ディズニーランドか、何かの博覧会の入場門の
入り口にはチケット嬢はいない、周りの人々は自由
気ままに出入りしている、何とも不思議な光景
入場門をくぐると、博覧会会場と変わりない
風景、知らない人は本当にここが学校なのかと
間違えるくらいな、学校とは場違いな異空間な
場所だと思いながらも、正面に見える四方がガラス
張りの会場のような建物に歩いていく
(ここで、読んでる人は愛知万博や大阪万博のような
思い思いの万博会場の全体図を想像してね)
周りには、親子連れやカップルやその他まばらで
あるが人々があちこちと行き来してる
モノレールもセカセカと縦横無尽に行き来してる
本当に、普通に見るとしつこいけど、何かの万博の
会場としか思えない光景が目の前に広がっている
周りをキョロキョロと見回しながら、四方ガラス張りの
会場の中に入ると、全体に見ると長方形の建物で
中央が吹き抜けのようになっており、吹き抜けの天井は
巨大なガラス張りの天井で、真昼は上を見上げると
眩しい感じな巨大な建物だと思った
入り口を入り、その横に目をやると
「インフォメーションカウンター・・・、ここで
聞けば何か分かるかも」と心の中で呟く
確かにそうである、学校に赴任という気持ちで来たのに
そこが万博会場では、誰しも不安に陥るのは確かである
人もまばらで、いかにも暇そうな感じでダラ~っとしている
インフォメーションカウンターへ、足を運び
「すみません、ちょっとお聞きしたいのですが・・・」
と、その声に驚いたのか
ある受付嬢は椅子からひっくり返り、ある受付嬢は飲み物で
舌や手を火傷しそこら一面に飲み物をこぼし、
ある受付嬢は食べ物を口に入れ噛んでいて舌を噛み、
その痛みで勢い良く頭を上げ、後頭部を壁に打ちつけ、
更に、その弾みで今度は食べ物に顔を突っ込む始末
何なんだここの受付嬢は?と心の中で苦笑する筑紫野
襟を正し、受付嬢が
「何か?、分からない事でも?」
?とした表情で
「分からない事だらけだよ、というか分からない事が
あるからここに聞きに来るんだろ?」と心の中で
思いつつも
「すみませんが、ここセントラルアミューズ・ハイランド
パーク・ハイスクールですか?」
受付嬢は、即座に
「はい、そうです入学希望の方ですか?、中途入学の方
でしたら、この用紙に住所、氏名、年齢・・・」
「いえ、教員・・・」
「教員希望でしたら、この用紙に・・・」
「いえ、今日からここの教師として赴任する筑紫野
という者ですが・・・」
「名前と住所と年齢を教えて下さい」
「筑紫野 哲也、住所はカルフォル二ア州・・・」
「少々お待ち下さい、今調べますので」
と言うと、教員採用データファイルを取り出し目を通し
名前が無いのか、いくつものファイルに目を通すも
「データがありません、本当にここに採用されたのですか?
それともあなたは、この世に存在する方ですか?
ってそれは冗談ですが、ここの採用ファイルにあなたの
データが無いのですが何か証明する物はお持ちですか?」
「採用証明書は、ここに」
リュックの中から、教職員通信講座卒業証明書を取り出し
その証明書に書かれてあるのを、受付嬢に見せると
ああ~といった表情の後に
「ここの、3階より教職員棟行きのモノレールがありますので
そのモノレールにお乗り下さい」
メイン棟モノレール乗り場に着くと、ここでも目が点に
更に呆然・・・
続く
「名前はありませんが