金が欲しい ANEHA は、そこでダミーの書類をつけ、
構造審査までの時間稼ぎをすると言うインチキを行った。
【そこには金に弱い自分がいた・・のだ】

ところが思いのほか確認はスムーズに行き、そのダミーの書類が
そのまま通ってしまった。苦し紛れに始めた「嘘」が上手くいったのだ。

穴があった。それを通すと時間も短縮。収入も上がる。
とてもオイシイので、次も次もと常習犯となった。

車もベンツに変えた。2台購入した。
スーツも変え、髪も整え
見かけは完璧、建築スペシャリスト!
【そこには、見違えるほどかっちょいい ANEHA が居たのだ】

嘘で固めた男は、有名先生となり
次第に仕事が増え
ザクザク儲かった

最近

それがばれた

ビルの最上階、般若顔のオーナーに呼び出され
恐ろしく追求された。

仕事を一緒にした共同責任の設計者には言い逃れできない。
仕方が無く
「建設会社からの圧力、経済的に弱い立場、嫌々やらされた。」
と嘘をついた。【弱い自分がいた・・のだ】

他の共同責任の設計者は責任に耐えかね自殺した。
これで真実を知る厄介者が一人減った。
あとは「全部、建設会社の指示」と嘘を重ねた。

これも、またウマク行ったので、今度は
念のために
「私を見逃した審査機関が悪いのです」と嘘をついた。
【審査機関にも責任を持たせようとのずるい自分がいた・・のだ】

審査機関を巻き込むと、一気に話が大きくなり、
制度の問題になって矛先がずれ、確認を通す方が悪いとなった。
これもまた、ウマク行った。

審査機関は必死になって、「見逃したのは私だけではない」
と訴え、発表し、国を交えた大事件となった。

大事件になり、被害額が何百億となってしまった今、
世間は「その事件の大きさにに見合う犯人」を探し始めた。

その流れに乗じ、この際だから、組織がらみの被害者になれば
さらに都合がよいと思った。
下請の弱さ、仕事が無くなるし、生活が苦しかった。
うっすら涙を浮かべ 組織の中の弱者を演じた。
【営業をサボッて遊びほうけていた記憶は・・どこにもなかった】

国会証人喚問で
「専門家なら誰でもわかることですから」
「みんな、知っていたはずです」

簡単な手口と言う印象付けに成功した。
簡単な事だからみんな知っていると思った。
と、元の仲間達を共犯だと言うことにした。

「指示してきた男は不正など当たり前の男。」
「苦しい私に、リベートを要求するようなひどい男だ」
と、かつての飲み仲間を悪人に仕立てた。
【演技ができる強い自分がいた・・】

上手く演じる事ができた。
報道や議員は色めきたって、組織に矛先を向けた。

帰り道

「国会の場を借りて謝罪できたのはよかった。
早く被害者のみなさんに謝りたかったんです」

と報道の前でつぶやいて見せた。

国営放送で単独インタビュー
「走り続けなければならない状態を止めることができました。」
「これで、これ以上被害者を増やさなくてもいい。よかったです。」
【そこには、涙が出るほど演技がうまい自分がいたのだ】

なんと!!被害を食い止めた建築士になってしまった。
いまや、日本一有名な建築士だ。

社会的圧力に屈した有能な建築スペシャリスト!
ここが今のコンセプト!気弱なそぶりにキメスーツ。
清潔なファッション・へあースタイルは
イメージ作りに欠かせない。
【髪の分け目の位置を毎日変えるイタズラッコの自分がいた・・】

