天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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1月31日:国際宇宙ステーションで昼食の準備をする

2015年01月31日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションで、欧州宇宙機関の宇宙飛行士サマンサ・クリストフォレッティ(イタリア、女性)が、宇宙食料水分再添加装置(space food rehydrator)を使って彼女の昼食を準備する。

<参考>: 水再添加装置(rehydrator)は乾燥させた食物に水分を加える装置。国際宇宙ステーションでは、長期保存のため、乾燥させるか、熱処理の上密閉された食料が殆どである。また、粉末状になって飛び散る恐れのある食料や飲料(例えばパンなど)は、無重力では微粒が落ちることなく浮いてしまうため機器の故障の原因ともなる。この種の食料品には特別な配慮が必要になる。初期のスペースシャトルのころと比較すると食料品にも格段の進歩が見られる。宇宙食(JAXA)参照。

<出典>: ISS Image Gallery

<大判>: イメージをクリック。

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1月30日:2015年NASAの追憶の日

2015年01月30日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAは、一年の追憶の日に、NASAの他の同僚達と共に、アポロ1号、スペースシャトルチャレンジャー、スペースシャトルコロンビアクルーに哀悼の意を表している。NASAの追憶の日は、探査と発見を進めている間に生命を失った、NASAのファミリーメンバーに敬意を表している。

参考: NASAは毎年1月末に、NASAの事業で命を失った人達の“追憶の日(The day of Rememblance)”を設けています。その代表的な例として、アポロ1号(1967.1.27)、スペースシャトルチャレンジャー(1986.1.28)、スペースシャトルコロンビア(2003.2.1)の事故に遭遇して死亡したメンバーが挙げられます。

<注>: イメージは動画です。アポロ1号(3名:白のスーツ)、チャレンジャー(7名:ブルーのスーツ)、コロンビア(7名:オレンジのスーツ)の順にクルーが表示されます。

<参考>: オバマ大統領、NASA長官の哀悼の言葉と、各クルーの思い出のビデオはこちらから。

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1月29日:NASAとマイクロソフト、科学者達に「火星での作業の場」を提供する

2015年01月29日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAとマイクロソフトは、マイクロソフトホロレンズ(Microsoft HoloLens)と呼ばれるウェアラブル技術を使って、科学者達が火星で仮想的に働くのを可能にする、オンサイト(OnSight)と呼ばれるソフトウェアを開発した。NASAのジェット推進研究所で開発されたオンサイトは、科学者達が、赤い惑星で、キュリオシティローバーの科学活動を計画して実行する手段を与えるだろう。 OnSight は、実際のローバーデータを使って、世界中の科学者達が触れ得る火星環境の三次元シミュレーションをつくることによって、キュリオシティミッションの既存のプランニングツールを広げるだろう。プログラム科学者達は、新しい活動を予定し、作業の結果を直接事前に検討し、第一人称の立場でローバーの作業場所を調べることができるだろう。

<出典>: Jet Propulsion Laboratory

<デスクトップイメージ>: デスクトップ用壁紙(1600 × 900)はイメージをクリック。

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1月28日:地球を飛んで過ぎた小惑星は月を持っている

2015年01月28日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

大きな小惑星が地球に近接飛行した。日本時間1月27日早朝、山の大きさの宇宙の岩 2004 BL86 が、我々の月から僅か3倍を通過した。カリフォルニア、ゴールドストーンのNASAの差渡し70メートルの深宇宙ネットワークアンテナで観測している科学者達は、小惑星 2004 BL86 の初めてのレーダーイメージを発表した。このイメージは、東部標準時2015年1月26日午前11時19分(日本時間1月27日午前1時19分)に、地球から約120万キロメートル、または地球から月までの距離の 3.1 倍に接近する、それ自身小さな月を持つ小惑星を示している。ムービーの中で使われた20のイメージは、ゴールドストーンで1月26日に集められたデータからつくられた。

<出典>: Space Weather News    Asteroid and Comet Watch

<ビデオ>: ビデオ(Youtube)はイメージをクリック。

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1月27日:ホイヘンス、タイタンに着陸

2015年01月27日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの土星探査衛星カッシーニによって届けられた欧州宇宙機関のホイヘンス探査機は、10年前の2005年1月14日に、リングの惑星土星最大の月タイタンに着陸した。これらのパネルは、タイタンの密度の濃い大気を通した、ゆっくりとしたパラシュート降下の間にとられた魚眼レンズのイメージを示している。これらは、探査機の降下画像スペクトル放射計(descent imager/spectral radiometer)によってとられ、左上の高度6キロメートルから右下の 0.2 キロメートルまでの、この月の、暗いチャンネル、氾濫の原、明るい尾根などの、驚くほど地球に似た地表を示している。しかし、摂氏マイナス180度近い温度のタイタンの地表に溢れている液体は、水ではなく炭化水素のメタンとエタンである。地球から最も遠い着陸を行なった後、ホイヘンスは1時間以上データを送り続けた。ホイヘンスと10年間のカッシーニによる探査データは、タイタンが、有機化合物、ダイナミックな地形、湖、海、液体の水の可能性のある地下の海の、複雑な化学を有する世界であることを示した。

