今日
学校は
結構な大雪で
生徒の体温が
低い
子供の
体温のように
いかない
わが学校では
登校の
生徒少なく
授業は
ひっそり
行われました
◇
何か
普通夜出る
夜のうちに
靴屋さんの仕事
ダダダッ
とやっちゃっといてくれる
小人が
『昼降るんだもん昼やらなくっちゃ』
と言って
一所懸命
雪かきしてるのが
店への角を曲がった瞬間だけ
見えました
撮影しました
急だったので
わんわん
頭の黄色い
とんがり帽の
先だけ
写ってます
◇◇◇
それで
◇
なんの話でか
アルプスの高原に
エーリッヒ作家が
あの例の
緑色の鉛筆を
持って
この作品を
書き上げに
行く描写で始まる
ストーリー
◇
もう何回も話しているのに
毎日がいそがしい
担任の女子先生
同級生のほとけさん(仮称)
には
まったく
記憶に残っておらず
◇
仕方がない
もう一度
説明することに
しました
◇
マルチン・ルターの
名前を反対に
ひっくり返した
姓の
マルチン・ターラー少年
◇
その寄宿舎の
舎監?の
ユツユス(正義)先生
◇
独身で孤独な
本名ベック先生は
ルックス
シンドラーのリストの
あの身なりで
オールバック
当時のトップファションの
ウェストを絞った
スーツ?
の隙のない
身だしなみ
◇
歳は案外若くて
推定38歳くらい
◇
それで
むかし
心ゆるした
恋人がいて
別れて
そして
12年?経ったとき
偶然
その彼女の
息子が
自分の
寄宿舎の生徒として
目の前に
現れた
◇
そのときの
ベック先生の
彼を見る
気持ち
◇
それで
クリスマスの帰省の夜
家庭が貧しくて
汽車賃が都合できず
ひとり宿舎に残る
マルチン少年
◇
それで
九柱戯場で
マルチンを
見つけ
旅費を手渡そうとする
ベック先生
◇
だからその
少年の
お母さんと
恋人だった昔
心安らぐ
素晴らしい女性と思い
抱きしめて
世間のしきたりに
したがって
kissをして見る
ユツユス
◇
しかし
悲しい物語は
始まって
ひとり
身を引く
ユツユス
個人の事情があって
◇
それで
身を引かれたって
彼女としては
困りますよね
絶望
◇
でも
彼も困って
いるんだろうに
◇
人生
むごいです
◇
この彼女
マルチン少年の
お母さんは
作品中
ほんの控えめにしか
当たり障りなく
しか描写されませんが
彼女の側から見た
物語が
作品一本分
ありますよね
◇
すべて気持ち預けた
信頼する恋人がいて
訳も言わず(本当の理由)
去ってしまって
人生に
取り残される
◇
そして
親の言うままに
身を捨てるような気持ちで
もう20も年上のような
実直だけがとりえの
男と結婚する
◇
遠まわしに
言いますが
それでも
相手は優しくて
真面目だから
大事にしてもらって
それでなおいっそう
心が彼に向かない
罪悪感を
感じ
同時に
結婚生活の
喜びを感じる
自分に嫌悪し
◇
そして
生まれてきた
素晴らしい
目のつぶらな
男の赤ちゃん
◇
これが彼
ユツユスとの
子のように
思えて
ポロポロポロ
流れ出る涙
◇
それを見て
そうかそんなに
感激しているのか
と優しく
見守る夫
◇
激しく
また自分を
呪う妻
◇
やっぱり
作品
ここに
ひとつあると
思うんだ
◇
ケストナーは
書いてないけど
でも
実際は
空白部分に
書いてある
◇
それで
12年経って
寄宿舎に入れた
そのわが子の舎監が
まさに
そのユツユスで
あった
その驚き
深い満足
生き生きと
輝き始める
彼女の目
◇
貧乏で
旅費を送れない
会いたいわが子に
会うことは
出来ないけれど
彼の
彼のもとに
いるんだから
◇
ある意味
深い満足で
雪の舞う
夜の窓を見上げる
彼女
◇
その頃
九柱戯場で
旅費を手渡そうと
する
ユツユス
施しは受けない
というマルチン
何しろ
ターラーだから
◇
でもユツユスは
そっと言うんだ
遠まわしに
『僕はキミのお母さんを
知っているんだからねえ』
◇