それ以来、報道はかつての取引先のコンサルタントへと
集中砲火を強めた。

議員は「ANEHAは正直。嘘つきの巨悪はたたく、社会正義が私の使命!!」
と、連日、自分の手柄とTVで顔を売る。単純である。

こうして、一人の嘘つき男の、セコイ嘘は、
日本の建設業界全体の問題に発展し、

ANEHAは、犯罪者では有るが、資本主義社会が産んだ
巨悪な組織に支配された、可愛そうな犠牲者
建設界の構造悪を暴露告発したヒーロー

ということになった。


スーパー偽装建築士 ANEHA 

君は、日本の建築界はもとより、
個人の犯罪として、社会に及ぼした
被害額の最高記録として世界中にも
歴史上にも名を残すのだ。

そして議員や報道は、
愛と社会正義を貫いた英雄であり、地上の星となるのだ。


めでたしめでたし。



ふーん、今の流れに沿わないで見るとこういうストーリーなんだ。
なるほどね・・。
まぁ、こんなところだろうね。

かなりいい線だと思うよ。

これは、嘘言ってないよね・・?。

でもさ、どうして絶対個人的な犯罪と言うわけ?
喚問もない内から

あ、そか。構造とかコンサルタントとかの経験があれば
わかるよね・・そうだよね。

構造の学者じゃなくて実務家だったら、みんなわかるよね。
ボク、嘘は言ってないよね、肝心な事言わないだけで・・・。

だけどさ

「建物がペシャッ!と来たら(人は)挟まれてしまいますね。」
これ、ボクの傑作だと思うんだけど、どこかに入らない?

あ、ムリ?。
そうだよねー・・。嘘つきじゃない証拠の、ボクの正直な感想なんだけど・・。
これ、世界中の建物の設計者の中では、初めての発想なんじゃないかな・・。
なんか残念だなー・・。
入らない?。やっぱムリか・・。


こちらとして
この先、ばれたくないのが・・・

思い起こせば
「N構造設計事務所で出来るんだったら私にも出来る」
とミエを張って受注したが、結局出来なかったんだ。

いくら頑張っても「エラー=0」を返してくれないんだもん、あせっちゃうよ。
それで、最初のインチキをした。ハイ、これがホントで最初。だから良く覚えてる。
だからね、本当は建設会社に言われたわけじゃないんだ。それがばれる事。
マズイヨネ、これがばれたら・・。

だってさ、建設会社にインチキしていい?って聞けると思う?
良いって言うわけ無いじゃん。
確認が通る計算が出来る構造屋は他にもいるからそっちへ行っちゃうでしょ。

なんで出来なかったって?そりゃね。勉強したけどわからなかったんだ。
検討する方法は知っているよ、でもそれをやっている時間が無いんだ。

いや、本当は基本がわからないんで、計算はプログラム任せ。応用が利かないんだ。
プログラムに打ち込めば普通に答えが出るでしょ。
わかっていれば、何も偽装などしないよ。
鉄筋が60kg/m2だってちゃんとできるんだもん。

やり方はね、とりあえずインチキ書類を出しておいて
時間稼ぎをしてから、その間に法規を守った計算を誰かに頼んで
差し替える予定だったんだ。

そうだよ、ここまではインチキはするけど最終的には
まじめに確認(法令遵守)通すつもりだったよ。

そしたら通っちゃうんだもん。
インチキ書類のままでね、びっくりしたよ。でもさ
それまでボクは確認を通すために本当に苦労してたんだ。
慣れてないということも有るけどさ。本当に頑張ったんだよ。

それを見ていないのか!ボクの努力は無駄なのか?って思うじゃない。?
逆に腹が立って、仕返ししたくなったのよ。
もうその先マトモに出す気にはならなかったね。
イーホームズってさ。それでもどんどん通るのよ。

そしたらさあ、会社からは誉められるし次々に仕事が来るようになった。
オイシイんだ。もう営業なんかしなくてもいいし。
いや?会社にはインチキしているなんて言えないよ。

ばれるのが心配にならなかったかって?
一回確認通ればこっちのもんじゃない?。
あとは間違っているんなら通さなけりゃいい。
間違って通してしまったなら責任は僕だけじゃないもん。
自治体や審査機関が悪いんじゃない。

いや、だから最初はね、最初と言っても随分前だよ。
そう、木村建設に会う前。ウソ言っちゃった?
あ、ごめん。実は木村建設に遭う前からなのよ。
イーホームズとか民間審査機関の制度ができる前。
そのあと安い設計するって評判で木村とめぐり合ったのよ。

審査機関で言えばさ、地方に行くとさ、自治体と民間とどっちにするか事前に調査するよ。確認の窓口行くとデキル奴が要るかどうか大体わかるよ。マニュアル通りうるさい事ばっかり言ってるところはまず出来ない馬鹿ばかり。なんか不備があっても「いいよ、おいてきな」と来たら余程のズボラかトンでもなくできる奴かどっちか。ま、それはいいか。

