息子の登下校距離はおよそ2.5キロメートル
通い続けて
4年目
体の線も食も細かった息子はこの一年で急に
一人前の人間らしい形になってきた
知能も言葉もたどたどしいところがあるのは否めないが
物怖じすることなく人に話しかける
上手く話せない時は悔しがっている
持久走も縄跳びも水泳も
全く形にならない息子の運動神経を育んでくれているのは
きっとこの登下校のウォーキング
ドラマの様に走りはしないけどきっと通ずるところが
あるだろうと旦那とほくそ笑んだ
息子は基本送迎してほしい人なので
そこは少しこちらが折れて迎えに出たり送って行ったりするときもある
朝500m車で送っていけば
1日学校生活を頑張って帰りも入れた残りの4.5キロメートルを
自力で踏破できる
朝の500m車通学は1日頑張れるための儀礼といったところ
大変丁度いい距離に学校があってくれて感謝
学校で使うエネルギーの為なら
登下校の距離は自由に調節していいと思う
学校へ行くまでに疲れてしまう子だっていていい
全距離を車で送りだしてあげるのだ
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家事とかしてると
まだいつの間にか目から水が垂れてきていて
びっくりするんですけど
とりあえずなんか、ゲームをする気になれません
2つのことが一度にできないんだな
母の死は嫁ぎ先の義母さんの心配を
身をもって覚悟を教えてくれた気がして緊張する
葬儀の手続きは弟夫婦が
泣きながら準備を進めていた
私はまるっきり手助けすることがなく庇われて
母もいなくなり、本当にこの家の人間ではなくなったんだなと
ぽっかりさみしい気がした
訃報を聞いてから葬儀までの5日間
ご無沙汰になってた昔の地元の友達に伝えて
母の顔をみて欲しい気持ちもあったけど
頑張ってる弟夫婦を見てたら
私のツテで時間を振り回すのは申し訳なくなってきて
結局ときおり水を垂らしながら
葬儀の日まで思い出に苛まれ
それでいいのだ
私は今の家を無事に過ごさなければ
これからのことを思えば水も乾く思いしかない
ヘトヘトになった旦那と子どもを連れて
転がるようにお暇し、夜道の高速を走る
近々また実家へ用事に戻る時は
ひとりでこよう