夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

この味だ!

2024-06-15 07:23:22 | 家庭菜園

カラスに初めて結実したイチゴを食われてしまった後直ぐに畝にトンネルを張ってカラス被害を抑え、2日後に5個のイチゴを収穫しました。それを昨日初めて食べて見ました。

これです、この味です。我が家で初めて収穫したイチゴの味です。品種はけんたろうという北海道独特のものです。楽天市場で見ると「北海道で最も人気のある極上の甘さと香りがたまらないイチゴ!道産子いちごけんたろう」とあります。10粒入り4パックで5500円とありますから1粒137円です。

去年6月のイチゴ狩り

去年の6月20日過ぎに比布町へ出かけて北海道で初めてイチゴ狩りをした時にこのけんたろうを知り、10月に栽培農家へ出向いて苗を購入してきて植えたものが、冬を雪の下で過ごして今私達の口に入りました。

去年10月苗を購入

スーパーで買ってしまえば何のことはないイチゴですが、8か月がかりで育てたものを食することは格別です。これからたくさんの実が熟して来ると思うのでしばらくはイチゴを楽しむ日が続きそうです。

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美瑛で生まれた映画

2024-06-14 08:11:05 | 美瑛町~夏

一昨日、ワールドプレミアとして美瑛で生まれた劇映画「Neighbor’s」と並行して制作されたドキュメント映画「美瑛 人々の大地」を見て来ました。

美瑛町を舞台にした映画はこれまでも中島みゆきのヒット曲をモチーフにした「糸」やアメリカの小説「石を積む人」から着想した「愛を積むひと」などがありますが、今回のこの2つの映画は制作者たちが美瑛町に来て、ここで出会った風景や人たちに刺激されてここから脚本や構想を作り上げていったという点でこれまでの映画とは違った趣があります。

「Neighbor’s」に関してはプロデューサーや監督が語っているように、最初は風景に魅了されたけれどもそこで暮らしている人々に出会って彼らにこそカメラを向けたいという気持ちが強くなったことから、もちろんメインの俳優はプロの役者さん達ですが、美瑛で知り合った人たちも準主役級の配役をされています。

当然ストーリーも彼らに合わせて練られたものでしょうから、最初から出来上がった脚本を持ち込んで絵を撮って行くというスタイルではなかったようです。こういう手法は映画製作の世界ではやはり異例の分野に入るのでしょうか?私は出来上がった映画を見ることは好きだけど映画の手法などには全く通じていなくて分かりませんが、大昔に見たクロード・ルルーシュ監督の名作「男と女」がドキュメント映画出身の監督がゆえにその場の風景をストーリーに撮りこんでいく手法に感激したことを思い出しました。

「Neighbor’s」のストーリーはちょっと難解です。メインとなっているのは毎晩ファミレスのNeighbor’sを借りてラジオ番組を放送しているルカと友人コウの友情とルカが探す行方不明となっている弟への思いが一つあり、そのファミレスで働くシングルマザーしほと娘のみっちゃんの生き方が微妙に彼らと交錯し、もう一つしほが偶然スーパーで出会ったヤングケアラーの青年(中学生)イツキとの交流が同時並行のように流れます。

ストーリー自体に美瑛町でなければならないものは見出せませんが、時々出て来る風景は美瑛らしさが散りばめられています。一見脈絡なく出て来る大型農機具に乗りながら農業者の思いをラジオ放送する農家の若者や日中みっちゃん預けている施設の保母さんの優しさは、同時並行で制作したドキュメンタリ映画「人々の大地」を見て初めて美瑛の人たちの姿だと気づかされます。ちなみに保母さん役は私達の友人である絵美さんです。イツキも美瑛町の若者でした。こんなにしっかりした中学生がいることに驚きました。

ルカの父親役を演じたのはいつも山やスキーでご一緒している隊長(鈴木さん)でした。行方不明の次男を待ちながら長男ルカとのしっくりしない親子関係を続ける役とは難し過ぎなことを要求されたものだと感心してしまいました。

「人々の大地」はストレートに美瑛町の今が分かります。開拓の歴史、農業者達の営み、思い、観光地としての賑わい等々、こういう地で私達も生活しているのだなぁと改めて感じました。

この後10日ほど町の交流館ビエールで映画製作に使った小道具などの展示もあるそうですから、それらを見て難しかった部分の理解の穴埋めをしたいと思います。

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第1回美瑛フェスティバル始まる

2024-06-13 07:46:36 | 美瑛町~夏

昨日6月12日から6月26日までの期間で美瑛町を舞台に第1回美瑛フェスティバルが開会の幕を開けました。内容は写真のように美瑛町を舞台にした新作映画の上映、トークショー、演劇、ダンスと全ては東京や札幌からやって来るハイレベルの芸術パフォーマンスです。

昨日はその皮切りに午後2時から町民センターでフェスティバルのディレクターである東京芸大准教授の市村作知雄氏がコーディネーターとして、角和美瑛町長、演劇を披露する斎藤歩氏、文化コモンズ代表の吉本光弘氏がそれぞれの立場から美瑛町とアートをテーマに思いを語るシンポジウムがありました。

このフェスティバルの企画は4月に公表されたのですが、第1回目ということもあり誰がどのような意図で開くもので、一体この小さな町でお金を取る芸術活動にどれだけ人が集まるのか、正直不思議な気持ちで眺めて来ました。私達はそういう好奇心もあって出来るだけ参加したいと思いましたから、昨日のシンポジウムにも真っ先に手を上げて無料ですがチケットを取得していました。チケットナンバーは♯1,♯2でした。案の定平日の午後2時からという時間設定では聴衆は多分関係者以外は10名前後という寂しいものでした。