だから、喚問の時には審査機関に関する質問の時にも「数値から違法を察知できたはずだ」としか言ってない。でもさ、最初から数値を発見できにくいように書類は作っているんだよね。数値が見つけられたらあとは、通すか通さないかは審査機関にお任せ。
嘘は言ってないよ。嘘は罰せられるでしょ?。言わなかっただけだもん。

だって、「能力ある先生」でいたかったんだもん。
かっこいいスペシャリストでいたかったんだもん。

それと、もう一つバレなきゃいいなー、と言うのが
建設会社から目標の鉄筋量の数値を提示された時、
それが可能か不可能かの判断を書いた資料かFAXを
見つけられる事。

数値目標の可否判断基準は法令。
会社は法令内に納まるか、確認は通るのかどうかを聞いてきたんだ。
その時点で、会社は法令遵守の状態に有った証拠になる。

「違法をみんな知っていた」で、なければならないんだもん。

喚問の時には
「低い数字なのだから、違法性があるのを容易に理解できたはずです」と
あいまいにしたから嘘はついていない。

コンサルタントはいろんな事を数字にするけど、
今回の鉄筋重量なんて物も、
数字化しちゃうと何となく説得力あるよね。

あの数字の目的は、コストの尺度なのに、強度だと思っている。
馬鹿だよね、強度にはなんにも関係ないんだけど、
皆、勝手にそう思っちゃうんだもん。
日本中、誰も気がつかない。笑っちゃうよねー。
ボクにしては都合がいいよねー。

あ、あれは、ボクが出したんじゃないよ、
馬淵議員だからね、勘違いしないでね。

内河さんは見たことあるけど、ボクらみたいな小物には声もかけてくれないよ。
コンサルタントが関係しているってどっからでたの?誰がそんな事言ったのかな。
ボクには都合がいいけどさぁ、不思議。
ボクは内河さんにのことは関係ないからね。

それより、最近マスコミに出てきた、低い数値でも強度を確保出来るという田舎構造設計屋達。あいつらはマジ邪魔。

今TVなんかに出ている学者や学会の連中より何倍もジャマだよ。奴らバリバリの現場じゃない。

今TVに出ているのは、ほとんど、実務家でもないようだし、チャレンジャーでもない。ただの評論でしょ。どこかの理事とか会長とかが、現場をやっているはず無いじゃない。
私の速度は年間3棟ですって、大学の先生が言うのには笑った。今はオエライサン達が活躍してた頃の数倍難しくなってるんだから・。

田舎は、都会ではやれない事をやるんだよね。
都会の連中じゃなく、田舎者の連中が、木村建設会社の言う事やメモを証明するかも。

田舎の設計屋って、マジ何でも出来るでしょ?。知らないって?
都会の設計屋だったら分業化されてるから専門以外には何も出来ないし、口を出さないんだよね。

ところが田舎の設計屋は、何でも出来ないと仕事が無い。
だから結構技術レベルが高いんだよね。

都会では60kg/m2で設計する事が面倒だからまずやらない。金儲けにならないし。
ところが、田舎の設計屋はヒマなのか、町おこし・地域おこしなのか、どうなのかわからないけど、ノウハウ蓄積になることならと、不思議にチャレンジするのよ。

都会の設計屋?この人たちは商売になるかどうかだから、建て主のことなど見ていないし、考えてもいない。売りは、客ウケの良さそなデザインだけでしょ。
図面はCAD屋が描いてくれるし、本当は設計屋がやるような企画も、企画屋やコンサルタント任せだし。コーディネートだけじゃない?

田舎の連中が頑張ると、ボクの「低い数字が違法性を知っていた理由」との説が崩れてしまうでしょ。マズイよねホント。

第一なんでインチキしたかってこと。それがばれる。

今のところマスコミがデカイ話にしちゃって、もうそんな事はどうでもいいみたいに、忘れられているようだから、このまま行きたいんだけどさ。


もう、ここだけの話なんだけど、
安全でローコストな建物を作るノウハウと言うのは、
建設業の最終目標、夢じゃない。

まじめなところは日夜皆研究しているのね。だから100kg/m2と言うのは普通の技術レベル。本当はあんまり検討や努力をしていないのね。だからこういうのは構造の損益分岐レベルまで追求したはいえないと思うよ。

