最接近の前日、小惑星 2014 JO25 が、カリフォルニアのNASAのゴールドストーン深宇宙通信施設の70メートルアンテナのレーダーイメージで撮られた。左上から30のこのレーダーイメージは、5時間毎に約1回転する小惑星の2つのこぶの形を明らかにしている。最大のこぶは差渡し約610メートルである。危険な小惑星のリストにあるこの宇宙の岩は、4月19日に地球に接近し、地球と月の距離の4倍の、180万キロメートルを通過した。この小惑星は小型の望遠鏡でもかすかに見えた。この小惑星は、NASAの近地球天体観測プロジェクト、カタリーナ全空調査の A. D. Grauer によって、2014年5月に発見された。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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<ひとこと>: この小惑星の接近は「ホームページ」の「今後数カ月間に予想される出来事」でもお知らせしていたものです。これまでの小惑星の接近通過は地球と月の間でも多数あり、これに比してこの岩の衝突の危険度はほとんどないと考えられます。しかし、大きさは問題です。更に大きくなると距離が離れていても相互の重力の影響から、地球の大気、周回中の人工衛星などにも影響が出る心配があります。なお、今日時点で潜在的に危険のある 1,798 の小惑星が発見されています。