風に吹かれて~ 

大人になれない大人。
二代目「王将」のよもやま話

郷土料理百選

2007-10-27 13:55:17 | コラム
 農水省による「農山漁村の郷土料理百選」のインターネット投票結果が出ていた。ベスト10をみると、山形のいも煮をトップに、鹿児島の鶏飯、秋田のきりたんぽ鍋等々、名前だけは誰もが知っているそれぞれの郷土を代表する料理が並ぶ。翻って、わが鳥取はというと…。残念ながら、百位以内に一つも入っていない。

 前々から感じていたことだが、確かに鳥取にはこれといった郷土料理が見あたらない。県外からの観光客に「地元の名物は」と聞かれても、はっきりとした回答ができないことが多い。松葉ガニやイカなど日本海の豊富な魚介類、黒ぼく大地や砂丘地で育った野菜、穀物など素材そのものには恵まれて、おいしい物はたくさんあるものの、胸を張って郷土が誇る料理として紹介できないもどかしさがある。

 日本海新聞の22日付「海潮音」は、全国に比べて郷土色が打ち出せていない感じがあると述べている。まったく同感である。この中で提起されているように、歴史や文化に育まれた、地域に埋もれている郷土料理の掘り起しを早急にやってみる必要があるだろう。そうでないと、食文化の面からも鳥取は取り残されてしまう。

 個人的には、弓ヶ浜に伝わる祝い料理の「いただき」とか、同じような「ののこめし」「大山おこわ」などは、もっと全国に発信してもいい、自慢できる一品だと思っている。


農山漁村の郷土料理百選
http://www.rdpc.or.jp/kyoudoryouri100/index.html

和牛博覧会

2007-10-15 11:55:17 | Weblog
 牛のオリンピックと言われている全国和牛能力共進会鳥取県大会を見てきた。愛称「和牛博覧会」。5年に1度の牛の祭典である。
 
和牛に関しては無知に等しいが、会場に足を運んで審査風景を目の当たりにし、畜産農家が手塩にかけて育てた愛牛にかける思いがひしひしと伝わってきた。
 
和牛能力共進会と聞くと、なにやら専門的で関係者以外のわれわれ一般の者には遠い存在のように思えていた。それを今回「和牛博」と称し、誰もが訪れやすい雰囲気としたのは、実行委員会のまさに殊勲打であったと思う。
 
 和牛博は、食の祭典でもあった。各ブースでは、ブランド牛の試食もあり、とろけるような肉を堪能させてもらった。1個千円の和牛飯にも舌鼓を打った。

こうした肉が手ごろな価格で食べられるようになればといいのだが、一方で畜産農家が一頭の牛を育てるのにどれだけの経費をかけているかを考えると、そう簡単ではない。
 
 生産者と消費者。和牛肉の世界で、双方の溝が少しずつ埋まっていくようになればいいのだが…。食料自給率も落ち込んでいく中、農政の責任はますます重くなる。

味覚の秋

2007-10-05 18:48:07 | コラム
 味覚の秋。昔からの形容通り、この季節になると食欲をそそる、おいしい物が次から次へと出てくる。分かっていながら、ついつい箸が進んでしまう、まさに馬ならぬ人肥ゆる季節である。
 
 味覚の秋の代表格といえば、マツタケがある。昨年は、一度だけご相伴に預かったが、食べたというほどのものではない。土瓶蒸しに入った、ほんのひとかけらを口に入れただけ。それでも、天下を取ったったような、妙な優越感に浸られるのは、味覚の王者の王者たるゆえんか。
 
 さて、今年は? 一年中、野山を駆け回っている茸採り名人が自慢気に言う。「暑い夏が長く続いたので、今年はあまり期待できないだろう」と御託儀。まあー、われわれ庶民には、取れようが取れまいが、あまり関係ないことではあるが…。

 スーパーの生鮮食品棚に「マツタケ」が並ぶようになった。産地を見ると、中国や韓国、カナダ産が席巻。国内産に比べれば、手に入れやすい値段ではあるが、肝心な香りがあまりしないという評判だ。もっとも、それ以前に外国、特に食の安全性をめぐってマスコミなどが取り上げている中国産などは何が混入しているか、正直言って中国産と明記されているだけで、二の足を踏んでしまう。
 
 国内産は、山の名人が言うように、今年あまり出回らないとすれば、需給バランスで目玉が飛び出るような値段になるのは察しがつく。競りで5万、10万と、高値で落とされるマツタケは、いったい誰の口に入るのだろう。「香りマツタケ、味シメジ」。こちらはシメジ料理で我慢するしかない。

めがね2

2007-10-01 11:48:50 | Weblog
 出来上がりました。め・が・ね
 早速、遠近両用をかけてみた。おや? 景色がひずむ。前にかけていたものより、少し遠視レンズの度を強くしたからか、どうも見辛い。ピントを合わすのに顔を上げたり、下げたり。少し調整をしてもらったが、慣れるまでには少し時間がかかりそうだ。
 ほかの2本はばっちり。特に、遠視専用(決して老眼とは言わない)は、とても重宝している。パソコンの画面がぱっと明るく開けたようで、細部までよく見えるようになった。これで、仕事もはかどる?!
 さて、めがねを取りに出掛けた2週間ぶりの大阪。甥っ子も同行し、5時間ほど難波周辺を散策。久しぶりに「金龍ラーメン」を食べ、回転ずしも20貫ほどペロリ。初めて、日本一のたこ焼きも食し、たこ焼きに対するイメージが変わった。行列ができるわけです。本当、うまかった。食いだおれの街、大阪。奥が深い。