17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

紅葉山

2023-10-31 15:19:16 | 日記
聞きなれぬ言葉も多し紅葉山

季語 紅葉山  紅葉の傍題 晩秋の寒さや霜にあうことにより、落葉樹は葉が赤くなったり黄色になったりする。その現象・葉をいう。もともとは楓の紅葉の色が赤く染めた絹(紅絹=もみ}に一番よく似ていることから起こった名らしい。
それゆえふつう紅葉というと楓をさすが、その他の木をも含めて総称することが多い。歳時記抜粋。

紅葉見物での様子

例句 果無しの山の一つは紅葉山  加藤三七子



牛膝(いのこづち)

2023-10-29 14:42:16 | 日記
近道やズボンの下の牛膝

季語 牛膝(いのこづち)ヒユ科の多年草。葉は楕円形で対生し、茎は方形で全体に毛がある。五弁の花が穂状に咲いた後、小さな実を結ぶ。棘ががあって衣服に付きやすい。牛膝は漢名で、節が高く牛の膝に似ているところからこの名がある。歳時記抜粋。

例句 大好きな人に付きゆくゐのこづち  小原澄江

秋深し

2023-10-29 13:54:42 | 日記
ゴンドラに山のパノラマ秋深し

季語 秋深し 晩秋十月、秋も半ばを過ぎていよいよ深まった感じをいう。ことにこの季語の奥底の森閑とした静けさ聞き取らなくてはならない。「秋深きとなりは何を人ぞ」芭蕉 は絶好の例。大気は冷ややかに澄み渡り草木は紅葉し、冬を前に最後のはなやぎ見せる。歳時記抜粋。

例句 秋深し何処までどこまで届く山の鐘  松田美子

十三夜

2023-10-28 09:02:06 | 日記
ガラス戸の中の宴や十三夜

季語 十三夜  後の月(のちのつき)の傍題 陰暦九月十三日の夜、またはその月。前月の十五夜とともに🉂夜の月といって月見をするが、秋も深まっており、十五夜の華やかさはなく、むしろそこを楽しむ。後の月は満月に二日早い月を見るというのも、少し欠けたところをこそ賞する日本独特の美意識のほかに気温の下がっている分、早い時間に昇る月を賞するという実際的な理由もあると思われる。豆や栗を冠するのは、枝豆や栗を供えるため。その秋最後の月なので名残の月ともいう。

例句 万太郎が勲章下げし十三夜  長谷川かな女
     万太郎は久保田万太郎 筆者

穴まどい

2023-10-27 08:47:34 | 日記
川柳 美酒ありて美人がゐれば穴まどひ

季語 穴まどい 蛇穴に入るの傍題 夏の間活動していた蛇は、晩秋になると冬眠のため穴にはいる。秋の彼岸といわれているが、実際にはもっと遅い。数匹から数十匹がどこからとも現れて一つ穴に絡み合って冬を過ごす。彼岸過ぎても穴に入らないものを穴まどいという。沖縄では12月まで活動する。

例句 錦繡の風にうたるる穴まどひ  原  裕