そこまでに行かないとしてもね。
要求された事が出来なかったの。
能力が無かったのよ、それだけだって。
深い意味は無かったんだもん。

ボクだってホントはその能力がほしかったんだ。

だから出来るフリをしたんだもん。

いや、まだ先の事なんか考えられないよ。
ただ、本当に今回は失敗したなぁ・・。
勉強になったよ。

共犯?バック? いないよ最初から
ちゃんといったじゃん。

「偽装の方法は指示されましたか?」
「されません、独自に考え出しました」って。
質問も馬鹿だよね、主語が無いんだもん。

一人で始めた事だもん、だれも教えてくれるわけが無いよ。
「鉄筋量を減らせ」というのは誰もが当たり前に言う言葉なんだよ。

ん?そのころ支店長としか会っていないもん。
だから、支店長から数字を見せられたし、聞いたと言ったの。
この辺のニュアンス。当然感じてくれなきゃ・・。
嘘いってないからね、ボク。

前は結構「先生・先生」って飲みに行ったりしたんだけどさ、
最近は全然誘ってくれないし、あのリベートだって、
ちょっと使いたい事あるじゃん。

人の事は言えないけど
あのハゲ、結構いい奴なんだよ。
彼もいってるでしょ?

ボクはインテリシャープでキメテル、
支店長はニコニコハゲ、ナマリも可愛い。
一緒に歩くと結構モテモテコンビだったんだよ。

こうやって色々交換しても全然不自然じゃない。


なんかあったらお互い影武者役をやろうなんてね。
仲が良かったんだよ。本当に・・・。

支店長を巻き込んだのは、一人じゃ寂しかったんだもん。
飲み仲間だったんだからいずれ許してくれるさ
それだけ

ねぇ、一つ最後に教えて欲しいんだ。

ボクが
「ボクは嘘をついてない」というのと
「ボクは嘘をつきました」というのと
どっちが嘘をついていないように聞こえる?

この先は、それによって決めようと思ってるんだもん。

だけどさ

「建物がペシャッ!と来たら(人は)挟まれてしまいますね。」
これ、本当にイメージしてたんだ。

だからつい口に出ちゃった。

実は、早く大地震が来ないかなって、待っていたんだもん。

もう、巨大地震が来ると僕は助かるじゃない?。
そうすれば、ボクのインチキはきれいに清算できるでしょ?、ぺしゃっと!。

国ももうすぐ巨大地震が来るって言ってたじゃない。
だから、今まで続けてたんだよ。
ところが、全然来ないんだもんなぁ。


そうしたら、ヒューザーもイーホームズも日本ERIも木村建設も助かったのにね。

残念だったね。







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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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すばらしい! (でびる)
2005-12-27 12:19:17
こんにちはスーパー偽装建築士! ANEHA 



とっても楽しく読ませていただきました。



姉歯さんも一番最初に偽装(いい加減に)して確認審査機関に提出した時は少しだけ緊張したでしょうね。でもたとえ駄目でも適当に言い訳してやり直せばいいだけですけどね。だけどいとも簡単に通っちゃったんですよねこれが!手口は決して巧妙でもなんでもなかったと思いますよ巧妙に出来るくらいなら最初から超経済設計してますよね。後は一度味を占めて発覚するまでやり続けていただけです。

ただ常識で考えればもっと早い段階で審査機関からそれなりのクレームが姉歯についていなければならなかった筈ですがね。姉歯にクレームつくどころかその前にクレームつけないで通していたことにクレームがついてしまいましたね。ほんとにお粗末です。

偽造は巧妙で見抜けなかったとか言ってますが設計条件の是非が判断できるのであれば300ページあろうが1000ページあろうがチェックすべき重要ポイントは数ページをしっかり確認すればそこに大きな計算違いなどなければほぼOKであり間違っても耐震強度0.2や0.3しかない設計書など瞬時に見抜ける筈である。

ただ実際には耐震強度0.2とか0.5しかない計算書を基に作られた設計図に基づいて実際何棟もの建物が大真面目に建設されていたことが信じられませんね。現場施工に携わる技術者(建築士、施工管理技士)が極端におかしな設計図を見て、まして実際現場を施工して何も感じないで最後まで作り続けたのは異常ですね。おかしいものをおかしいと指摘できる人間は居なくなってしまったんでしょうか?

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