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仏像を巡って 4: アジアの仏像1

2013年11月04日 | 連載中 仏像を巡って




< 鎌倉の大仏、日本 >

今回は、アジア各地の代表的な仏像を2回に別けて紹介します。
仏像はインドで1世紀頃から造られ始め、東アジアと東南アジアに広がっていきました。
やがて仏像は、各地で特徴ある様式を持つようになります。



< アジア地図 >

それぞれの国の仏教は、王朝の意向、文化、他の宗教との競合によって影響を受けました。
東アジアでは主に仏教と儒教が競合しました。
南・東南アジアではイスラム教とヒンドゥー教が仏教と競合することになりました。
さらに大乗仏教と小乗仏教の違いが、東アジアと東南アジアの仏像に違いをもたらすことになる。

今回は、数ある中から各国一つを選んで紹介します。
国によっては仏教が廃れ、遺産になってしまったのもあります。
概ね、各国の仏教が盛期であった頃の仏像を選んだつもりです。



< アジャンター遺跡、インド、5世紀後半 >
仏教はインドで誕生したが、5世紀、ヒンドゥー教が国教になると衰退し始め、13世紀にはイスラム勢力によって徹底的に破壊・弾圧され、ほとんど姿を消した。
この遺跡に最後の栄華を留め、インド仏像史約500年の幕を閉じることになった。



< ボロンナルワ、スリランカ、12世紀 >
この地に仏教が伝来したのは紀元前3世紀と古いが、インドと同じくストゥーパーが先行し仏像が造られるのは遅れて4世紀以降になる。
仏教は代々王朝に保護され、12~13世紀には小乗仏教で東南アジアの師匠格となった。
この仏像は最盛期の頃のものです。
現在も一番の宗教は小乗仏教です。



< 龍門石窟、中国、7世紀 >
中国の仏像制作はシルクロードより伝わり、4世紀に始まり、8世紀に盛期を迎え、その後も続いた。
この仏像は如来で、半世紀後に造られた奈良の大仏と同じタイプです。
共産国家誕生で宗教は封殺されたが、国民の一番の宗教は仏教に変わりはない。



< 石窟庵、韓国、8世紀 >
朝鮮半島の仏像は5世紀頃から造られ、発展していった。
しかし最後の朝鮮王朝が14世紀末、儒教を国教にし仏教を弾圧した為、仏像に勢いはなくなった。
この仏像は往時を偲ばせるが、現在も国民の一番の宗教は仏教であり続けている。


次回は、東南アジアを紹介します。



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1 コメント

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