という記事が今日のアリゾナリパブリックに載っていた。
アリゾナはカリフォルニア、テキサス、ニューメキシコに次いで英語を第一言語としない子供たちが多いそうだ。メキシコに面している州だから当然の結果だろう。
それにも関わらず、2000年のプロポジション203が通って、バイリンガル教育が禁止されてしまったのである。
私が思うに、プロポジション203を支持した人たちは英語しか話さない人が多く、スペイン語がまかり通ってしまう現状に恐れを示したのだろう。
また、アメリカなのだから英語で学べば、英語が上達して学力も上がるとでも思ったのかもしれない。
結果は、英語を第一言語とする子供たちとそれ以外の子供たちの差が広がっているようだ。おまけにフェデラルが勧める英語を学ぶ子供一人に対して$1200から$2500追加金を大きく下回る$360しか使っていないようだ。
英語を第一言語としない子供の大半は、スペイン語を第一言語とする子供たちである。よく分からない英語で説明されて他の科目も分かるはずもない。貧困層の為に親が教育に協力的とも思えない。
結果、どんどん差が広がるのだろう。
いっそのこと、スペイン語を第一言語とする子供が大半を示す学校は、カナダのフランス語圏が行っているように、週に何日かはスペイン語で教えて、他の日は英語で教えるというように、徹底的にバイリンガル教育にしてしまえばいいのに。
そうすれば、スペイン語を母国語とする子供たちは、スペイン語で学ぶ日は自信を持って勉強に励めて、英語で教える日が半分の為に分からない所はスペイン語の日にスペイン語で聞けば、英語の意味も深く分かる。
英語が第一言語の生徒もこの方法を使えば、使えるスペイン語が学べて一石二鳥ではないか?
この方法の方が、英語一辺倒にするより学力があがるような気がする。