粟やん日記

何気ない事を書いていこうと思います。主に台湾の言葉の勉強について書いていこうと思います。

焦がれる秋風

2016-10-26 23:20:02 | 日記
秋風は春風に憧れました。(春風は吹き抜ければ様々な命が芽吹く。しかし私が吹き抜けると葉は枯れ、虫は朽ち、動物は籠ってしまう。私は何なのだろう。温さは春風と同じくらいだろうに‥)

夏風が言ってくれました。「お前がいないと俺が暑くした気温が暑いままだ。お前がいてくれるから生命は暑さから解放され、一時の清涼を得て、厳しい冬に備えられるのだろう。また、お前がいてくれるから生命は次の世代に命を託し、散っていけるのだろう。」

冬風が言ってくれました。「あなたがいてくれるから、私は好き勝手に吹き抜ける事ができる。誰も気にせずに。しかし私は孤独だ。好き勝手に吹き抜けられるが、皆私を恐れ、いなくなってしまう。私も生命を傷つけるのは嫌だ。だからあなたがいてくれるから、私が吹き抜ける前に生命を避難させる事が出来る。」

秋風は立ち直りました。また吹き抜けようと思いました。