開智望小学校 合格 男児
長男が生まれて半年ほど経った頃、インターネットで保育園探しをしていたところ、偶然アヤアカデミーのブログに出会いました。
読み進めていくうちに長男を開智に入学させたい!そして、開智の教育方針と同じ考え方をされていて子ども思いで熱心な先生のもとで学ばせていただきたいと思うようになりました。
たしか長男が1才半になったころ、入塾希望のメールをさせていただいたと記憶しています。
当初、主人は私立小学校受験にさほど意欲的ではありませんでした。
ところが、開智総合部の学校説明会に参加し、先生のお嬢さん(当時5年生)が新聞作成の編集部長をされていて100人近い保護者の前でも声をふるわせたり顔を赤らめたりすることもなく堂々と新聞販売のプレゼンをされているのを見て、衝撃を受けたのです。
1年生からプレゼンに慣れていれば将来必ず役に立つはずだと、主人もそれ以降受験に意欲的になりました。
そうして、待ちに待ったアヤアカデミー入塾。
新年中クラス初日のフィードバック…
もう散々でした!
インターナショナルスクールに通園していたこともあり、日本語の語彙力が弱く、運筆力もなく、数の認識がまったくできておらず、先生からたくさんの指導を受けました。
入塾までの2年間何をやってきたんだろう…と、長男に申し訳なくて帰りの電車で自分の至らなさに泣きました。
私たち夫婦はアヤアカデミーの入塾が決まっていたので安心しきっていたのです。
アヤアカデミー入塾=合格と勘違いしていたのです。
その日から気持ちを入れ替え、フィードバックを参考にコツコツと受験勉強を始めました。
当初、積み木やパズルといった立体操作が苦手でしたが、すべての立体教材を2セットずつ購入し、親子で競ったりしながら毎日かかさず取り組みました。
すると、年長の春ごろには私が真剣にやっても長男の方がスピードが早くて驚かされることが多々ありました。
授業でも先生に「パズル王」とまで言っていただけて、自信がつき、自宅での練習に拍車がかかりました。
コツコツと積み木やパズルに取り組んだおかげで、難易度の高いプリントでも2Dや3Dでイメージできるようになり、図形問題はいつのまにか得意分野になっていました。
授業の宿題プリントは5回分コピーして日にちをあけて復習しました。
けれど、到達度テストでは結果が出ず、先生に初見問題の対応力が弱いと的確な指導を受けました。
それからは先生に勧められたドリルなどの割合を増やして学習しました。
市販のドリルはアヤアカのプリントより簡単なものが多く、1ページあたりの問題も少ないので好んで取り組み、1日30枚程度こなすことができました。
理解しにくい問題は実際に切ったり折ったり回転させたり、実物を使って実験したりと具体物を使うことで理解させるようにしました。
難易度の高い問題こそ急がば回れ!
ひたすらプリントをやるより、時間をかけて五感を使うことで理解が深まりました。
トマトがどのようになっているかという問題で、リンゴのように木に実がついている絵に○をつけた時は唖然としました。
プリントや図鑑で学ぶには限界があると感じ、畑を借りて植え付けから収穫まで体験させました。
収穫体験をさせたことで、食物に関する知識はもちろんのこと、観察力もつきました。
先生は、「子どもは体験していないことはできない」とよくおっしゃいます。
本当にその通りだと思います。
季節問題はとても苦手で、受験に間に合わないのではないかと心配でした。
そこで、先生のアドバイス通りリビングに春、夏、秋、冬の模造紙を貼り、そこに授業のプリントや本人が描いた絵、本人が写っている季節に関連した写真を貼っていつでも目に入るようにしました。
すると長男のほうから「もう夏なのにまだチューリップが咲いてるね」「秋だからお月見の季節だね」など、季節を意識した会話をしてくるようになりました。
夏期講習のころには季節問題はバッチリ!でした。
運動面では、アヤアカ主催の「入試分析会」で5月の「運動・行動観察特訓」のあとから真剣に対策をし始めたものの苦労されたご家庭が多い、との情報を得ていました。
そこで、先生がお勧めされている「体育家庭教師トモスポ」のトモ先生に年少の12月から月2回の指導をお願いしました。
トモ先生は1日腹筋10回、その場ドリブル10回など細かく宿題を出してくださいます。
宿題をやるとシールを宿題シートに貼り、シールが貯まると手づかみで取れた分だけお菓子をたくさんもらえます。