そこで初めてディレクターの市村氏からなぜこのフェスティバルの開催に至ったか思いを聞くことが出来ました。美瑛と言う素晴らしい農畜産物と美しい丘の風景、青い池など人々を惹きつける魅力にあふれた町に芸術・文化を加えたい、農業と観光を仲介するようなフェスティバルを作りたいということでした。

多分これは私の想像ですが、きっかけとなったのはこのシンポジウムの後に初公開となる美瑛町を舞台にした劇映画「Neighbors」の製作スタッフが東京芸大を出た若い方々で、この方達を指導していたのが市村先生であり彼らのコラボであったのではないかと思いました。

お話しされた3人の方々の内容はそれぞれの立場から示唆に富んだもので良かったです。街づくり、地域創生などというと最近では陳腐にさへ聞こえる気もして来ましたが、吉本氏からは徳島県神山町がたまたま全町に光ファイバーを整備したが利用者が少なかったところに東京のIT企業がオフィスとして目を付け今や10数社が本社機能を移転しているといった事例の報告がありました。それは一人のプログラミング開発者の移住から始まったことで、地方に新しい可能性をもたらすには絶えず新しい人や文化を受け入れる柔軟性が必要だということでした。

美瑛町も写真家・前田真三氏が美瑛の風景を日本国内に紹介し、青い池の写真家・ケント白石氏がそれを世界に紹介したように文化、芸術が伝統ある農業とコラボする下地は十分にあるわけです。フェスティバルがこれからそういう狙いで続いていくことを願うばかりです。私達は、この後の映画に加えて俳優・橋爪功氏の朗読劇、上記の斎藤歩氏の演劇などを鑑賞する予定です。

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やられた!

2024-06-12 07:23:00 | 家庭菜園

昨日の朝、いつものように何か変わりはないかと小さな畑を見に行ってショックを受けました。まだブログで報告していなかった初めての熟したイチゴが見るも無残に食べられていました。

初の熟したイチゴの実

一昨日このイチゴを見つけ宿泊中だったカナダからの友人にも自慢げに見せたのですが、その時少し風を通そうと普段かけている不織布のカバーを地面部分10㎝くらい開けておきそのままにしてしまったのです。

すると、昨日の朝見たものは、「ご馳走様」と言われているかのように実がすっかり食べられ放置されたヘタでした。目撃はしてませんが犯人はカラスでしょう。

イメージ

しっかり熟した実だけ食べ、半分かじりかけたものは恐らくまだ熟してなくて旨くなかったのだと思われます。青い実には全く触れてもいません。鳥目というくらいで鳥には色を識別する能力はないのではと思っていましたが識別したとしか思えません。

齧りかけで残されたイチゴ

実が熟して来たら鳥害に気を付けることは十分承知していたのですが、まだ大丈夫と考えた私の甘さでした。早速トンネルをしっかり張りました。

まだ熟している実は1,2個ですが、カラスに先を越されてしまったので、近日中にも我が家の食卓に乗せて味わって見たいと思っています。

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晴れ男

2024-06-11 07:23:57 | 美瑛町~夏

昨日は、バンクーバーから訪問中の友人を案内して丸一日美瑛、富良野を中心に走り回りました。特筆すべきは友人の晴れ男ぶりでした。天気予報は朝から小雨、昼頃曇り一時晴れとなり、午後は小雨という全く気の乗らないものでしたので、せめて望岳台や吹上温泉辺りの山を走っている間でも晴れ間が見たいとゆっくりと朝10時ごろに家を出ました。

最初に向かった青い池では小雨に当たりましたが久々に訪れた青い池はやはり「青く」友人も気に入ってくれたようでした。次いで近くの白鬚の滝では雨もあがり、これまた久しぶりの滝を眺められました。

段々青空が見えてきて気分も良く山を登り、望岳台では時々十勝岳のピークが見えるほどになり、下界方面を振り返ればずっと青空が広がっていました。友人は自他ともに認める「晴れ男」で、どんなに予報が悪くても彼の行くところは晴れてしまうと豪語していましたが、まさにそういう現象でした。

そのノリで初めて吹上温泉の露天風呂に浸かりこそはしなかったけど写真を撮りに歩き降りて見ました。脱衣場もない混浴の露天風呂で、「北の国から」で五郎さんと宮沢りえ演じるシュウが一緒に入って話題になったところですが、昨日はおじいさんが一人で入ろうとしていたので写真を撮るまで待ってとお願いしてさっと撮って引き上げて来ました。文字通り丸見えですから、今後も入ることはためらわれるかも知れないです。

その後湯本凌雲閣まで登ってから上富良野町側の下界に降り、後藤澄夫美術館2階の「レストランふらのぐりる」でランチしました。その頃には山もかなり稜線がはっきり見えるほどに青空となっていて、気分良く食事が出来ました。

いつものようにここでランチの後は「カンパーナ六花亭」へ足を伸ばしてコーヒータイムとし、更に富良野ワイン工場で軽く試飲して美瑛町に戻りました。

ただし昨日はここで終わりではなく、最終訪問を「森のゆ花神楽」で温泉に入って夕食をいただくと決めていたので、ケンとメリーの木を見た後は忠別ダム湖に出かけそこから頭半分は雲に隠れていた旭岳を望み、近くの天人峡で見事な柱状節理を見てから目的地へ向かいました。

期待したとおり露天風呂からは旭岳が見え、ロングドライブで疲れた体を癒しながら温まりました。予期せぬ晴天に恵まれて友人にも満足してもらえ、充実した1日を過ごすことが出来ました。

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