まあ児童文学だから
やさしい
表現
◇
聡明な
マルチンは
その一言で
すべてを悟り
この目の前に
いる人が
他人では
ない事を知る
◇
そして
お母さんの彼女が
何も知らず
雪を見上げる頃
最後の
帰省列車の出発の
時はきて
そのとき
天気予報?かなんか
『中央ヨーロッパ全体は
今夜大雪になる』
とナレーションつうか
情報が
かぶるんだ
◇
私がこれを読んだ
小学5年の頃は
まだ西ドイツ
とか言う言い方で
分裂ドイツ
◇
だから
ああそうか
ドイツとか
チェコスロバキア
とかの
あの辺が
『中央ヨーロッパ』
なんだなあ
と新鮮な気持ちに
なった
覚えがあります
◇
そーそー
それで寂しい
ユツユス先生には
一度失った
親友がいて
大体
寂しい人生のひとは
懐かしくて
自分の出身寄宿舎に
自ら望んで
赴任したがって
(多分)
それでその
失った親友も
やっぱり
懐かしくて
同じ敷地の
「禁煙車両間に合わせ住宅」
に引っ越してきてて
名づけて
『禁煙先生』
場末の酒場のピアノ弾き
当然昔は
クラシックピアニスト志望
ですね
◇
その二人が
どうもその
失くした親友同士らしいと
マルチンたちが
気がつき
ある日
作戦をたてて
引き合わせる
◇
一目みて
『ベック!』
『ロベルト!(例えば)』
とか叫んで
駆け寄る二人
◇
サァサァ
僕たちはお邪魔でしょうから
と言って
退場する
少年たち
◇
そういう
一件があり
◇
それで
旅費をもらって
最終の列車で
母のもとに
向かうマルチン
帰ってきた息子に
驚き
ユツユスの
気持ちを受け取る
そのかっての恋人
◇
温かい家庭
◇
でも
一人になった
ユツユスは
一人じゃ
ないんだ
いっしょに
ビールを飲む
禁煙先生が
今は
いるのだから
◇
◇
◇
まあそのう
この
ユツユスの
事情で起こった
悲しい物語も
まあまあ
その中では
ましなほうの
大団円?
になりましたです
◇
ああ
しんど
◇
堂本剛クンの
正直
しんどい
みたいな気分
◇
それで
これ
担任の女子
先生と
ほとけさん
(仮名)に
まるまる
説明したですけど
◇
はてさて
どれだけ
伝わったことか
◇
ポカン
としてましたなー
◇
きょとん
でしたです
◇
ほら
みんな
いそがしいから
自分の家庭の
切り盛りだけで
時間
全部とられるんだ
毎日って
◇
そりゃそうだと
思う
◇
紙に
印刷された中の
寂しい人生の
隙のない身だしなみ
の紳士に
割く
時間は
ないと思います
◇
せめて
紙の中の
印刷で
なければね
◇
ところで
話は一回飛んで
あの
倉本聡?の
『北の国から』
あれは
実際の登場人物
俳優
ほたるちゃんですか?
それとお兄さん
が
実際にドラマの進行と
一緒に
年をとる
というか
成長して行くという
ドラマとしては
考えられない
長期の
ぜいたくな
もう壮大な
作品である
とテレビで聞いて
ああそれは
本当に
そうだと
思いました
◇
私は
ですから
その意味では
小5の
あの日以来
常に
かたわらに
マルチンがいて
いま幾つだろう
今どんな青年だろう
と気にして
胸にあって
生きてきたような
気がします
◇
まあ
それを
担任先生と
ほとけ
にも言ったんですけど
「ほー」
みたいな
反応でした
◇
自分の問題に
ならないとなあ
聞いたことは
5秒で忘れる
と顔に書いてありました
◇
いや
そのくらい
自分のご家庭の
経営って
大変だと
察しは
しましたです
◇
だから
私の
今遠ざかっている
友人の
『禁ちゃん』
の字は
『禁煙先生』
から
貰ったのです
◇
と言うのを
それは
今日は
言わなかったですが
◇
なんか
三十年ぐらいして
そういう人たちを
目にすることがあれば
学校の
あの人方も
ああ
あの時
あのじいさんが
言ってたのは
これに似てるわね
ぐらいの
ことは
あるかも
知れません
◇
エイメン
◇
カバトット
のように
うまってますよね
◇