長男はそのご褒美が楽しみで先生が来てくださる日までに宿題シートにシールがたまるよう自分でスケジュールを考えて取り組んでいました。
開智の運動課題はどの学校より難しく、幅広い運動能力を問われ、かつ,タイムも評価されます。
サーキット形式なので、いくつかの課題を正確に覚えて実践しなければなりません。
長男は受験を視野に入れたトモ先生のご指導のおかげで模擬試験でも本試験でも安定した良い成績をとることができました。
こうして、先生にご指導いただいたことはできる限り実践しました。
が、長男は3月生まれ、男子、インターナショナルスクール通園という、受験にとっては不利な条件がそろっていました。
夏期講習が終わったあとの模擬テストもなかなか良い結果が出せませんでした。
それでも新年中クラスから通っていたので基礎学力はしっかりついていて、類題をたくさん作って練習していくうちに正答率も上がっていきました。
そして、迎えた本試験当日。
先生にいただいたお守りと秘密の薬のおかげで持っている力を出し切ることができました。
秘密の薬の効果が出たのも、長男に我が子のように接してくださった先生と長男の信頼関係が築かれていたからだと実感しています。
受験に合格するだけであれば、他の大手塾でもまかなえるのかもしれません。
家庭学習をして年長になってから塾通いをスタートするのも一つの考え方だと思います。
しかし、家庭学習では補えないことがアヤアカデミーにはたくさんあります。
手作りプリントはレパートリーに富んでいて、開智だけでなく都内難関校をはじめとする様々な問題形式に慣れることができるため、やみくもに問題集を購入するより効率的です。
授業後のフィードバックでは、積み木の数、テトリス、シーソー問題など受験に頻出問題の解き方のコツを教えていただけます。
そして、最大でも4人の授業なのでフィードバックの内容も大まかなものではなく、細かく指導していただけるので家庭学習に活かすことができます。
長男は年少11月開始の新年中クラスからアヤアカデミーへ通っていたため、徐々に難易度の高い問題に移行していくことができました。
もちろん、ヤル気の出ないときもありました。
そんな時は「先生に電話するよ!」と言うと勉強しました。
ただ、それは先生がコワいから勉強するのではなく、先生に褒められたり好かれたりしたいから勉強していたのです。
それだけ先生のことが大好きで信頼しています。
その証拠に、現在通っている小学校準備クラスは、先生に空きコマがないため19時スタート、帰宅は22時という夜遅い授業であるにもかかわらず、先生に教えてもらいたいと長男は喜んで通っています。
受験が終わった今でも勉強が大好きな子どもに育ってくれて、母としてとてもうれしく思っています。
小学校に入学してからあと伸びするための学力は、アヤアカデミーでの学習スタイルが大切だと実感しています。
受験をしなければ叱らなくてすむのに…
受験をしなければ時間を気にせずゆったりと過ごせるのに…
そう思ったこともあります。
でも、受験をしなければ長男とイスをくっつけて同じ目標に向かって取り組むことはしなかったでしょう。
意識的に体験学習をすることもなかったと思います。
たくさん叱りましたが、長男はお母さんと勉強できて楽しかったと言ってくれます。
大変だと感じたこともありますが、私も受験を通して長男と深く関わり合うことができてとても楽しく充実した2年間を過ごすことができました。
私が長男の受験勉強に時間をあてられるよう、食事の後片付けをしたり、妹と遊んでくれたりしていた主人にも感謝しています。
実は、長男が年長クラスにあがったころ、長男の妹が急死しました。
長男は精神的に不安定な時期が数週間続きました。
アヤアカデミーには行きたいけれど私と離れられなくて泣き続ける日々でした。
私自身も、自分の気持ちを保つだけで精一杯で、長男にどう接してあげればいいのかわからず、方向性を見失いそうになっていました。
そんななかでも、先生は長男の心を受け止め、しっかり見てくださいました。
長男は徐々に笑顔を取り戻し、しばらくすると一人で教室に入ることができるようになりました。
泣かないで教室に入れたときどれだけ嬉しかったか。
先生には家族一同、本当に感謝しています。
その後誕生した次女の受験ライフが待ち遠しいです。
もちろん新年中クラスから通います。
そんな気持ちにさせてくれるアヤアカデミーと出会えて先生に出会えて本当に良かったです。
改めて、志望校合格に導いてくださり、ありがとうございました。