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ぼんくら工学部生は、立派な研究者になれるや否や。徒然なる苦闘と雑記

誤解されます

2005-07-03 22:53:46 | Weblog
 SFが好きだというと、「スターウォーズとか?」といわれる事は結構多い。アメリカ人にも言われたので、普通人のSF認識など大体そんな物なのかもしれない。
 反論する気にもならないが、あれは少しも面白くない。先日エピソード1を見てその思いを強くした。何より殺陣が酷い。まるで約束組手のようで、斬り合いの緊張感がない。「マッハ!!!!!!!!」でも観てしゃきっとしろ。他にも兵士の動きなど、基本的な所が鈍い。あれでも警備兵か?
 まあ、映画としての評価は色々あるでしょうが、やっぱりSFとしては不誠実である。ファンタジーには守らなければならないルールが一つある。自分で作った「世界」の法則を変えない事だ。SFにはもう一つ加わる。「それが、たとえ疑似科学であっても、説明されている事」。
 既存の科学法則に反するもの(時間移動など)を出す時は説明を捻らないといけない。もちろん、50年経ったら笑っちゃう事にはなるとしても。さらに、それは再現性がなくてはならない。どのキャラクターがやっても手順さえあっていれば実行出来るものしか出せない。これ現実世界と同じである。
 常に守られるとは限らないが、これが大枠である。故に宇宙人が食用に人間を飼うような作品はコメディーかにしかなりえない。身体組成がそれほど近ければ牛か豚の方が効率が良い。
 SFは決して自分勝手なルールで出来ている訳ではない。自分の頭の中で、整合性のある世界観一つ生み出さなければ面白くならないのだから、大変である。対してSWの世界は歴史的な人間社会のメタファーでしかない。設定がいかに細かかろうと、「スキズマトリックス」の様な人間そのものの変質を見せてはくれない。ついでに戦闘シーンも、宙戦なのに距離感が無い。
と、いうことで皆さん、航空宇宙軍史を読みましょう(結局これが言いたかった)。

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