美術館にアートを贈る会 総会及び懇親会のご報告
《日時》2011年6月18日(土)総会18:00-19:30 懇親会19:30-21:30
《場所》アートコートギャラリー
《ゲスト》
秋山茂樹様(滋賀県立近代美術館館長)
山本淳夫様(兵庫県芸術文化課学芸係長、前滋賀県立近代美術館学芸員)
《参加者》18名
《配布資料》
第3回プロジェクト報告書
「美術館にアートを贈る会」紹介とこれまでの経緯
1:新理事の紹介
アサヒビール大山崎山荘美術館 学芸員 山城淳一さん(ご出席)
大阪市立大学都市研究プラザ 特任講師 高岡伸一さん
2:第3回寄贈プロジェクトの報告・会計報告、感謝状の授与
○第3回プロジェクトに関する報告
寄贈作品名:伊庭靖子作「untitled」3点
寄贈先美術館:滋賀県立近代美術館
募金期間:2009年7月-2010年12月
贈呈式:2011年4月2日
伊庭靖子絵画作品3点(いずれも「untitled」)は2007年同美術館での展覧会『ダイアローグ コレクション活用術Vol.2』のため、同館コレクションである人間国宝清水卯一さんの陶芸作品をもとに制作された同館に大変ゆかりの深いもので、展覧会後は寄託作品として保管されていました。
2009年に同美術館から相談を受け、展覧会の担当学芸員であった山本淳夫さんを招き、寄贈プロジェクト検討会を開催。その結果、寄贈プロジェクト作品に採択し、以後募金活動を開始し昨年末に目標金額を達成しました。
その後正式に作品寄贈を申し入れ、本年3月の同美術館収集審査会で承認されました。
本プロジェクトの募金者は、当会の賛同者はもとより、美術館の地元の多くのみなさんが協力を合わせ、合計89名となりました。寄贈者名簿および会計報告をそえて報告させていただきました。
関連イベント等で大変お世話になりました滋賀県立近代美術館の皆さん、ご協力いただいた皆さんにも改めて御礼申し上げます。
贈呈式では伊庭さんから「この「untitled」は3点一緒でないと意味がないと思っていましたし、コレクションされるのであればこの美術館しかないと思っていました。この活動を通して人と人の繋がりや温かさを感じることができました。これからの是非この活動を広げてほしい」と感謝とエールの言葉をいただきました。
○ 感謝状の授与
滋賀県立近代美術館館長の秋山茂樹さんより、美術館にアートを贈る会理事長の佐野吉彦さんに感謝状の授与が行われました。
3 新規プロジェクトの意見交換会
さまざまなご意見を頂戴いたしました。
(会の運営の方法に関して)
・募金の1口5000円はハードルが高いか。3000円ぐらいもありでは?
・5000円以下の募金があった場合も受け入れている。
・寄贈先も美術館だけに限らず、高級老人ホームなど幅を広げるのはどうか。
(地域との関わり方)
・プロジェクト進行過程、また寄贈後の作品と地域の関わりを考えるべきではないか。
・募金者の半分が地元で、半分が会の賛同者。地元の協力が欠かせない。
・募金者は地元の参加が半分ぐらいということは、美術館にも協力してもらい呼びかけを行ったのか。案内の配布や友の会への呼びかけを美術館側から行ってもらった。
・美術作品がどう地元に役立つのか、わかりやすく伝えないと地元を巻き込んで盛り上がる事が難しい。
・ PRにも力を入れるべき。
(新規プロジェクトに関して)
・ 美術館へのヒアリングを行ったらどうか。
・ 美術館へ突撃訪問を行うのはどうか。
・ 突撃訪問で相手を驚かすのは会の趣旨に合ってないのでは?
