いよいよ、「その日」が近づいているようです。JR東日本の在来線の列車無線がデジタル化するというのです。
JR東日本が7月4日に発表した「首都圏輸送障害低減に向けた対策について」によると、「運行管理システムの強化」として「在来線列車無線のデジタル化により、列車運行管理の強化を図って」いくというのです。2007年度から音声系を投入し、2009年度には移行完了。さらにデータ系は音声系に1年遅れて2008~2010年度に投入するそうです。
「音声系」とは、その名の通り音声でやりとりする従来の無線で、「データ系」とは、文字によるやりとりとなります。では、どんなデータがやりとりされるのでしょうか?
あくまで推測ですが、これまで音声で行われていた通告が、すべてデータ系で流されるものと思われます。従来だと、通告の対象となる列車の運転士は、停車を待って通告内容をメモしなければならなりませんでした。
これをデータで流すことによって、運転士への負担の軽減になるほか、通告の誤記がなくなり確実に伝達されることになるのです。
ところで、実はすでにデジタル無線機は運転台に取り付けられ始めています。これまで黒い受話器だったものが、グレーの受話器になっていれば、これがデジタル機なのです。
型番を「FM-811D01-3」といい、三菱電機製。総務省のホームページにある技術基準適合証明(技適)のPDFによると、以下のようなスペックです。
表の上段は従来のA/Bタイプ、中段はCタイプ、下段はデジタルです。この周波数は列車側の送信周波数なので、基地局はシンプレックスであるCタイプを除き16.5MHz上の周波数となります。
上の表から、周波数ステップや範囲は一部違うものの、A/Bタイプとデジタル無線は同じ周波数を使うことがわかります。つまり、352.5375~352.66875MHzで空き線信号と違うデジタル特有の「ザー」という信号が聞こえたら、デジタルの周波数となるのです。
なお、デジタル化は今のところJR東日本の首都圏管内のみ。それ以外の地域では当面デジタル化はないと思われます。ただし、総務省が用途別にアナログ使用期限を出してきているため、鉄道無線もその例外ではないかもしれません。
JR東日本が7月4日に発表した「首都圏輸送障害低減に向けた対策について」によると、「運行管理システムの強化」として「在来線列車無線のデジタル化により、列車運行管理の強化を図って」いくというのです。2007年度から音声系を投入し、2009年度には移行完了。さらにデータ系は音声系に1年遅れて2008~2010年度に投入するそうです。
「音声系」とは、その名の通り音声でやりとりする従来の無線で、「データ系」とは、文字によるやりとりとなります。では、どんなデータがやりとりされるのでしょうか?
あくまで推測ですが、これまで音声で行われていた通告が、すべてデータ系で流されるものと思われます。従来だと、通告の対象となる列車の運転士は、停車を待って通告内容をメモしなければならなりませんでした。
これをデータで流すことによって、運転士への負担の軽減になるほか、通告の誤記がなくなり確実に伝達されることになるのです。
ところで、実はすでにデジタル無線機は運転台に取り付けられ始めています。これまで黒い受話器だったものが、グレーの受話器になっていれば、これがデジタル機なのです。
型番を「FM-811D01-3」といい、三菱電機製。総務省のホームページにある技術基準適合証明(技適)のPDFによると、以下のようなスペックです。
電波型式 | 送信周波数 | 出力 |
F2D F3E | 336.0375~336.1250MHz (12.5kHzステップ8波) | 1W |
F3E | 414.4250MHz 414.5500MHz 415.2000MHz | 1W |
G1D G1E | 336.0375~336.16875MHz (6.25kHzステップ22波) | 0.3W |
表の上段は従来のA/Bタイプ、中段はCタイプ、下段はデジタルです。この周波数は列車側の送信周波数なので、基地局はシンプレックスであるCタイプを除き16.5MHz上の周波数となります。
上の表から、周波数ステップや範囲は一部違うものの、A/Bタイプとデジタル無線は同じ周波数を使うことがわかります。つまり、352.5375~352.66875MHzで空き線信号と違うデジタル特有の「ザー」という信号が聞こえたら、デジタルの周波数となるのです。
なお、デジタル化は今のところJR東日本の首都圏管内のみ。それ以外の地域では当面デジタル化はないと思われます。ただし、総務省が用途別にアナログ使用期限を出してきているため、鉄道無線もその例外ではないかもしれません。
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