<参考>: これはホイヘンス着陸10周年を記念して欧州宇宙機関が発表したイメージです。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」 

<大判イメージ>: イメージをクリックして欧州宇宙機関のサイトから。

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1月26日:3番目の種類の銀河のハッブルの視界

2015年01月26日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

このイメージの主題は1826年にスコットランドの天文学者ジェームズダンロップによって発見された銀河、 NGC 6861 である。ほぼ2世紀後の今、 NGC 6861 が、 NGC 6868 グループとも呼ばれる「ぼうえんきょう座グループ(Telescopium Group)」の一群の、少なくとも1ダースの銀河達の2番目に明るいメンバーであることを我々は知っている。このNASA・欧州宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡の視界は NGC 6861 のある重要な詳細を示している。最も際立った形の一つは銀河の中心を回っている暗いディスクの帯である。これらのダストレーンは、それらの背後の星達によって放射された光を覆うダストの粒の大きな雲の結果である。ダストレーンは銀河のディスクがエッジ・オン、フェースオンであるどうかを我々が知るのに有用である。このようなダストレーンは渦巻銀河に特有である。 NGC 6861 は渦巻銀河または楕円銀河に属さない。それは渦巻と楕円の両方の形を持つレンズ状銀河(lenticular galaxy)である。これら銀河達の三つの関係はまだ十分には理解されていない。レンズ状の銀河は、ガスが尽き、アームを失い、あるいは、二つの銀河達の結合した結果である薄れゆく渦巻であろう。グループの一部であることは銀河の融合の可能性を増やすので、これが NGC 6861 の例であるだろう。

<出典>: ハッブル宇宙望遠鏡

<デスクトップイメージ>: デスクトップ用壁紙(1600 × 900)はイメージをクリック。

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1月25日:宇宙ステーションから見た満月

2015年01月25日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

これは2015年1月3日に国際宇宙ステーションから見た満月である。国際宇宙ステーションでの任務の間に、宇宙飛行士達のクルーは、地球と宇宙の素晴らしい視界を持っている。

<出典>: 国際宇宙ステーションイメージギャラリ

<デスクトップイメージ>: デスクトップ用壁紙(1600 × 900)はイメージをクリック。

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1月24日:冬の北半球

2015年01月24日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

2014年12月30日の地球観測プログラムの一部としての、国際宇宙ステーションからの冬の北半球の美しいイメージ。

<出典>: 「国際宇宙ステーションイメージギャラリ(ISS Image gallery)」

<デスクトップ壁紙>: イメージをクリック(1600 × 900)。

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1月23日:小惑星ケレスに接近する

2015年01月23日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

ケレス(Ceres)は小惑星帯で最も大きな小惑星である。NASAは、この謎めいた幅 1,000 キロメートルの惑星を探査しマップするために、ロボット・ドーン(Dawn:夜明け)宇宙船を送った。火星と木星の間の軌道を周るケレスは公式には矮惑星に分類されるが、これまで詳細には画像化されなかった。今では、ハッブル宇宙望遠鏡がこれまでに撮ったケレスの最高のイメージにさえ対抗する、ドーンのケレスへのアプローチの一週前とられた20フレームのビデオがここに見られる。このビデオは、その9時間の回転期間を識別するのに十分な地表の鮮明度を示している。3月の初めにケレスに着く予定のドーンは、以前未踏の天体の速度に合わせて軌道周回を試み、ケレスの特徴と歴史だけでなく全太陽系の初期の歴史も含めて、更に人類が理解するのに役立つであろうイメージとデータをとるだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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1月22日:衝突する渦巻銀河達

2015年01月22日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

今から何億年かで、これらの二つの銀河達の一つだけが残るだろう。その時までは、渦巻銀河 NGC 2207 と IC 2163 は、物質の流れ、衝撃のガスのシート、暗いダストのレーン、星の構成の爆発、投げ飛ばされた星の流れをつくりながら、それぞれ他をゆっくりと引き剥がすだろう。天文学者達は、最終的に、左の大きな銀河 NGC 2207 が、右の小さな銀河 IC 2163 を取り込むだろうと予想している。4千万年前にピークに達したごく最近の遭遇において、小さな銀河は反時計回りに向きを変え、今、大きな銀河の少し後ろにある。星間の宇宙は大変広いので、銀河が衝突するときでも、それらの星達は通常衝突することはない。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

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1月21日:東京湾(高精細イメージ)

