川端誠司ブログへようこそ

シンガーソングライターです。オセロが趣味でユーチューブで選手宣誓の場面を見れます。川端三段と打ち込んでください。

タイトル戦の合間の対局

2023-02-11 12:28:10 | プロの碁

「2月9日は木曜日で囲碁棋士にとっては対局日。

で今棋聖戦を戦っている一力(棋聖)も挑戦者の芝野虎丸(名人)も

それぞれ別な棋戦で対局した。

一力は名人リーグで佐田と、虎丸は本因坊リーグで余(よ)と。

結果は両者とも白星を挙げた。」と川端

 

「で内容は?」と影田

「虎丸は快勝だった。余の中央の黒の一団を攻めて、戦いの中で

黒1子を食いちぎりそこにかなりの白地をつくり、その後はうまくまとめて逃げ切った。

一方、一力は辛勝。途中佐田の石の連絡の不備を突き、シッポの黒7子を捕獲し大利を得たが、

その後、佐田がすごい追い上げを見せた。

文字通り「大車輪のヨセ」だ。」と川端

 

「これに『逆転はさせない。』と一力も必死に防戦かつ応戦をする。

手筋もふんだんに繰り出す。そして最後は一力の半目勝ちとなった。」と川端

「最後ダメが全部つまると黒は1手手入れが必要だった。その分、勝ちが

白に転がった。」と川端

 

「この対局は負けたけど白の佐田の名局だと思う。現棋聖で

勝ちまくる一力をあと一歩のところまで追いつめたのだから。」と川端

 

「また碁のヨセというのは大きいところから打てばいい、という単純なものではない。

死活がからんでくる。死活といっても石を取られなければいい、というものでもない。

例えばセキの形になれば石は生きだが地はゼロになる。石は普通に2眼できればそこは

2目(もく)の地になるが、セキになればゼロ目でつまり地はないことになる。」と川端

 

「並みのアマチュアにとっては一番苦手なところだろうね。死活のからむヨセというのは。」と川端

「だからプロの碁でもさ、悪い方はさ、それを最大限に利用するわけだ。『どうですか。オタクのこの石、

けっこう眼形おかしくないですか。はっきりした2眼ないんじゃないですか。放置できますか。

放置したらすぐ取りにいきますよ。』などと相手に無言の圧力をかけていく。

で、相手はどうするか、だよ。」と川端

 

「ほんとです。石の危険度がどの程度のものか、がわかることも囲碁の実力だから。」と影田

「ほんと、そうなんだよ。でそこが一番、碁で面白いんだよ。」と川端

「優勢な側がどう受けるか、受けないか。などなど。そこをうまく切り抜けていかないと

勝ち碁も勝てないわけだ。」と川端

 

「おっしゃるとおりです。でこれらの対局の棋聖戦への影響は?」と影田

「違う棋戦だがやはり快勝した虎丸は気分がいいと思う。

また一力もいい碁を逆転を許さず勝ち切ったことでこちらも

自信を深めたはずだ。」と川端

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