オーデック ブログ

写真好きの建築女子が綴る、日々のあれこれ!

馬頭広重美術館

2008年10月19日 | 建物探訪
先日、石の美術館と一緒に見てきました。
こちらも隈研吾氏の設計で、平成12年秋にオープンした美術館です。


建物はゆったりとした平屋建てで、
大変シンプルなデザインで背景の山並みに調和しています。


屋根と外壁は八溝杉のルーバーで覆われ、
時間と共に風雨にさらされた杉材は少し黒ずみ、
自然に溶け込んだ風合いとなっていました。

八溝杉のほか、白河石(芳野石)や烏山和紙など、
地元産の天然素材がふんだんに使われています。

展示されている大半は寄贈された、「青木コレクション」で、
歌川広重の肉筆画や歌川派の浮世絵などが展示されています。

平成7年1月の阪神淡路大震災で被災された青木藤作氏のご遺族から、
これらコレクションの寄贈の申し出が故郷である馬頭町にあり、
美術館建設がスタートしたようです。


通り抜けになっている入口部分、
右側が展示スペース、左側は売店とレストランが入っています。


中央を通り抜けた、北側の様子です。
一面砂利敷きで、奥には竹が見えます。
シンプルで、計算された空間美。すがすがしさを感じます。

写真を初めて習った写真家の先生から、
竹の秋は春、竹の春は秋と教えて頂きました。
ご覧のように秋なのに竹の春ですね。(納得)


外部にさりげなく置かれたベンチですが、
ルーバーでデザインが統一され、筋交もあり空間のとり方も絶妙です。


外部に設置されているトイレも色がおさえられ、
前には坪庭もあります(たぶん地元の石でしょう)

是非、興味のある方は石の美術館と合わせてお出かけください!

那珂川町馬頭広重美術館
栃木県那須郡那珂町馬頭116-9
0287-92-1199


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コメント (2)
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