2015年01月21日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

7月11日のセンチネル1Aのレーダーからのこのイメージは東京湾を示している。多摩川の河口に羽田空港の滑走路を見ることができる。東京湾の北西部の密度の高い建築が明るいレーダーの反射を示し、南東側が正反対であることに注目しよう。今日、30を超えるメガシティが世界中にある。都市は世界の住民の半分以上のホームであり、急速に環境を変えている。高解像度衛星データに基づく観測は、都市計画のために、また都市の持続可能な発展のために重要な情報を提供している。それらは、大気汚染の監視、水の有用性、極端な温度などに使うことができる。特にレーダーは、数ミリメートルまでの僅かな土地の動きの監視に使うことができる。

<注>:欧州宇宙機関の記事です。文章は要約しています。

<参考>:大判はイメージをクリックして欧州宇宙機関のサイトから。高精細イメージです。

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1月20日:東京湾の多重時間の視界

2015年01月20日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

この欧州宇宙機関のエンビサット衛星の 高性能合成開口レーダ ASAR からのイメージは、東京に中心を置く幅約100キロメートルのエリアを示している。東京の中心は主に荒川の南にあり、他に見える川には、江戸川、多摩川がある。全ての三つの流れは東京湾に注いでいる。現代的な明瞭に見える例として、5キロメートルの橋と10キロメートルトンネルから成る全長約15キロメートルの東京湾を横断するハイウェイ、東京湾アクアラインがある。これらのデータは、2004年4月12日に赤、2004年6月17日に緑、2004年2月2日に青の多重時間撮影で撮られた。

<出典>:欧州宇宙機関(ESA)

<大判>:イメージをクリックして ESA のサイトから。

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1月19日:本州:東日本(ESA)

2015年01月19日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

この記事は欧州宇宙機関(ESA)の発表です。

この MERIS イメージは日本の本州に中心を置いている。イメージの南の灰色の都市部は首都東京である。 2,700 万を越える人口を持ち、世界で最も多くが居住する大都市圏である。この都市は東京湾の周辺にある。都市の周辺の細長い雲は飛行機雲(大判参照)である。これらは地球温暖化が関与していると考えられている。
飛騨、木曽、赤石山脈からなる「日本アルプス」の雪で覆われたピークが市の北西に、富士山に次いで日本で二番目に高いピークを持つ北岳(3,192m)が南にある。山を通して利根川があり、日本で最も長い川、信濃川(367キロメートル)がまた見えている。

<出典>: Space in image (ESA)

<大判>: イメージをクリックして ESA のページから(かなり高精細なイメージです)。

 

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1月18日:衛星を捕えた宇宙飛行士

2015年01月18日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

1984年、地球の地表高くで宇宙飛行士が衛星を捕えた。それは、このミッションで二回目の衛星の捕捉であった。ここでは、宇宙飛行士デール A. ガードナーが有人操作ユニットを使って飛び、回転する Westar 6 衛星に、スティンガーと呼ばれる制御装置を取り付けている。通信衛星 Westar 6 は、意図された高い地球静止軌道に着くことができないロケットの故障に苦しんだ。以前に捕えられた Palapa B-2 衛星と Westar 6 衛星は、スペースシャトルディスカバリの貨物室に導かれて地球に帰還した。 Westar 6 はその後一新され売られた。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」 

<大判>:  イメージをクリック。

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1月17日:国際宇宙ステーションの米国のセグメントで緊急アラーム

2015年01月17日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションの米国のセグメントで、米国東部標準時1月14日午前4時(日本時間14日午後6時)ごろに警報が鳴った。ヒューストンのジョンソン宇宙センターのフライトコントローラ達は、ステーションの水循環熱制御システムの圧力の増加と、その後、最悪のケースでアンモニア漏れを示すかも知れないキャビン圧の増加を検出した。フライトコントローラ達が状況を検討する間、最悪のケースを回避するために、クルーは、全員、ロシアのセグメントで孤立するように指示された。
この異常事態は日本を含むパートナーにも知らされ、ステーションでの作業は中断された。その後の調査で実際の異常は検出されず、センサーの故障またはコンピュータの異常の可能性が疑われた。警報から約10時間後の日本時間15日午前4時過ぎ、クルーはマスクを着けて米国のセグメントに戻った。保護マスクを着用したクルーはキャビンの空気のサンプルを採ったがアンモニアの徴候は発見されなかった。

<注>: 真空の中の国際宇宙ステーションでは空気は人工的に供給される。そのままでは熱がたまるのでアンモニアを使って熱を放出するように設計されている。このシステムはときどき故障を起こし。以前日本の星出彰彦飛行士達の緊急船外活動にも結び付いた。宇宙で生活することの難しさの一つでもある。

<参考>: 詳細の経緯は「天文ニュース」「国際宇宙ステーションは今」から。

<イメージ>: 二人のNASAの飛行士が、マスクを着けて米国のセグメントに入る。

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