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北の市民感情調査-自衛隊の情報部門も実施

2012-10-01 14:07:52 | 軍事
「 北朝鮮政権が崩壊すれば、北朝鮮住民は統一を望むだろうか。1994年に金日成(キム・イルソン)主席が死去してから今まで、韓国の人々が常に気になっていることだ。実際、韓国と日本の情報当局は、北朝鮮住民がどう考えるかについて調査したことがある。

情報消息筋によると、韓国と日本の情報当局は09年、中国との国境地域の北朝鮮住民を対象に何度かアンケート調査をしたという。調査は北朝鮮を出入りする朝鮮族を動員し、北朝鮮住民に面談する方式で行われた。毎回、約1000人ほどを対象にしたという。質問は「北朝鮮が突然崩壊した場合、あなたはどちらに…?」という内容だった。

最も多い回答は「中国側につくのがよい」だった。2番目が「なんとか自力更生する」で、「韓国側につく」という回答は3番目だった。そしてごく少数の住民が「国連または米国の仲裁に従う」と回答したという。

韓国情報当局が1月から8月まで実施した1次調査の結果は、上の回答順に48%、30%、20%、2%で、3カ月前に日本自衛隊傘下の対北朝鮮情報調査処が実施した調査は39%、32%、25%、4%だった。また韓国情報当局が10月まで実施した第2次調査の結果は40.1%、31.5%、17.1%、1.2%だった。北朝鮮が崩壊すれば、ドイツ統一の過程で見たように、北朝鮮の住民が大挙離脱するはずで、結局は南北統一につながるという常識的な予想を完全に覆す内容だ。このため、情報当局はその後も2、3回、類似の調査をしたが、結論は似ていたという。

記者は最近、高位脱北者から同じ話を聞いたことがある。北朝鮮が崩壊する場合、北朝鮮の高位層はどう反応するかという質問に対し、「無条件に中国につくはず」と答えた。彼は特に、「南北が統一すれば北朝鮮の高位層は処断の対象になると考えているため、統一だけは何とか防ごうとする」と付け加えた。

上の事例を根拠に、北朝鮮住民全体が統一を願わないと断定するのは難しい。中国と接触が多い国境地域の住民たちを対象にした調査という限界がある。ただ、「北朝鮮が崩壊すれば統一する」という仮設は根拠がない、ということは十分に後押しされる。

北朝鮮の崩壊が統一につながるという期待は韓国社会に少なからず広まっている。これにはドイツの統一過程が大きい影響を及ぼしているはずだ。1990年に東ドイツの住民が多数脱出し、ついにベルリンの壁が崩れて統一にいたる劇的な過程は、世界唯一の分断国として残っている韓国人の脳裏に深く刻み込まれた。続いて北朝鮮で金日成死去後に数十万人が餓死する事態を見ながら、「私たちもすぐに統一されるのでは」という期待が自然に高まったのだ。

特に現政権に入り、こうした期待は一部の階層で信念として固まった。金剛山(クムガンサン)観光客銃殺事件に続き、韓国哨戒艦「天安」・延坪島(ヨンピョンド)事件で南北対立が激化する中、国民の間で北朝鮮に対する憎しみが強まり、この憎悪がまた「統一は遠くない」という考えにつながった。特に「北朝鮮への圧力と封鎖がさらに続くべきだ」という主張は、こうした信念に基づくケースが少なくない。しかし韓日情報当局の調査を通じて、実情は正反対というのが、すでに3年前に下された結論だった。

さらに南北の往来と貿易が停滞したこの3、4年間、北朝鮮の中国依存は急速に進行している。SK経済経営研究所のイ・ヨンフン研究委員によると、昨年の北朝鮮の対中国貿易依存度は90%にのぼり、北朝鮮市場で取引されている製品のうち中国製品の比率は80-90%を占めるという。その結果、北朝鮮住民に親しく感じる国を尋ねたところ、「中国」が70.4%であるのに対し、「韓国」は3分の1水準の24.0%にすぎないことが分かった(ソウル大平和統一研究院2012年北朝鮮離脱住民意識調査の結果)。

閉鎖社会の北朝鮮に関する情報を得るのは容易でない。しかし最近は有用な研究結果もかなり出ている。上に挙げたものが代表的な例だ。こうした結果は、今後の韓国の対北朝鮮政策に役立てられるものだ。上の例は、韓国の対北朝鮮政策が統一を目指せば、少なくとも北朝鮮住民の好感を得る方向に進展することを示唆していると、記者は信じる。」

http://japanese.joins.com/article/493/160493.html?servcode=100§code=120

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