英語の「twilight」(黄昏、夕暮れ)はフランス語で「crépuscule」
さらに日本語では「逢う魔が時」という古語もあります。
今回の作品は80年代から90年代初めにかけて隆盛を極めた
ベルギー・ブリュッセルのインディーズ・レーベル
Les Disques du Crépusculeの6アーティストのその後
という意味合いのコンピレイション・アルバムのようです。
LTMレーベルからの発売です。
収録アーティストはAntena、Anna Domino、Cathy Claret、
The Names、Paul Haig、Blaine L. Reiningerで
新曲と過去の曲の新録ヴァージョンで構成されています。
(それぞれ3曲、The Namesは2曲)
この中で個人的な目玉はAnna Domino。
「Rythm」「The Light」「Wonderkeys」が収められましたが
このうち「Rythm」は初期シングルのリメイク。
残り2曲が新曲で
「The Light」は「The Light Downtown」
「Wonderkeys」は「Wonderkey」のタイトルで
MySpaceにアップされています。
(「Rythm」新録も聴けます)
どちらもニューヨークを歌ったもので
「The Light」はニューヨークへの愛を込めた曲で
「Wonderkeys」は77年に書いたシンプルな曲とのことです。
Snakefarmの活動を潜り抜けてたどり着いた音楽で
歳を重ねた分の余裕は感じられますが
80年代の曲と比べても
それほど大きく変わったという印象はありません。
変わらず良いという意味です。
欲を言えば「On the Hudson」も入れてもらいたかった。
他のアーティストではCathy Claret「Toi」の新録と
新曲の「Tell Me Why, Soledad」
Antenaの「Little Boxes」がとくに良かったです。
冒頭に「逢う魔が時」と書きましたが
Crépuscule作品をいち早く日本に紹介した新星堂には
オーマガトキという関連会社・レーベルがあります。
Antena - Little Boxes → ♪
Anna Domino - Rythm(オリジナル・ヴァージョン)→ ♪
Cathy Claret - Toi(オリジナル・ヴァージョン)→ ♪