海外生活の鉄人

理想に燃えて『海外生活の鉄人』と題したが、人生読めずに失敗の連続、アルミ箔程度の人生、でも楽しければそれでいいかと。

20.世捨て猫、《フリージ・チイちゃん》と《エアコン・チイちゃん》

2012-04-26 | 外国の犬や猫たち 私の犬猫交遊録
リュウちゃんがいなくなって、我が家は寂しい雰囲気になっていた。私とNaoちゃんが、リュウちゃんの話をすると、悲しみというよりも、いつでも、《天寿を全うさせてやれなかった悔しさと自分たちの至らなさ》に行き付いた。ついつい、涙がにじんでしまった。というのも、最近、近所の、犬の散歩仲間のドイツ人の愛犬が逝ってしまった。リュウちゃんと同じような犬だったが、かなりの長寿犬で、目は普通に開いているのだが、老衰で片目が見えず、散歩のときもまともに歩けず、小さなジャンプを繰り返すような歩き方をしていた。その後、自力で歩けなくなり、彼は愛犬を抱いてやって、散歩していた。スーパーマーケットで彼を偶然見かけて、少し世間話をしたとき、愛犬は、動けず、餌も摂らなくなった。日に日に弱っていくのを見ているのが辛く、行きつけの病院の獣医さんにお願いして、逝かして貰ったと、なみだを堪えながら話してくれた。最期に小さく吼えたそうだ。それに比べると、我々は、りゅうちゃんを、あまりにも早く逝かせてしまったのではないか。

驚いたのは、猫のアンジーの落ち込みようだ。世捨て人ならぬ、世捨て猫のようになってしまった事だ。それまでは普通に生活し、リュウちゃんと、お互いの餌を盗みあい、たまにアンジーが怒ってリュウちゃんを引っかいたりしていた。それでも、お互い、いつでも、付かず離れずの距離にいた。寝るときはリュウちゃんと一緒だった。急にリュウちゃんが居なくなって、生活の張りを失ってしまったようだった。以前よりも横暴に、我がままになり、何に対しても無関心になってしまった。

アンジーに、新しいニックネームが付いた、《フリージ・チイちゃん》と《エアコン・チイちゃん》だ。    
《フリージ・チイちゃん》= 生活を失ったアンジーには、食べる事しか考えられなくなったようで、日がな一日、冷蔵庫の前から離れなくなった。冷蔵庫の開け閉めのたびに、餌をねだって、ニャーオ。こちらも、本人に相談もしないで、虚勢手術をした負い目があるので、ついつい、良くないと分かっていても好きそうな餌を過分に与えてしまう事になった。結果、アンジーは丸々と太ってしまった。 
またの名の《エアコン・チイちゃん》= エアコンを掛けると、冷蔵庫前から移動して、一番風の当たる位置にやって来る。長々と横になって、動かない。名前を呼ぼうが、こずこうが、動かない。



アンジーこと チイちゃん。この頃、元気がない。この写真も、引っ張り出して、無理やり撮った。
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