MUSIC IS THE SCENERY

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Virginia Astley / Hope In A Darkened Heart

2009-08-08 02:58:15 | この1枚

世界的に全滅状態(廃盤)が続いていたVirginia Astley作品。
坂本龍一がプロデュースで参加した86年の3枚目
『Hope In A Darkened Heart』(邦題=サム・スモール・ホープ)が
Hayabusa Landingsから9月30日に紙ジャケで再発されます。
David Sylvianとのデュエット「Some Small Hope」も収録された
彼女の代表作品です。

坂本龍一が10曲中最初の6曲をプロデュース
残る4曲は初期シングルなど3曲とボートラ1曲の構成で
LPや17年前にCD化されたものと変わっていません。

このアルバムでももちろん
彼女特有の澄んだ声で美しい曲を歌ってくれています。
クラシカルでアコースティックな世界です。

新曲6曲の中では
Oscar Wildeの小説を題材にした「So Like Dorian」、
ライヴでよく演奏していた曲をアレンジして
少し面白いリズムに生まれ変わった「Tree Top Club」、
そして「Some Small Hope」が聴きどころです。

しかし収録曲のうちどの曲が一番好きかというと
85年のシングル曲だった「Darkness Has Reached Its End」です。

この人の一番良かった時期は
このアルバムの前年である85年ではないかと思っています。
それくらい「Melt The Snow」「Tender」「Darkness Has ~」と続いた
シングル3枚が素晴らしい出来でした。

1st『From Gardens Where We Feel Secure』がCD化された時に
「Melt The Snow」はボートラとしてそこに収録されましたが
もう1曲の「Tender」は未だにCD化されていません。
牧歌的で英国の田園風景を感じさせる彼女の音楽の中でも
おそらくこの曲が最高傑作だろうと思われるのに。

ついでに言うと、83年の編集アルバム『Promise Nothing』収録の
Russell Webb作「Soaring」も是非CD化して欲しいところです。

《収録曲》
Some Small Hope
A Father
③ So Like Dorian
I'm Sorry
Tree Top Club
⑥ Charm
Love's A Lonely Place To Be
A Summer Long Since Passed
Darkness Has Reached Its End
⑩ A Day, A Night



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