風に吹かれて~ 

大人になれない大人。
二代目「王将」のよもやま話

初登山

2007-05-23 21:04:39 | Weblog
 結婚して26年目。初めて、母ちゃんと2人で山登りをした。場所は、岡山県立森林公園から登れる標高1000㍍ほどの山。山登りといっても、少々勾配のきつい遊歩道を進むような行程。出来れば、鳥取県と接する尾根を縦走してみたかったが、母ちゃんの体力と雨模様の状況を考え、途中の「ぶな平園地」までにした。この一帯には、ネマガリタケの群生があった。背丈を越えるネマガリタケをかき分け、スズコ探しに興じ、100本ほど収穫。時期がやや遅いのか、ほとんどが大きく成長しており、ほどよい大きさのものは少なかった。下山は、別のルートをたどり、1時間半ほどで管理棟まで戻った。心地良い疲労に、中高年に山歩きがブームとなっている理由が少しだけ分かるような気がした。 
 汗をかいた後は、お決まりの温泉へ。近くにある奥津温泉の「花美人の里」でひと風呂浴び、レストランで食事。久々の昼ビールと山登りの疲れで、施設の休憩室で2時間ほど昼寝した。有意義な休日でした。

岡山県立森林公園
http://www.pref.okayama.jp:80/norin/rinsei/shinrinkouen/index.htm

自然の恵み

2007-05-18 13:51:33 | Weblog
 春全開、いや季節はもう初夏の様相。アカシアの木に、白い花が咲いている。自宅裏の丘に群生するアカシアにも白い可憐な花が次々と垂れ下がり、季節の移り変わりを敏感に知らせてくれる。
 晩餐で、アカシアの花の天ぷらを食してみた。同僚から、食用になるとは聞いていたが、食べるのは今回が初めて。摘ませてもらった10房ほどを天ぷらにしたが、特に個性的な味という感じはしない。評価は別にして、グルメリストに新たな初物が加わった。
 自然の恵みといえば、最近はスズコ(スズノコ)採りにはまっている。岡山県北部の山で、偶然見かけたのがきっかけで、二日間連続してのスズコ採りとなった。とはいえ、重装備を整えての本格的なものではない。普段着で、道端に点在するネマガリタケを見つけては、根元付近を探すといった楽な方法。これで、50本ほどの収穫があった。
 スズコには、せつない思い出がある。母親代わりだった叔母が病に倒れる前、もらった沢山のスズコを処理し、塩漬けにしていた。一人で皮むきから樽への仕込み。大変な作業だったと今になって思う。その叔母も亡くなり、塩漬けのスズコもとうとう食べる機会を失い、廃棄処分にしてしまった。申し訳なく思う。
 初めて収穫したスズコは、茹でてみそやマヨネーズを付け、酒のつまみにした。口中に広がる風味に、かつて実家で一緒に炭火を囲み、にぎやかにスズコを食べた親父や叔母のことをふと思い出した。

黄金週間

2007-05-07 19:32:05 | Weblog
 あっという間に終わった感のある黄金週間。前半はのんびり、後半は子どもたちも帰省し、にぎやかな中で楽しい休日を過ごした。後半の2日間は、家族4人で四国へ旅行。宇野からフェリーで香川県高松市に入り、まずは腹ごしらえ。ここは、四国。当然、頭に描くのは「うどん」の三文字。インターネットで下調べしておいたうどん屋を目指したものの、なかなか見つからず断念。カーナビを頼りに、次のうどん屋を探すも、こちらは定休日で、仕方なく、途中で見かけた製麺所(こちらは、製麺所直営の店が多い)ののれんをくぐった。ここは、かけうどんのみで、流行のぶっかけなどのメニューはない。これが良かった。麺はさぬき特有のシコシコで、つゆがとてもおいしかった。サイドメニューの天ぷら、特にゴボ天は形も珍しく、味にも満足。映画「UDON」の影響もあって、目にしたどの店も行列が出来ていた。
 連休の渋滞に巻き込まれながら、小学校の修学旅行以来、40年ぶりに源平合戦で知られる屋島へ向かった。遊歩道を巡りながら思い出探しをするが、記憶がない。一番の売りであろう瀬戸内の景色も残念ながら、もやがかかって遠くまで見渡すことが出来なかった。下山後は、四国村の一部を見学し、徳川家ゆかりの神社を参詣。母ちゃんは、脚の短さもあって、長い石段に「ヒイ、ヒイ」。日ごろの運動不足を露呈した。この日のお泊りは「屋島第1健康ランド」。料金も安く、手軽に泊まれる健康ランドは、各地を旅行する際、時々利用させてもらっている。これ、旅の極意の一つ。
 2日目は、あいにくの雨。高松自動車道を東進し、初めて徳島県入りした。鳴門の渦潮が見られる公園に到着し、渦潮の発生を期待。しかし、潮の干満時間帯がずれていたので、雄大な渦は姿を現さなかった。いつか、また訪れてみたい。徳島市内では、名物の徳島ラーメンを賞味。人気の店「いのたに」は、開店間もないのに大勢の客。おばちゃんたちの客あしらいのうまさに驚き、あまり経験のない生卵入りラーメンの味を堪能させてもらった。
 帰路は、神戸淡路鳴門自動車道を利用。淡路島を横断し、明石大橋を渡って神戸三宮に向かい、ここで子どもたち2人とはお別れ。JRで娘は大阪へ、息子は名古屋へと帰っていった。父ちゃんは、この瞬間がとても寂しい、のである。母ちゃんと2人きりとなった帰り道。一般道を利用して、約5時間がかりで自宅へ戻った。今回のルートは、前々から一度たどってみたいと思っていた。正直、疲れたが、それ以上に満足感にあふれた旅だった。