MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

England Is Mine(『イングランド・イズ・マイン モリッシー,はじまりの物語』)

2019-07-30 22:53:41 | その他
(7月27日17:10~ 横浜「ジャック&ベティ」)
 
映画館に足を運んだのは10年ぶり以上のこと。
横浜の「ジャック&ベティ」で公開中なのは知っていたので
見ようかどうしようか迷っていたところ
劇場近くの古書店に
探している本があることが分かったのが決め手に。
 
ロック・ヒーローらしからぬロック・ヒーロー
モリッシーのザ・スミス以前を描いた作品。
しかし、事実を基にしてはいるものの
ノンフィクションではなく創作なので違和感のあるシーンも。
 
基本的にはザ・スミス以前のモリッシーについて
多くを知っているわけではないので
事実の一端を垣間見ることができたのは大収穫。
 
この手の題材の映画としては、とにかく地味な作品。
しかし、そこがザ・スミスでありモリッシーらしくもある。
上辺だけでただ盛り上がる演出ではなく
モリッシーの心の内側とともに淡々と事実が描かれていく。
 
ザ・スミス初期作品の歌詞など世界観も散りばめられていて
ファンにはクスッとさせられる場面も多い。
 
違和感があったのはモリッシー役の俳優が美形すぎたのと
彼の持つ繊細さが
自分が感じていたのとは少し異質だったこと。
まあ、それでもモリッシー役がピタリと嵌る俳優など
この世にいるとは思えないのも事実なのだが。
映画の中では彼の皮肉屋の面も出てはいたのだが
少し綺麗すぎた印象だ。
 
リンダーは実に魅力的に描かれていた。
ルーダスのアルバムは1枚だけ聴いたことがあったが
前衛的過ぎて私の耳には合わなかったので
それきり棚に入ったままになっている。
彼女のアート作品は機会があったらぜひ見てみたいと思った。



先に上映された東京の劇場では
観客の多数が20、30歳代だったという情報もあったが
「ジャック&ベティ」は大半が50代か40代で
全体でも30~40人程度の入り。
映画は本当に滅多に見に行かないのだが
単館上映が性に合っている。


The Smiths - Still Ill

 
コメント
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