・ 美術館へリサーチをしてから行った方がいい。
・ こちらから美術館への候補作品の問いかけを行う。
・これまではプロジェクト決定前に作品を展示、又は見学出来る機会を設けていた。この機会を通してプロジェクトへの参加者の気持ちが高めることが出来た。
・作品のプレゼンテーションが良いのか、作品を見せていただくのが良いのか。
・複数のプロジェクトを同時進行する。
・これまでのプロジェクト決定の経由はそれぞれ違うが、作品、作家と美術館の結びつきがプロジェクトに欠かせない。相思相愛の関係が必要。
・プロジェクトの成功には美術館と会の協力が必須。
・ これまでのプロジェクトに関係した人や会の趣旨に賛同してもらえた人から繋げて、新規プロジェクトを検討するのはどうか。
・ 面白い!と思えるものにはどんどん参加したい。
4 まとめ
雨が降る中、お集りいただいた皆さん、ありがとうございました。
椅子を輪に並べての総会では、率直な意見交換を行うことができました。参加者一人ひとりにマイクを回しながら、新規プロジェクトだけにかかわらず、運営方法などざっくばらんに意見交換を行いました。
さらに「こんな作家もいますよ」というご提案もいただきました。
田中副理事長の「アートの歴史の中でこの活動は新しい歴史をつくってきている」という力強い言葉もとに、さて、次のステップをどう展開するのか、総会及び懇親会で頂戴した貴重なご意見をもとにプランを練っていきたく存じます。
今後ともご支援くださいますようお願いします。
(記録:寺谷友美)
《日時》2011年6月18日(土)総会18:00-19:30 懇親会19:30-21:30
《場所》アートコートギャラリー
《ゲスト》
秋山茂樹様(滋賀県立近代美術館館長)
山本淳夫様(兵庫県芸術文化課学芸係長、前滋賀県立近代美術館学芸員)
《参加者》18名
《配布資料》
第3回プロジェクト報告書
「美術館にアートを贈る会」紹介とこれまでの経緯
1:新理事の紹介
アサヒビール大山崎山荘美術館 学芸員 山城淳一さん(ご出席)
大阪市立大学都市研究プラザ 特任講師 高岡伸一さん
2:第3回寄贈プロジェクトの報告・会計報告、感謝状の授与
○第3回プロジェクトに関する報告
寄贈作品名:伊庭靖子作「untitled」3点
寄贈先美術館:滋賀県立近代美術館
募金期間:2009年7月-2010年12月
贈呈式:2011年4月2日
伊庭靖子絵画作品3点(いずれも「untitled」)は2007年同美術館での展覧会『ダイアローグ コレクション活用術Vol.2』のため、同館コレクションである人間国宝清水卯一さんの陶芸作品をもとに制作された同館に大変ゆかりの深いもので、展覧会後は寄託作品として保管されていました。
2009年に同美術館から相談を受け、展覧会の担当学芸員であった山本淳夫さんを招き、寄贈プロジェクト検討会を開催。その結果、寄贈プロジェクト作品に採択し、以後募金活動を開始し昨年末に目標金額を達成しました。
その後正式に作品寄贈を申し入れ、本年3月の同美術館収集審査会で承認されました。
本プロジェクトの募金者は、当会の賛同者はもとより、美術館の地元の多くのみなさんが協力を合わせ、合計89名となりました。寄贈者名簿および会計報告をそえて報告させていただきました。
関連イベント等で大変お世話になりました滋賀県立近代美術館の皆さん、ご協力いただいた皆さんにも改めて御礼申し上げます。
贈呈式では伊庭さんから「この「untitled」は3点一緒でないと意味がないと思っていましたし、コレクションされるのであればこの美術館しかないと思っていました。この活動を通して人と人の繋がりや温かさを感じることができました。これからの是非この活動を広げてほしい」と感謝とエールの言葉をいただきました。
○ 感謝状の授与
滋賀県立近代美術館館長の秋山茂樹さんより、美術館にアートを贈る会理事長の佐野吉彦さんに感謝状の授与が行われました。
3 新規プロジェクトの意見交換会
さまざまなご意見を頂戴いたしました。
(会の運営の方法に関して)
・募金の1口5000円はハードルが高いか。3000円ぐらいもありでは?
・5000円以下の募金があった場合も受け入れている。
・寄贈先も美術館だけに限らず、高級老人ホームなど幅を広げるのはどうか。
(地域との関わり方)
・プロジェクト進行過程、また寄贈後の作品と地域の関わりを考えるべきではないか。
・募金者の半分が地元で、半分が会の賛同者。地元の協力が欠かせない。
・募金者は地元の参加が半分ぐらいということは、美術館にも協力してもらい呼びかけを行ったのか。案内の配布や友の会への呼びかけを美術館側から行ってもらった。
・美術作品がどう地元に役立つのか、わかりやすく伝えないと地元を巻き込んで盛り上がる事が難しい。
・ PRにも力を入れるべき。
(新規プロジェクトに関して)
・ 美術館へのヒアリングを行ったらどうか。
・ 美術館へ突撃訪問を行うのはどうか。
・ 突撃訪問で相手を驚かすのは会の趣旨に合ってないのでは?
・ 美術館へリサーチをしてから行った方がいい。
・ こちらから美術館への候補作品の問いかけを行う。
・これまではプロジェクト決定前に作品を展示、又は見学出来る機会を設けていた。この機会を通してプロジェクトへの参加者の気持ちが高めることが出来た。
・作品のプレゼンテーションが良いのか、作品を見せていただくのが良いのか。
・複数のプロジェクトを同時進行する。
・これまでのプロジェクト決定の経由はそれぞれ違うが、作品、作家と美術館の結びつきがプロジェクトに欠かせない。相思相愛の関係が必要。
・プロジェクトの成功には美術館と会の協力が必須。
・ これまでのプロジェクトに関係した人や会の趣旨に賛同してもらえた人から繋げて、新規プロジェクトを検討するのはどうか。
・ 面白い!と思えるものにはどんどん参加したい。
4 まとめ
雨が降る中、お集りいただいた皆さん、ありがとうございました。
椅子を輪に並べての総会では、率直な意見交換を行うことができました。参加者一人ひとりにマイクを回しながら、新規プロジェクトだけにかかわらず、運営方法などざっくばらんに意見交換を行いました。
さらに「こんな作家もいますよ」というご提案もいただきました。
田中副理事長の「アートの歴史の中でこの活動は新しい歴史をつくってきている」という力強い言葉もとに、さて、次のステップをどう展開するのか、総会及び懇親会で頂戴した貴重なご意見をもとにプランを練っていきたく存じます。
今後ともご支援くださいますようお願いします。
(記録:寺谷友美)